エクスアンプロヴァンス・SUPER U







マルセイユの朝市を楽しんだ後、ホテルをチェックアウトします。来た時はまるで異邦人だったのですが、僅か一夜のうちにすっかりマルセイユとも馴染みになってしまいました。レンタカー会社のある駅前までタクシーで行くこともありません。またまた地下鉄に乗り込みます。切符売り場には昨日の警備員の方がいらっしゃいましたが、今回はヘルプを受けることもなく、自動販売機から切符を購入し電車に乗り込みます。マルセイユの駅までは10分少々で到着です。地下鉄のホームから改札口に向かいますと、階段には自動小銃をもった警察(軍隊?)の方が何人かパトロールしています。日本では考えられないことです。出発前に散々脅かされてきたフランスの治安について少々不安になってきます。レンタカー会社は駅の裏口にあり、探すのにえらく苦労しました。7月のマルセイユの朝はとても暑くもうバテバテです。レンタカー会社で手続きを終えてやっと南仏ドライブ旅行の始まりです。借りた車は1300ccクラスのプジョーの小型車でしたが、走行距離が800kmにも満たないピッカピカの新車でした。ラッキー!



『・・・♪♯真っ赤なポルシェ♭♪・・・』ではありませんが。。。


レンタカー会社はA7という高速道路の入り口の目の前にありました(A7はA51につながり、エクスまでそのまま行けます)。慣れない街でウロウロするより、サッサと高速に入った方が賢明です。ところが、高速の入り口は道路の反対側にあるのです。フランスでは車は右側通行なので、一旦右に進んでどこかでUターンしなければなりません。何かイヤだなと思いつつUターンできそうな場所を探します。首尾良くUターンに成功し、高速の入り口を目指します。あっ、交差点が複雑に入り組んでいて道を間違えてしまいました。仕方ありません、またやり直しです。街中をグルッとまわり再度高速の入り口の交差点に辿り着きました。今度は慎重に決めます。ヤレヤレ、何とか高速に入ることができました。とてもきれいで整備の行き届いた道路ですね。アメリカの道路ほどは道幅はありませんが、快適に走れます。それにしてもどの車も飛ばしますねぇ。。。私はマイペースで走りますが、後から後から追い抜かれてしまいます。フランスの人達は意外と飛ばし屋なんですね。ちなみに今回のドライブで私が追い越したのはたったの一回、バイク一台だけでした。

エクス・アン・プロヴァンスは、マルセイユの北東に位置します。距離にしたら50km位でしょうか?一時間もしないうちに到着です。高速の出口から標識に従って進みますと、エクスの入り口につきました。今回の旅行で感じたのですが、フランスの道路標識は非常に分かりやすく出来ています。極端な話、どんな小さな町に行くにも、その付近の目印となる大きな大きな町の名前を覚えておけば、いちいち地図を見なくても大体辿り着けます。念のために道路の番号を調べておけば完璧です。もう一つのシステムがロータリー(イギリスでは”ROUNDABOUT:ランダバード”と言います)です。フランスではイギリスと同じように、交差点のかなりの割合がロータリーになっています。信号はなく、丸いロータリーに道が通じていて、ロータリーの中を走行している車の邪魔をしない限り、自由に入って自由に出ることができるのです。慣れないとまごつきますが、極めて合理的なシステムです。

で、私はエクスの入り口にある大きなロータリーの手前で一旦停止しました。私の車はオートマチックでなく、マニュアル操作です。ロータリーの中の車が通り過ぎるのを待って、ギアを入れクラッチを放します。車は滑るが如くロータリーの中へ。。。とはいきませんでした。ガタピシ。。。エンストです。あっマズイッ!頭に血が登ってきます。あわててエンジンをかけ直し、もう一度ギアを入れて今度はアクセルをガアーーーッとふかします。ストン!。。。またまたエンストです。バックミラーを見ますと私の車の直ぐ後ろには大きなトラックがピタリとついています。ますます気はあせります。3−4回繰り返しているうちに、どうもギアの位置が違うのではないかということに気がつきます。今度は慎重にローギアを確かめてアクセルをグアッとふかします。やっと進みました!突然のハプニングで今度はロータリーのどの出口を出たら良いか頭の中が空っぽになっていました。マ、いいか。。。と一番広い道を選び、そのまま暫く走ります。道路に沿って豊かな緑と整然と並ぶ建物が美しいハーモニーを醸し出しています。

