京浜急行は品川を始発駅とし、三浦半島の東側をまわって三崎まで延びています。品川から横浜までは工場や事務所が多く、ちょっと殺風景な気がしないでもないのですが、横浜を過ぎますと新旧取り混ぜた住宅と豊かな自然が広がります。通勤で京浜急行を利用されている方にとっては見飽きた風景でしょうけども、何年に一回乗るかどうか分からない人にとっては興味ある名所旧跡のある面白いところです。京浜急行は電車の種別が多く、特急とか快速特急とか通勤快速特急(名前が込み入っていてどれが速いのかよく分からない)に乗ると距離の割には時間はかかりません。逆に普通電車に乗りますと、やたらと電車待ちをして思わぬ時間を食ってしまいます。気の短い方は朝の通勤時などにはかなりイライラされるかもしれません。
下り電車の行き先をよく見ますと、小豆色の古めかしい電車の行き先は大抵浦賀行きなのに対して、新型車両の多い特急タイプの電車の行き先の多くは三崎になっています。これは別に浦賀が差別されている訳ではなくて、単に駅の設備が対応できていないからのようです。電車が山間の線路を暫く走ったと思ったらもう終点の浦賀駅です。ローカルな駅ですが、下校時に着いたせいか高校生の姿が目立ちます。平日のせいか防衛大の制服を身につけた凛々しい若者の姿はありません。私も防衛大に進んでいたらもうちっとましな体つきになったろうにと遠い昔を振り返ってしまいます。駅の小さな改札口を抜けて下の道路に出ますと巨大なクレーンが幾つも林立(でもないか)しています。高層ビルの工事現場でも大きなクレーンを見かけますが、こちらのはがっしりとしていてとても頑丈そうです。地図を見ますと駅のすぐ近くまで海岸が迫っている筈なのですが、工場らしい高い建物と塀に遮られて海は全く見えません。暫く塀に沿って歩きますと工場の門のところにたどり着きます。住友重機追浜造船所浦賀なんとかと書いてあります。門の横にはここの歴史を記した看板がたっています。何でも昔の浦賀ドックがその前身だとか。明治時代から既に一千隻もの船を進水させてきたのだそうです。その大半は貨物船らしく、まさに近代日本の工業化の先端を担ってきたところのようです。現在でもその高い技術力で船を建造し続けています。
造船所と道路を挟んで反対側に小さな商店がならんでいます。浦賀はペリー提督が江戸幕府に開国を迫った歴史ある港のせいか、輸入物専門のお店もあります。残念ながらここにはワインはありません。僅かに『コミュニティ・ストア』とか書いてある小さな酒屋さんを見つけました。酒屋さんというよりは日用品のお店にお酒が同居しているといった感じです。ワインもほんの少しですが棚に並んでいました。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。