新宿・一色
以前、私のホームページにアルジェリアのワインを試してみたいと書いたところ、これをご覧になった方から新宿にアルジェリアのワインを扱っているお店があるとの情報を頂きました。『新々世界ワイン』の開拓を生きがいにしている私にとってこれは嬉しい情報です。何が何でも行かずばなりません。で、早速行ってきました。お店は、丸の内線を新宿御苑前で下車して、目の前を走る新宿通りを新宿3丁目の方向に200−300m位歩いたところにあります。東京のビッグオアシスのひとつである新宿御苑を囲むようにして、この辺りには年季の入った喫茶店とか、ワイン・レストランとかがあり、喧騒かしましい新宿にあってはなかなか趣のある街並みです。一昔前の落ち着いた新宿の風情も感じられます。
お店の名前は『一色』といいます。見た感じではお店はとても小さく、お酒の他に週刊誌とか食料品も扱っていますが、単なる町の酒屋さんではなく、日通かなにかの子会社らしいです。入ってみますと、壁に沿ってウイスキーの瓶がならんでいます。ワインはというと、冷蔵ケースとか、箱にほんの数種類が並んでいるだけです。あれ、アルジェリアのワインはとお店の中を見回しますと、ありました!食料品の棚の上に5種類のアルジェリア・ワインが鎮座しているのです!お値段はこの手のワインにしては非常に安くかつ魅力的です。何でもお店の方のお話では、日本で始めて輸入したワインだとか。。。さすがに5本は買えませんでしたが、同じ種類のロゼを除き4本を買い込みました。これらのワインは一色さんが独自に輸入されたとかで、以下に掲載させて頂きますとても親切なパンフレットもついていました。ついでに、一色さん特製の布製の袋まで頂きました。『アルジェリア・ワイン』のマークの入ったこの袋は日本中探してもここだけにしかないものと思います。今回は大量に輸入されたらしく、ケース単位での注文も受けておられるようですので、ご興味のある方は是非訪れてみて下さい。
恵まれた自然と地中海気候のもとで
丹精込めて醸じた手づくりのアルジェリア・ワイン
アルジェリア・ワイン発表会での駐日アルジェリア大使のメッセージ
過日、プレイヤアド社(オー・シー・プランニング社・欧亜部門)より、アルジェリア・ワインを楽しむ夕べの開催を知らされた折り、駐日アルジェリア大使館と致しましては、即決協力を約束しました。日本の皆様にアルジェリア・ワインを知って頂く素晴らしい機会だからです。このアルジェリア・ワインを楽しむ夕べにご出席の皆様は鋭い舌効きの通の方々でございます。エキスパートの皆様はこの機会に必ずやアリジェリア・ワインの品質の良さを発見され、アルジェリア・ワインの日本での消費拡大に輪を広げてゆかれることを期待致しております。この夕べを企画されたプレイヤアド(オー・シー・プランニング社・欧亜部門)には改めて謝意を述べると共に、アルジェリアの商品の日本の皆様へのご紹介に当たってはいかなる努力を惜しむものではありません。
駐日アルジェリア大使 ブジェアマ・デルミ
もうひとつの地中海ワイン、アルジェリア・ワインをどうぞ!