『地球の歩き方』を読んでエクスで行きたいなと思ったところは『ミラボー通り』にあるプラタナスの並木でした。プラタナスの並木!聞いただけでもロマンチックな名前ではありませんか!でも車を走らせてもそれらしいところは現れません。ちょっと車を止めて近所の方に道を聞いてみましょう。いい案配に駐車場があります。ツーーーと空きスペースに滑り込みます(後から考えるとどうも大学の駐車場だったみたい)。ちょうど通りかかった年配のご婦人にミラボー通りへの道順を尋ねます。ここは街の中心からかなり外れているようです。フランス語主体の英語で何だか良く分からないままお礼を言い、ミラボー通りまで歩いて行くことにします。マルセイユから初のドライブで緊張したせいか、ちょっとお手洗いに行きたくなります。ふと見ると近くに大きなスーパー・マーケットが見えます。ここで。。。と思って中に入りますとお店にはお手洗いはないとのこと。やはり日本とは違いますね。教えられた通りに公衆トイレに行きますと2フランが必要です。しかも今は閉鎖されているということで仕方なく近くのバーに行きます。今回の旅行で学んだことですが、フランスではお手洗いに行きたくなったら先ずバーかカフェを探して一杯のジュースを飲んでお手洗いを使わせてもらうのが一番ということです。お店では通常お手洗いは使わせてもらえませんし、有料トイレを探すよりも星の数ほどもあるバーやカフェを見つけるのが余程簡単だからです。

エクスの街中を吹き抜ける昼下がりの乾いた爽やかな風を受けながら美味しいジュースを飲んで一休みしたら元気が出てきました。とにかくフランスのジュースはとても濃くて美味しいのです。





元気が出てきますとワインの虫が目を覚まします。そうだ、さっきのスーパーでワインを見てみましょう!とお店にとって返しますと、あるわあるわ!棚には山ほどのワインのボトルがひしめいています。早速端から順番に見ていきます。フムフム、あれはこれ、それはそれ、と暫しワインの世界に浸ります。せっかくだから一本買っていきましょう!散々迷ってエクス産の表示のあるロゼを買込みました。プロヴァンスのワインには何故かロゼが多いのです。ワインを買ったらおつまみも揃えましょう!ハムとチーズの売り場に行きますと、まさに”食の国”フランス!沢山の種類のチーズとハムが売られています。全体的にそんなに安くはないのですが、パロマ産の生ハム200gを注文しました。よく太った。。。ではなく、とてもふくよかな売り場のおばさんは愛想良く生ハムを何枚かケースから取り出し、秤にかけました。ピタリ!なんとピッタシ200gなのです!さすがにおばさんもあまりの偶然さに苦笑いしていました。



ついでにドライブ旅行に必須のお水も買込みます。どうせならプロヴァンスのお水にしましょう!



思わぬ道草を食ってしまいました。歩いて行くのを止めて、車でミラボー通りのプラタナスの並木道に急ぎましょう。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(ロゼ) フランス: CUVEE SPECIALE LES AUREILLADES COTEAUX D'AIX EN PROVENCE (1998)

La Compagnie Viticole de Provence a selectionne pour vous ce vin issu des meilleurs terroirs. La vinification a ete laissee au soin du vigneron afin d'en tirer un produit de typicite optimum.

Nature des sols: Argilo-calcaire
Cepages: 50% Grenache, 50% Cinsault,
Degustation: Robe rose soutenue, un bouquet fruite a petites notes poivrees, puissance et rondeur en bouche.
Potentiel de garde: 1 a 3 ans.
Temperature de degustation: 8 a 10℃
Mets et vins: Entrees froides, salades, pizzas, moules a la mariniere, bourride, poissons grilles, fromages a pates pressees...

プロヴァンスのワインは日本でも時々見かけますが、エクスのワインは見たことがありません。ラベルをよくよく見ますとエクスの観光の中心である『La Rotond: 大噴水』が描かれています。やはり実際に行った場所の図柄には何かしら懐かしいものがあります。

このワインは旅行の途中であまりにも沢山のワインを買い込みすぎたので、パリのホテルで飲んでしまいました。私はロゼワインはあまり飲まないのですが、エクスのワインは珍しくもあり、そんなに特徴はなかったのですが何だか感激している間に無くなってしまいました。。。











戻る