4.BUDOYAさんお取り寄せワインのご紹介:その1



今回はスペイン編です。といっても、私がスペインに行った訳ではありません。インターネットを通じて、日本ではあまり手に入らないスペインの地ワインを注文したのです。9月に国際郵便為替を送ってから3ケ月近くかかりましたが、船便ですから贅沢は言えないでしょう。それにしても、全部で1ダースのワインを輸送するのにどれだけ多くの人手がかかったことか!大した額でもなかったのですが、わがままなお願いを快く聞いて下さり、本来英語の解説もないところ、わざわざ日本語の説明文まで付けて頂き、その良心とワインに対する深い愛情が感じられ、ただただ感謝の言葉しかありません。

お店の名前は、勝手ですが『Ribera del Duero』と掲載させて頂きます。『ドゥエロ川の岸辺』という意味だそうです。インターネットでお買い物をする上で一番ネックになる点は、お互い相手の顔が見えないため本当に大丈夫だろうかという不安感にかられることです。今回は為替と引き替えだったのですが、実際には為替を受け取られる前にワインを発送されたのだそうです。注文の前に何回かメールでやり取りしたのですが、私はその内容で本当に信頼感を得ました。結局のところ、システム的な仕組みよりも人間同士の信頼感が一番肝要なようです。

それにしても、12本を横に並べると壮快です。Puffyの『アジアの純真』で『白いパンダを・・・並べてぇ。。。』という歌詞がありますが、そんな感じです。これだけのワインを地球半周分運ぶのですから、その梱包たるや厳重なものです。東京タワーの上から落としても大丈夫な気がします。クッションとなった発砲スチロールの屑を片づけるのも大変でしたが。。。

以下は、ワインを送って下さった方の紹介文です。尚、各ワインの解説もご紹介下さった内容をそのまま掲載させて頂いております。この場をお借りしましてお礼申し上げます。

わたくしどもが、一番お勧めするワインは、VEGA SAUCO RESERVA 94です。LAMBUENA CRIANZA 95 や、VALDEMOYA CRIANZA 95 など、普段取り扱っているワインも、他のワインより多少値段は高めですが、その価値はあると思っております。余計なことですが、VEGA SAUCO RESERVA 94とLAMBUENA CRIANZA 95以外のワインは、お飲みになる前に、是非デカンタなさってください。もしくは大きめのグラスに、垂らすくらいのスピードでゆっくり注ぐだけでも、ずいぶんまろやかさが出てきます。テーブルワインの中には、アルコール臭やこげたようないやな感じが残るものがありますが、デカンタすることで、驚くほどそれが消えます。デカンタには長所短所あるようですが、お送りしたワインはデカンタした方が、おいしく召し上がれると思います。



スペインの葡萄畑です。スペインにもこんな風景があるんですね。



ワインカーヴです。まるで洞窟のようですね。(だからカーヴだっちゅうの!)



このワイナリーの名前でしょうか。。。



[スペインワインの産地]


国土のほぼ全域でワインが造られ、葡萄の作付け面積はイタリアやフランスを抜いて世界一です。産地としては、リオハ(Rioja)が最も有名で、テンプラニーリョという葡萄品種から造られる赤ワインは、フランスの銘醸ワインにも匹敵するといわれています。スパークリング・ワインはスペインでは、『カヴァ(Cava)』と呼ばれていますが、瓶内で二次発酵させるシャンパーニュと同じ方法で造られています。また、世界三大酒精強化ワイン(ワインを発酵させている途中、または発酵後にブランデーを添加して造られる)のひとつであるシェリーもスペイン産で、アンダルシア地方を中心とする南部地域で造られています。スペインのワインは、ECワイン法により、テーブルワイン(Vino de mesa)と、指定地域優良ワイン(DO: Denominacion)に分けられます。
[出典: 田崎真也が選ぶ毎日飲むワイン(新星出版社)]


私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) スペイン: VEGA SAUCO TORO RESERVA TINTO (1994)

[トロ地方]

生産者:  ベガ・サウコ有限会社
設立:   1987年
住所:   Las BodegasMorales deToro (ZAMORA)
平均生産量:200,000リットル
生産本数: 60,000本
自社畑:  10ヘクタール
管理畑:  25ヘクタール
使用樽:  アメリカ産とフランス産オーク材300樽


全生産量の7割が輸出されております。熟成されたワインながらも、トロ地方のワインのたくましさが凝縮されています。豊かで奥行きのある味わいです。

ちょっと宗教画っぽい感じのラベルで高級感があります。本格的なワインのようです。





(赤) スペイン: LAMBUENA CRIANZA RIBERA DEL DUERO (1995)

