六本木・コミュニティストア いせよし



インフルエンザが流行っていますね。私なぞ、毎晩ワインで体の隅々まで消毒しているのに、どういう訳か突然熱を出してしまいました。世界32ケ国から選りすぐられたワイン多国籍軍をもってしても今回のウイルス軍は手強く容易に撃退することができません。結局、4日間の休戦。。。でなく、休肝日をもってようやっと撃破しました。4日間一滴もアルコールを飲まなかったのは最近では記憶にありません。喜ぶべきか悲しむべきか分かりませんが、『災い転じて福と成す』と神様に感謝しましょう。皆様もどうぞお気を付け下さい。。。と言いながら、今日は病み上がりの体で弱いながらも寒風の吹く雑踏を歩き回ってしまいました。おかげであちこちのウイルスがアルコールの抜けた体に入り込み、新手のウイルス連合軍として勢力を盛り返しつつあります。ここは白ワインの強力な殺菌力で一つ残らず撃破しましょう。。。などという馬鹿なことは考えないで、こういう時にはゆっくり休みましょ。。。

さて、ロングウオーク(”LONG WALK”か”WRONG WALK”か、それは神のみぞ知る。。。)の始まりはJR浜松町駅です。ここのシンボルは、世界貿易センタービルと羽田空港へのアクセスとして重宝な東京モノレールですね。東京の高層ビルの歴史は霞ヶ関ビルに始まリ、超高層ビルの歴史は京王プラザホテルと世界貿易センタービルに始まったといっても過言ではないでしょう。今では殆ど目立ちませんが、当時は東京の何処からでもこの2本の超高層ビルが見えたものです。でも実際に貿易センタービルの中に入られた方は少ないでしょう。単なるオフィスビルかとお思いかもしれませんが、結構飲食店も入っているのです。昼間は和洋中のお食事処がお店を開いており、夜は飲み屋さんまで加わります。一軒だけですがワイン屋さんもあります(平日のみ開いているようです)。

山手線で田町から新橋方面に向かうと、浜松町駅の手前に一瞬まわりと異質な光景が目に入ります。小さな運河の上を高速道路が走り、その下にかなりな数の屋形船が浮かんでいるのです。前から気になっていましたのでこれを機会に探検してみましょう。山手線とほぼ平行して走っている第一京浜道路を品川方向に歩いていきますと、金杉橋という小さな橋に出会います。この橋から竹芝・日の出埠頭のある東京湾まではほんの400−500m位の距離なのですが、ここに屋形船が係留されているのです。東京湾が近くて便利は便利でしょうけど、それにしてもこんな狭い水路をどうやって操船するのか不思議なものです。

第一京浜に沿ってしばらく歩きますと段々と息苦しくなってきます。病み上がりのせいだけではないようです。道路が広い分土曜日でも交通量が多く、排気ガスがかなりこたえるのです。芝商店街という標識を見つけたまらず逃げ込みます。商店街とはいってもそんなにお店が密集したところではありません。あっという間に抜けると日比谷通りに出ます。ここは東京マラソン(今年は2月14日に開催)のコースになっています。この一画に、NECのブランドで世界に知られる日本電気の本社があります。遠くから見たことはありますが、近くで見るのは初めてです。独特の形状をしているため、実際の高さ以上に大きさを感じさせます。あまりに上を見上げていたら首が凝ってしまいました。。。

日本電気本社のすぐ近くに都営地下鉄の三田駅があります。三田といえば慶応大学ですね。一般に大学の先生方にはワイン好きな方が多く、従って大学の近くには大抵いいワインショップがあります。学習院大学には田中屋さんがありましたが、慶応大学にはどんなお店があるのでしょうか?ありません。何故なのでしょう。。。仕方ありません、今度は安くてボリュームのある学生さん向けの食堂を探しましょう。ちょうどお昼どきだし。。。早速行ってみましょう!昔は大学の近くで繁盛する商売といえば食堂とパチンコ屋さんと麻雀屋さんと相場が決まっていましたが、今では多様化しているようです。慶応大学のお膝元ならお上品な喫茶店に高級なレストランが揃っているかといえばそうでもありません。安いお店も沢山あります。特に、大学正門前の桜田通りの反対側にある『らーめんの一慶』は男子学生の胃袋を満たすに充分なボリュームを格安で提供しています(2月中は更にサービス価格になるそうです)。お値段は安くてもチャーシューはとろけるように柔らかく、他のラーメン専門店と比べても孫色はありません。もう一軒は、桜田通りが直角に曲がる交差点の角にある『魚河岸まぐろ市場』です。ここは築地市場で鮪の仲卸しをやっているお店が中核となっているチェーン店のようで、ネギトロ丼などの味はなかなかのものです。お店は新しくて綺麗だし、ミスチルの歌もバックグラウンドに流れているし(鮪丼にはちょっと似つかわしくありませんが、ムードはあります)、何よりも安いのでお金のないスチューデント・カップルには最適です。私は一慶とまぐろ市場をハシゴしましたが(両方合わせても千円で収まりました。)、さすがにお腹一杯になりました。。。(当たり前でしょ!)