ワインは、地中海を囲る歴史の中に多く語られ、セム族、アリアン族、エジプト、アラブ、ギリシャ、ローマと古くから培われ脈々と受け継がれてきました。アルジェリアでは今なお多くの保存されているローマ時代の遺跡が示すように葡萄栽培技術もローマ人、ベル・ベル人等を通じ、さらに近代ではフランスの技術を受け継ぎ、独立後は独自の品質を改良してきました。地中海、北アフリカのマグレブ(陽の沈む処)では、雨量が葡萄の収穫を左右し、雨量の少ない年は不作といわれ、また南からの熱風『シロッコ』も葡萄を焦がしてしまいます。葡萄栽培は地中海沿岸に限られ、オラン、アルジェ、東海岸地方(コンスタンティヌス)の平野部、丘陵部、山間部で行われ、栽培面積も独立後は食糧増産の線に沿って多少減少したものの昨今は回復しつつあります。生産量の殆どが赤で、白は僅か10%程度です。『高品質限定ワイン(V.D.Q.S.)』、あるいは『原産地呼称保証ワイン(A.O.G.)』は軽く円やかで、酸味が殆どなく、概してアルコール度が高く、高品質なので多くの人に好まれています。また、低農薬です。とはいえ、アルジェリアでは大半がイスラムで、その生産量の90%は、ヨーロッパ、カナダ、アメリカ等に輸出されています。独立後、1968年に『葡萄栽培公社(O.N.C.V.)』が設立され、葡萄栽培や品質管理ワインの輸出に当たっています。
アルジェ地方のレジャー・ボートです。
ティパザの海水浴場です。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) アルジェリア: CUVEE DU PRESIDENT
- 『キュヴェ・デュ・プレジダン』は、地中海に臨むマグレブの大地に自然の恵みを欲しいままに、フランスの技術で築き育てられたアルジェリア葡萄栽培公社(O.N.C.V.)のワインです。A.O.G.(原産地呼称保証ワイン)の粋を調和させ、我が国では幻のワインとされております。中軽口で、しっかりしたワインの”優等生”です。室温が高い時は多少冷やして召し上がって頂くと一層美味です。主な葡萄品種は、カリニャン、サンソオ、シラー、グルナッシュ、モラステル、その他です。
次の解説がパンフレットにありました。
このワインは、1950年代に、さるやんごとなき御方のために各原産地呼称保証(VAOG)ワインを配合、謹製したのが始まりです。セパージュは、サンソオ、カリニャン、ムルヴェードゥル、カベルネ・ソーヴィニョン、グルナッシュの各品種、アリカンテ・ブーシュ種(最高2%)などです。また、土壌は粘土質の赤灰質、石灰粘土片岩質、ヘルベチア砂岩分解生成の砂石質です。まろやかな『輝くルビーのような赤』、骨組みがしっかりして果実風味もあり、飲み易く、とかく注文の多い向きにも満足してもらえる我が国では久しく『幻のワイン』であった逸品です。
- (赤) アルジェリア: VIN D'ALGERIE MEDEA (1995)
- 『メデア』は、地中海に臨むマグレブの大地に自然の恵みを欲しいままに、フランスの技術で築き育てられたアルジェリア葡萄栽培公社(O.N.C.V.)のワインです。手作りの健康的な原産地呼称保証ワイン(A.O.G.)です。中重口で、肉料理、油料理、チーズなどに相性が良く、”通”向きの逸品のワインです。室温が高い時は多少冷やして召し上がって頂くと一層美味です。主な葡萄品種は、カリニャン、サンソオ、グルナッシュ、カベルネ・ソービニョン、シラー、その他です。
次の解説がパンフレットにありました。
メデアは、19世紀末、1885年には既に重要な葡萄栽培のセンターでした。メデア山塊は、北はアトラス山脈のブリダ、南はベルーアギア白亜紀山脈との中間に位し、その町メデアは、果樹園と葡萄畑の中の愛らしく小さな微笑ましい佇まいです。海抜1,300m以上のナドール台地は一面葡萄の緑で覆われ、ヘルヴェティア砂岩の腐食で出来た泥灰質の砂の傾斜が見渡す限り続いています。冬は厳しく、しかも夏は乾燥して暑いという過酷な気候にもかかわらず熟成しますが、気温が温暖であれば10月には収穫を迎えます。主なセパージュは、カリニャン、サンソオ、絨毛灰色のグルナッシュ、ムルヴェードゥル、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーの各品種、僅かではありますがアリカンテ・ブーシュ種などがあります。鮮やかなルビー色に輝くこのワインは、充分にコク、コシ、果実風味があり、繊細で心地よい熟成の香りがあります。