[リベラ・デル・ドゥエロ地方]

生産者:  ボデガ ラムブエナ 合名会社
設立:   1989年
住所:   Ctra.Fuentecen,Roa(Burgos)
平均生産量:350,000リットル
生産本数: 55,000本
自社畑:  25ヘクタール
使用樽:  アメリカ産オーク樽300樽、フランス産20樽


テンプラニーリョ種だけを使用しております。全生産量の9割が国内消費向けです。1995年物の生産本数は26,500本です。酸味が少ない分ややぼやけた感じがしますが、それを無視できるほど、味には厚みがあります。上質のビロードを感じさせる味わいです。少々癖がありますが、豊かさは絶品です。

今回ワインを送って下さった方が住んでおられるところだそうです(ここここをご覧下さい)。いかにも地酒といった感じですね。

このワインはお花見の時に頂きました。屋外だったので冷やすこともなくどうかなと思ったのですが、花冷えとまではいかないにしても、ちょっと肌寒いくらいのお天気だったので丁度飲み頃でした。屋外のこと、グラスの代わりに紙コップを使ったのですが、コップの紙が変色するくらいに濃い赤でした。味も極めて濃厚で、スペインワインの神髄を垣間見た気がします。お花見というとお重箱にご馳走を詰めてビールなぞ頂くのが普通ですが、今回はブルーチーズのみ。。。チーズをナイフ(紙ナイフではありません)で豪快に切り取り、口にほうばりながら赤ワインを流し込むのです。もう最高のお花見&ワインです。幸せ!





(赤) スペイン: GRAN COLEGIATA FARINA TORO CRIANZA (1995)

[トロ地方]

同じ年度、同じワイナリーのワインがありますが、クリアンサというだけあって、こちらのワインの方が、よりバランスよく仕上がっています。ふたつを飲み比べてみるのもおもしろいと思います。

GRANが付いている分、こちらがよさそうです。

これはシリーズの中でもかなり異色の存在です。今までのワインはどちらかといえば田舎風の濃い味をしていましたが、このワインはかなり洗練されています。コクも渋味も結構いけます。やはりお値段が少し高い分、味の方もランクが上がってきたようです。あまり神経質にデキャンタしなくても十分楽しめます。





(赤) スペイン: VALDEMOYA TEMPRANILLO Y CABERNET SAUVIGNON CRIANZA MEDINA DEL CAMPO (1995)

[ルエダ地方]

生産者:  アルベルト・ギティレス有限会社
設立:   1949年
住所:   Ctra.de Valdestillas,2
平均生産量:14,000,000リットル
生産本数: 2,760,000本
自社畑:  250ヘクタール
使用樽:  アメリカ産、フランス産オーク材


全生産量の7割が輸出されております。ルエダ地区では赤ワインの産地統制委員会の認定が取れない為、テーブルワインの扱いになっておりますが、とても飲みやすく、ふくよかでコクがあります。

ラベルの背景図がなにやら昔話の一場面のような意味ありげな感じです。

かなり辛い味です。多少酸味も感じます。飲み難くはあるのですが、味の濃さ故つい飲んでしまいます。大人の赤ですね。





(赤) スペイン: NEGRE SCALA DEI (1997)

[カタルニア地方]

『Callers d"scala Dei,S.A.』って?

これには解説がないのでよく分かりません。余計な解説は要らないのでしょう。

ちょっと辛い感じがしますが、落ち着いたコクがあってなかなかの風格です。スペイン・シリーズでも非常に印象的なワインです。都会的な洗練された味はありませんが、いかにもスペインの地ワインといった感じで、通の方には受けそうです。ということは、フツウの人にはちょっと飲み辛いかもしれません。





(赤) スペイン: VINA DEL RECUERDO CRIANZA NAVARRA (1995)

[ナバーラ地方]

樽とびんでゆっくり熟成されています。心地よい果物のような芳香と、バランスのとれた美味しさをお楽しみいただけます。

よくというか全然意味は分からないのですが、次のように書いてあります。

Este vino es la culminacion de un lento y cuidado proceso de envejecimiento en barrica y botella. El resultado es un vino de color rojo intenso con destellos rubi. Tiene un agradable aroma de Crianza con fondos frutales y en boca resulta amplio, equilibrado y rico en sensaciones.

