池袋・西武デパート



池袋には、東武デパートや西武デパート、サンシャイン内のワールドインポートマートなど、沢山ワインを扱うコーナーがあります。「The Garden − JIYUGAOKA」は、西武デパート地下一階の奥にある、見かけは普通の食品スーパーのような感じのお店です。日常の食品に混じって忽然とワインコーナー(といっても陳列棚ですけど)があり、ここには安いものから高級ワインに至るまで豊富に品揃えがなされています。無造作にドンペリのロセがむき出しのまま並んでいるのを見るとこれでいいのかと思ったりもします。あちこち歩かなくて一回でワインとおつまみの買い物を済ませたいという方には最適な場所です。勿論、フランス/イタリア/カリフォルニアなどのお馴染のワインに混じってチリ/アルゼンチン/南アフリカなどのワインも並んでおり、値段もお手頃です。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) ハンガリー: EGRI BIKAVER (1995)

エグリ・ビカヴェールという名前のハンガリーの代表的な赤ワインです。『牡牛の血』と名づけられた濃いガーネット色をしていて、味に厚みがあり、エレガントな力強いワインです。

最近ちらほら見かけるようになったハンガリーのワインです。首都のブタペストの近くで造られているようです。なるほど、ラベルには怖い顔をした牡牛の顔が描かれています。また、口には『T331821』という番号が付されています。ラベルのスタイルは国によって千差万別だと妙に納得しました。

ソムリエ世界一の田崎さんが『ワイン大好き!』というタイトルのテレビ番組で解説されていましたが、実はハンガリーの人達がこの『牡牛の血』と見間違う位の濃い色の赤ワインを飲んでいたおかげで、昔イスラム教徒がこの国を攻めてきたときにハンガリー人が牛の血を飲んでいるものと勘違いしてこんな恐ろしい人間が住んでいるところにいるのはトンデモナイとそのまま立ち去ったということです。してみると赤ワインは救国の飲み物だといえます。ワインは剣よりも強し。。。ですね!

味は『牡牛の血』というほど生々しいものではありません。最初はちょっと辛めの感じがしますが、飲んでいくうちにフルーティさが口に広がってきます。男性的な力強さよりも女性的なやさしさを感じるやわらかい味です。お寿司などの軽めの日本食にもよく合います。濃いガーネット色をしている赤ワインだからといってお魚との相性が悪いとはいえないようです。

(白) オーストリア: SERVUS

セルヴスという名前のオーストリア東部ブルゲンランド地方産の白ワイン。名門レンツ・モーザ社のベストセラー。フレッシュでキレの良い辛口。

これも最近ちらほら見かけるようになったオーストリア産のワインです。ラベルはワイナリーで貼られているらしく、非常にアッサリとしていてまるで長い間棚に放っておかれて日焼けしたような感じです。口には『AH132705S』という番号が付されています。東欧の人はシリアル番号を付けるのが好きなようです。多少黄色を帯びた感じなのはビンの色のせいでしょうか、それともブドウの色のためでしょうか。

ほんの僅かな酸味が感じられますが、かなりフルーティな味です。モーゼルワインにちょっと感じが似ていますが透明で非常に淡白です。お刺し身よりはむしろお寿司に合います。ワインだけを味わってもなかなか奥行きの深い味が楽しめます。

(赤) スペイン: TORRES SANGRE DE TORO RED (1995)

トーレス・サングレ・デトロという名前のスペインはバルセロナ近郊で造られた赤ワインです。17世紀以来の長い伝統と優れた近代技術を見事に融合させているトーレス社がスペイン伝統のぶとう品種のグルナーシュとカリニャン種から65:35のブレンド比率でつくる、樽熟による複雑味も加わってソフトな口当たり、豊かなコクのある飲み飽きしないミディアム・タイプの赤ワインです。

ボトルの口に『TORRES』と彫り込んだ牛の飾りが付いています。スペインは闘牛の国ですから何か関係あるかもしれません。スペイン語も勉強しないと。。。

飲んだ印象は非常にまろやかで柔らかい味です。渋みは殆どなく、赤ワイン特有の深みが感じられます。このお値段では最高のクラスではないでしょうか。最高にお勧めの赤ワインです。是非お試し下さい。

(赤) ギリシャ: KOUROS NEMEA (1994)

クーロス・ヌメアという名前のギリシャ中央部ヌメア地域でギリシャ古来より栽培されているアギオルギティコ種からつくられたコクのある赤ワイン。ラベルのデザインは、クーロス(美青年)の名に相応しく、最も美しいパッケージ・デザインとして1990年ユーロベスト賞に輝いたクルタキス社のワインです。

さえないラベルのワインだと思っていたのですが、そうでしたか。。。コルク栓のカバーを取るとシリアル番号(ちなみに500347でした)がふられた封印がしてありました。

飲んだ印象を言葉で言い表わすのはなんとも難しいのですが、コクがあるという割にはそんなに重くなく、僅かな酸味でちょっと辛めながらも飲みやすい感じです。洋風のお食事に良く合いそうです。









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