これは素晴らしいワインでした。フランスとかチリの赤ワインの持つコクとか渋味とかとは一味違って、やさしい味をしています。単に原料となる葡萄の出来がいいとかではなく、ワインを造る技術も高度であることを示しています。新々世界のワインの中でも注目すべき成長株だと思います。是非トライして頂きたいワインです。
- (赤) アルジェリア: VIN D'ALGERIE DAHRA (1995)
- 『ダッラ』は、地中海に臨むマグレブの大地に自然の恵みを欲しいままに、フランスの技術で築き育てられたアルジェリア葡萄栽培公社(O.N.C.V.)のワインです。手作りの健康的な原産地呼称保証ワイン(A.O.G.)です。重口で、コクとコシのある極めて調和のとれたワインです。室温が高い時には多少冷やして召し上がって頂くと一層美味です。主な葡萄品種は、カリニャン、サンソオ、シラー、グルナッシュ、モラステル、その他です。
次の解説がパンフレットにありました。
伝統的な観光地として歴史の長いテネス(アルジェとオランのほぼ中間)の背後にダッラ山塊があります。ダッラは恵まれたことに、その土壌の質、気候条件から豊富な葡萄品種を欲しいままに選択し、調和をはかることができます。タウグリット(旧ポール・ロベール)、アイン・メラーネ(旧ラブレー)、マズーナ(旧ルノー)、カッドゥラ・アシャアシャ(旧ピカール)地区などの土壌はおのおのの地方が明確に多様化されているとはいえ、気候やワイン・プラントは各地方を通じてほぼ同じで、それ故にダッラ・ワインは、一種の均質性があり、従って”通”には容易に識別できます。セパージュは、カリニャン、サンソオ・シラー、絨毛灰色のグルナッシュ、モラステルの各品種に僅かながらアリカンテ・ブーシュ種などがあります。素直な色合いのこの赤ワインは極めて調和がとれており、力強く濃厚で充分にコクがあります。
グラスに注いだ感じではかなり濃い色です。味も辛いです。アルジェリアのワインだからといって軽いものばかりではありません。どちらかといえば重めの辛口なのではないでしょうか。
- (赤) アルジェリア: VIN D'ALGERIE COTEAUX DE MASCARA (1995)
- 『コトオ・ドウ・マスカラ』は、地中海に臨むマグレブの大地に自然の恵みを欲しいままに、フランスの技術で築き育てられたアルジェリア葡萄栽培公社(O.N.C.V.)のワインです。手作りの健康的な原産地呼称保証ワイン(A.O.G.)です。当ワインは比較的に軽く、口当たりが良く、和・洋・中華の料理にピッタリです。室温が高い時には多少冷やして召し上がって頂くと一層美味です。主な葡萄品種は、サンソオ、カリニャン、カベルネ・ソービニヨン、シラー、その他です。
次の解説がパンフレットにありました。
マスカラ(オランの東南約70km)の街を取り囲む険しい道を登るとアルジェリア・ワイナリー随一の肥沃なグリス台地があります。この丘陵地には”健康優良”な葡萄の株が地中海の太陽を一杯に受け、秋には驚嘆するほどの素晴らしい収穫を約束してくれます。1859年にはパリの『秋の博覧会』で賞を博した所以です。この地では総てが最高品質のワイン生産へと向けられています。過酷な冬・乾暑の夏、この海抜高度、砂地の土壌で育てられる主なセパージュは、サンソオ、カリニャン、グルナッシュ、ムールヴェードゥル、カベルネ・ソービニヨン、シラー、アリカンテ・ブーシュ種です。このマスカラ丘陵の赤ワインは、気品のある大領主の風格を感じさせる、コシの強い、色合いの鮮やかなアルコール度の高いワインです。この豪華・華麗なコトオ・ドゥ・マスカラはがっしりとしており、しかも、まろやかな香りがあり、喉越しが良く飲みやすいです。
非常に落ち着いた味わいです。どちらかといえば辛口タイプですが、ほのかなコクがあり、とても飲みやすいです。恐らく長く飲んでも飲み飽きしないでしょう。今回のアルジェリア・シリーズでは全てに満足のいく結果が得られました。こんなに美味しいワインが日本で未だ十分に知られていないのは残念なことです。是非、皆様にも味わって頂き、北アフリカにもこのような素晴らしいワインがあることを知って頂きたいと思います。
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