これをスペイン語の堪能な方のご厚意により訳して頂きました。

ゆきとどいた環境のもと、最初は樽で、更に瓶で長期熟成させた素晴らしいワインです。澄んだルビーのような深い赤色とフルーティなクリアンサの心地よいアロマ、そしてバランスよく広がりのあるリッチな味わいが楽しめます。

これは他のスペイン・シリーズのワインと違い、かなり洗練された味です。かなりなコクとまろやかさは注目に値します。最後まで美味しく頂け、後味も実にスッキリしています。これはお勧めと思います。





(赤) スペイン: CANDELERO TORO TINTO (1995)

[トロ地方]

生産者:  ファリーニャ有限会社
設立:   1942年
住所:   Camino del Palo,Toro(ZAMORA)
平均生産量:2,500,000リットル
生産本数: 500,000本
自社畑:  60ヘクタール
管理畑:  250ヘクタール
使用樽:  アメリカ産オーク材 1,500樽


全生産量の7割が輸出されております。この地方独特の濃いワインです。デカンタすると、いっそうまろやかでコクが出ます。そのまま飲むと、ややこげたようなにおいが気になります。

葡萄畑を白い馬に乗って見回っているのは、このワイナリーのご主人なのでしょうか?

デカンタについてはかなり念を入れて注意されていましたので、私にしては珍しく栓を抜いた後で2時間ほど空気にさらしておきました。そうしましたら、冬の乾燥した室内になんともいえないアルコールの香りが満ち満ちてきました。頃合いを見計らってゆっくりと最初の一杯を口に運びますと、何故か乾いた大人の味がします。ちょっと炭酸っぽいかすかな酸味も感じられます。何にでも合わせられますが(お漬物でもパンでも)、やはりハムが一番相性が良いようです。特に、ボロニアソーセージはよく合います。但しあんまり沢山食べると食傷しますので程々に。。。



2日おいて残りを飲んだら、更にまろやかになってコクも出てきました。最初の一口は例えていうと鉄錆のついた如く荒々しい感じでしたが、2日経つとこんなにも変わるものですね。いい勉強になりました。





(赤) スペイン: MONASTERIO DE LAS VINAS CRIANZA CARINENA (1994)

[カリニェナ地方]

60%がガルナチャ、20%がテンプラニーリョ、残り20%はマスエラです。コントロールされたところで熟成されました。深いルビーとレンガ色です。フルーティな香りや、新しい板のような香りがします。口に含むと、まろやかでスムーズです。個性的なワインでしょう。焼き肉やチーズに合うでしょう。16℃から18℃が飲み頃です。飲む1時間前に開栓しておくことをお勧めします。

原文の解説です。


VIDUENO UTILIZADO: 60% Garnacha, 20% Tempranillo y 20% Mazuela.

VENDIMIA: Primera quincena de Septiembre.

ELABORACION: Esmerada seleccion de la vendimia y control de la temperatura de fermentacion. Descube a 1.030 de densidad y despalillado total.

NOTA DE CATA: Color rubi intenso con matices teja. Aromas afrutados y evolucionados de madera nueva. En boca, rico en matices, redondo, suave con mucha personalidad.

GASTRONOMIA: Propio para asados, caza, carnes fuertes y quesos curados.

TEMPERATURA DE SERVICIO: Entre 16℃ y 18℃. Descorche una hora antes de servir.

マスエラ(Mazuela)という葡萄の品種は初めて聞きました。いろいろあるもんですね。。。

はるばる地球を半周してきたスペイン・ワインも一週間のお休みで元気を回復してきたようです。早速頂くことにしましょう。これはデカンタした方が良いようですが、生憎そんな道具もありませんので広口のワイングラスに慎重に注いで少し置いておきます。暫くして飲んでみますと、かなり乾いた辛口の味がします。なかなか飲みづらい感じです。いつもなら一本かるく空くのですが、さすがに半分飲んだところでギブアップです。そのまま冷蔵庫に入れておいて翌日もう一度飲んでみました。すると味はすっかりまろやかになり、スイスイ飲めます。どうも慌てて飲んではいけないようです。





(赤) スペイン: VALDEMADERA CRIANZA CARINENA (1995)

[カリニェナ地方]

70%がガランチャ、20%がマスエラ、残り10%がテンプラニーリョです。伝統的な方法で熟成しています。色は深いルビー色と、クリアンサらしいレンガ色を合わせ持っています。エレガントで軽めのワインですが、よく熟成されています。16℃から18℃が飲み頃です。焼き肉やチーズなどに合うでしょう。飲む1時間前に開栓しておくことをお勧めします。