お腹一杯になると元気も出てきます。もっと歩いてみましょう。節分の準備たけなわの芝増上寺を過ぎてしばらくすると神谷町に着きます。ここから六本木一帯はこの20年で大きく変わりました。特に城山ヒルズ地区とアークヒルズ地区は昔の面影は今や伺うことすらできないほどです。それに伴い、地下鉄日比谷線の神谷町駅も随分広くなりました。狭くて事故の起きないのが不思議と思われていた駅のホームも驚くほど広くなり、しかも全面ピカピカの豪華版です。駅からホテル・オークラまで伸びる道路も整備され、立派なオフィス街になりました。時々ナウイ若者が歩いているのはテレビ東京があるせいでしょう。更に劇的に変わったのはアークヒルズ地区です。昔は下町の雰囲気漂う庶民的なお店が並んでいましたが、今は高層ビルが林立するビジネス・エリアに生まれ変わっています。今は亡き夏目雅子さんがこの地区の出身だったそうで、サインをもらいに行ったこともあります。

更にというか、もっと無茶苦茶に変わった(今も変わっている)のが六本木一帯です。少なくともバブル期以前は、一応夜遊びの街というイメージはあったものの、六本木通りには綺麗に揃った櫛の歯のようにいろんなお店が並んでいました。それが今や地上げの後らしい空き地が点在し街の景観は台無しです。お店も随分入れ変わりました。通るたびに初めて見るお店が2−3軒はありますし、馴染みのお店も何時の間にか無くなっています。変わらないのは通りからは見えない巨大な墓地くらいなものです。

で、本題のワインショップですが、知り合いからコンビニ風のお店に高級ワインばかり置いてあるところがあるという情報を頂いて真偽の程を確かめにきたのです。浜松町から始まってここに辿り着くまでにえらい道草を食ってしまいましたが、情報は本当でした。酒屋さんではないので種類は沢山ありませんが、ひとつだけしかないワイン棚に並べられているのは紛れもなく高級な品々ばかりです。2千円以下のワインなどありません。これは参ったなと思いましたが今更後へは引けません。ふと奥の冷蔵ケースを見ますとビール瓶に混じって少しワインのボトルもあるようです。天の助け!とよくよく見ますとそこそこのお値段のものもあります。普段は見向きもしないのですが、今回に限り250ccの小瓶を3本買いました。ボトルのサイズは小さくても中味は変わりませんからバラエティが増えた分楽しみも増えたと思いつつ。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: GRAND VIN DE BORDEAUX CALVET MEDOC (1997)

フランス・ボルドーの5大ワイン生産地区のひとつであるメドック地区は優秀な赤ワインの産地として有名です。『カルベ メドック』は、カベルネ・ソーヴィニヨン種独特の気品あるブーケとデリケートな味わいが特徴のミディアムタイプの赤ワインです。

このワインは250ccの超ミニサイズですが、フルボトル換算にしますと結構なお値段です。『GRAN VIN DE BORDEAUX』の名前にふさわしい味かどうか楽しみです。

久しぶりに素晴らしい『まろやかな味』に出会いました。コクもかなり感じられます。私のランクからしたら20本の指に入るくらいです。なにしろ250ccなものでグラス2杯で無くなってしまい、充分に味を覚え込めなかったのですが結構鮮烈な印象でした。やはりボルドーは凄い。。。



(赤) イタリア: BOLLA VALPOLICELLA (1997)

『ボッラ ヴァルポリチェッラ』は、『ロミオとジュリエット』の舞台となったヴェローナの町の郊外で造られるフレッシュなミディアムタイプの赤ワインです。果実味あふれる魅力的な香りと、なめらかで心地良い口当たりをお楽しみ頂けます。

『ロミオとジュリエット』という名前のワインも、このワインも普通の酒屋さんでよく見かけます。私は文学少年ではなかったので『ロミオとジュリエット』は読みませんでしたが(『フラニーとズーイ』は読みましたが、関係ないか。。。)、あの物語の中にワインは登場したのでしょうか?だとしたら、ロミオはこの『ボッラ ヴァルポリチェッラ』を飲みながら、またジュリエットは次の『ボッラ ソアーヴェ』でも飲みながら人生を語り合ったのでしょうか?そんな筈はないでしょう。。。

これと前の『カルベ メドック』は、最初に飲んだ感じが非常に似ているのですが、二口・三口目あたりから徐々に違いが出てきます。飲んでいくうちに、何となく異質な味が感じられるのです。190円の差がどのようについたのか、その根拠を知りたいものです。



(白) イタリア: BOLLA SOAVE (1997)

イタリア白ワインの代名詞『ソアーヴェ』の名を世界に広めた『ボッラ社』の白ワインです。フレッシュでフルーティな超辛口で、飲み口がすっきりしており、魚介類を始め、どんな料理とも良く合います。

確かに、『ソアーヴェ』といえばイタリアの白ワインとして名前が知られています。お値段も手頃だし、何となく魚貝料理と合いそうです。本来なら夏に楽しみたい白ワインですが、美味しいお刺し身でも手に入った折りに試してみましょう。

かなり酸味が感じられますね。それに辛口です。丁度、甘味料のない炭酸を飲んでいるような感じがします。こういう硬派の白は夏の暑い時期には最高に美味しくなるのですが、なにせ今は一年の中で一番寒い時期なので逆に作用しているところがいかにも惜しい。。。











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