中野坂上・大野屋本店
『週刊現代ワインシリーズ』の2番目にご紹介した中野坂上の『藤小西』さんから100mほど離れたところに、『酒』の看板が見えます。どんなお店なのだろうと中を覗いてみましたら、カゴの中にも棚の上にも沢山のワインが並んでいました。しかも、ただ並んでいるのではなく、その置き方にとてもセンスが感じられるのです。普通のワインショップは大体が国別に並べられているだけで大した説明書きもなく、こういう場合は端から順番にワインのボトルを引っ張り出してラベルをしげしげ見るしかありません。このお店では、大まかには国別というくくりはあるものの、特色あるワインは人目につきやすいように並べたり、お勧めコーナーを置いたりとかなり工夫されています。そのせいか、結構ひんぱんにお客さんも入ってくるようです。とても気さくなお店ですので、付近を通られたときはチョト寄ってみては如何でしょうか?
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: ROYAL MONACO DOMAIN DE LA CAMARETTE (1997)
- 『ロイヤル・モナコ』は、モナコ公国で承認されたフランスのコート・デュ・バァンドウ産のワインです。メルロ、シャルドネ、ソービニヨン等、高品種の葡萄から醸造され、1998年のワインコンテストで受賞しています。ふくよかでフルーティなワインです。赤はまろやかで、オリーブやハーブを使ったスパイシーな肉料理に、白はドライかつフレッシュで、前菜や海の幸のグリルによく合います。
お店には沢山のワインが置いてありましたが、数ある中でもこのロイヤル・モナコのマークは他を圧倒して燦然と輝いていました。勿論、私は即座に飛びつきました。ひょっとして!!!モナコ公国の産かと思いラベルを確かめたら、残念ながらフランス産のワインをモナコ公国が承認しただけのことでした。そりゃーそうでしょう。私も一度モナコ公国を訪れたことがありますが、海岸沿いの小さな一画を占めるだけの国にワイン畑なぞ見当たりません。今年は5月16日に行われるF1モナコ・グランプリでサーキットとしても使われる狭い道路に沿って立ち並ぶ超豪華マンション、グレース王妃が眠る王宮、観光客からお金を吸い取る巨大なブラックホールならぬカジノ等々、ワイン畑に貴重な土地と労力を使うよりは、遥かに国の財政に貢献する付加価値の高い施設が狭い国土に溢れていますからね。
フランス産では最近ボルドーばかし飲んでいましたので、このワインの味は少し異質に感じます。どちらかといえば、ブルゴーニュ系のやや上品な軽めの味のようです。コート・デュ・バァンドウ地方がどこに位置するのか分かりませんが、あまり聞いたことのない名前なので意外と隠れた名ワインの産地なのかもしれません。何はともあれ、99年度のF1モナコ・グランプリを制覇したシューマッハに乾杯!
- (白) ニュージーランド: HOUSE OF NOBILO WHITE CLOUD (1996)
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ノビロ家のホワイトクラウド(白い雲)
南太平洋の宝石、ニュージーランドはマオリ族の言葉で『アオテアロア: 白雲たなびく国』といいます。この清らかな風土に、50年以上前にノビロ家がヨーロッパでの葡萄酒造り300年の伝統を移植しました。ノビロ家は、ニュージーランド最大の葡萄酒造りの家として高品質のワインを製造しております。『ホワイト・クラウド』は、ニュージーランド産ムラターガグレープから造られ、フルーティですっきりした香りの高い葡萄酒です。あらゆる機会にお楽しみ頂けます。冷やしてお飲み下さい。
このワインのボトルは、まるで日本酒の冷酒のような感じです。不透明なガラスの内側にはグレープジュースのような白ワインが満たされています。絞りたてのフレッシュなワインのようです。ニュージーランドのワインは2本目ですが、さてどんな味なのでしょうか?楽しみです。
期待していた味とはちょっと違っていたようです。どちらかというと、柑橘系の果実から造られたワインのような味がします。ワインに強くない方でも、このワインはちょっと甘めなのでそんなに抵抗なく頂けると思います。それにしても、このボトルは美しい形をしています。花瓶には最高だと思うのですが。。。
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