これは前のワインと多少混成率が違うようです。味にはどのようにあらわれてくるか楽しみです。

このワインは、非常に濃いルビー色をしていますが、味は割と軽めで飲みやすいです。デキャンタとまではいきませんでしたが、一応開栓した後しばらく空気にさらしていたのが良かったのかもしれません。あまり甘さがな分、食後にお菓子と一緒に頂いても違和感がありません。シリーズの中ではちょっと異色の存在と思います。。。と書いてみて最初の解説文を見直してみたらあまりに表現が似ているのに驚きました。国は変わっても、ワインに感じる言葉は万国共通のようです。





(赤) スペイン: LA BLANCA CENCIBEL LA MANCHA

[ラ・マンチャ地方]

スペインの中でも優秀なブドウであるTEMPRANILLOを使っています。スペインらしいワインです。十分な熟成による特徴的な香りがします。ワインファンに送りたいワインです。

スペインのワインで葉っぱが描かれているのは珍しいです。例によって意味は分かりませんが、解説文をのせてみましょう。多分説明して頂いた文章のベースだと思います。

La Cencibel es la variedad noble por excelencia de los vinos espanoles. Su nombre es diferente segun la zona donde se cultiva: Cencibel en La Mancha y Valdepenas, Tempranillo en la Rioja. Tinto Fino en la Ribera del Duero. Ha sido y es la base esencial de los mejores vinos tintos de Espana. Su gran finura, su marcado y caracteristico aroma, asi como su capacidad de envejecimiento, han hecho de ella la favorita para los mas exigentes paladares de los aficionados al vino.

これをスペイン語の堪能な方のご厚意により訳して頂きました。

『La Cencibel』は、スペインの優れたワインのなかでも珍しい部類のものです。生産される地域によって名前が異なり、ラ・マンチャ地方とバルデペナス地方では『Cencibel』、リオハでは『Tempranillo』、リベロ・デル・ドゥエロでは『Tinto Fino』となります。それらは今までも、そして現在もスペインの良質な赤ワインの主力産地となっています。優雅さと力強さ、個性的なアロマ、そして熟成に耐えうるワインの能力が好みのうるさいワインファンの方々にも高い支持を得ています。

かなり複雑な味をしていますね。甘さなど微塵もなく、硬派の赤ワインといったところです。脂っこい肉料理と一緒に飲んだらいいかもしれません。確かにスペインワインの中でも個性的な部類に入るでしょうね。





(赤) スペイン: COSECHA ALLOZO TEMPRANILLO LA MANCHA (1997)

[ラ・マンチャ地方]

テンプラニーリョが100%です。紫色のさくらんぼや、光り輝くブラックチェリーのような色です。深い香りと、ワイン造りのプロセスが彷彿されるようなワインです。スムーズでおいしく、若々しいでしょう。後味がよいようです。

テンプラニーリョ種100%はあまりなかったような気がします。どんな味なのでしょうか?

大き目のグラスに注ぐと気のせいか、泡まで濃いビロード色です。味もスペインの赤ワインらしく、男性的で力強いです。つまり、渋味と辛みが強く感じられます。デキャンタすればもう少しまろやかになるかもしれません。逆に土っぽい素朴な味を好まれる方にはお勧めです。





(赤) スペイン: LA BLANCA CABERNET SAUVIGNON LA MANCHA

[ラ・マンチャ地方]

ボルドーとカリフォルニアの技術を使っています。安定した熟成、深みのある色、熟成された香りなどをお楽しみ頂けます。15℃くらいが飲み頃です。肉やチーズに合うでしょう。

これにも木の葉っぱが描かれています。解説文は以下の通りです。

El vidueno de Cabernet Sauvignon adquirio fama mundial por ser la base principal de los mejores vinos tintos de Burdeos y de California. Los vinos elaborados con Cabernet Sauvignon son bien equilibrados y con gran caracter. Tienen un intenso color y un aroma penetrante de bayas maduras. Servido a una temperatura aproximada de 15℃ es el complemento ideal de los platos de came y de queso.

これをスペイン語の堪能な方のご厚意により訳して頂きました。

ボルドーとカリフォルニアにおける優秀な赤ワインの生産技術を導入して作られたワインです。カベルネ・ソービニヨンから作られるワインは、ほどよい熟成ときわだつ個性を備えており、深みのある色、そして熟した葡萄のちょっと苦みがかったアロマがあります。15℃くらいが飲み頃で、肉料理やチーズとは最高の相性です。

これは他のスペインワインと比べると割とスマートな味です。少し酸味が感じられますが、余計な甘さがなく飲みやすいです。食事と合わせるよりは、このワインだけ楽しんだ方がいいかもしれません。食後のリラックスした時間に音楽でも聴きながら頂くと気分が落ち着きます。













戻る