ラヴェンダー街道・COCCI MARKET
あまりに美味しい朝食を頂いたので出発が出遅れました。生まれて始めて泊まった本物のシャトーに名残はつきませんが、先を急ぎましょう!今日は、南仏プロヴァンスの夏の風物詩であるラヴェンダー畑を訪れます。シャトーヌフ・デュ・パプを出て、オランジュの方向に車を走らせます。今日も快晴の暑い日です。さあ、先を急がなくちゃぁ。。。と車のスピードを上げます。20分位走ったでしょうか、どうもまわりの景色に見覚えがあるなぁ。。。と思ったらまた元の場所に戻っていました。。。
気を取り直し、地図を良く確認してから今度は方向に沿った田舎道を走ります。道路は良く整備されていて、フランス名物の3車線道路があちこちに見受けられます。3車線道路とは、両端の一車線づつが通常の走行車線で、真ん中の1本は追い越し車線になります。つまり、右・左のどちらを走っている車も自由に真ん中の車線を使って追い越しが出来る訳です。通行量が少ない場合は便利な車線ですが、ちょっと混んできますと恐怖の車線に早変わりします。なにしろ、対向する車が同時に真ん中の車線に入ってきたら。。。どちらかが避けない限り車は正面衝突してしまいます。どちらの車のドライバーも負けん気の強い人間だったら。。。結果は想像するのも恐い話です。
道幅は段々と細くなってきました。どうも幹線道路から外れたようです。でも、田舎道はそれはそれでいいものです。時折すれ違う車を除けば、殆ど人に出会うこともありません。かなり遠回りをしたようですが、1時間程でラヴェンダー街道の入り口にあたるカルパントラ(Carpentras)に辿りつきました。そこから更に小さな村を幾つか通り過ぎた頃、丁度お昼になりました。さすがにお腹は空いていませんがちょっと冷たいものでも飲んでいきましょう!本当に小さな村でしたが一軒のカフェがありました。オレンジ・ジュースで喉を潤します。そうだ、絵葉書を出さなくちゃー。。。とカフェの隣にある郵便局に行きます。ドアを開けようとしましたが開きません。これはアキマセンね。。。よくよく見ますと、ドアには『お昼休み』との表示がしてあります。仕方がないので丁度お水もなくなったし、隣のスーパーで調達しようと寄ってみます。
スーパーといっても、田舎にある雑貨屋さんのようです。お店の表には新鮮な野菜や果物が箱に入れられて並べられています。とても色鮮やかで美味しそうです。お店の中にはちょっとした食料品や雑貨が置かれています。どうもこのお店はこの村で唯一の日常生活を支えるスーパーのようです。レジはお母さんが、品物のチェックは娘さんが担当しているようです。小さなスーパーに似合わず、結構な本数のワインが棚に並んでいました。スーパーだけあって安いですね。1本300円で、ちゃんとしたワインが置いてありました。どうせなら地元のワインはないかとレジのお母さんに聞いてみます。ペラペラペラ。。。何をおっしゃっているのか分かりませんね。私がキョトンとしていたからなのでしょう、お母さんは諦めて娘さんにバトンを渡します。てっきり英語で話してくれるのかと思っていたらやはりフランス語でした。。。でも、ジモト・ジモトと繰り返していたら『VENTOUX』の名前の入ったワインを指差してくれました。『ベントー?弁当と一緒に飲むワイン?聞いたこともないな!』と思いましたが勧められるまま買込みました。後で地図を見たら、確かにMt.Ventouxという山が近くにあり、このあたりはベントー地方と呼ばれているようです。
お店を出た途端にお昼休みに入ってしまい(12:30−15:00)、表の野菜箱にも覆いがかけられてしまいました。レストラン以外はもう街中のお店が閉まってしまいシエスタ状態です。
ついでにガソリンも入れようと、スタンドを探します。村外れに(といっても村の中心から100mも離れていない!)小さなスタンドがありました。普通、フランスではスタンドはセルフ・サービスです。休日などでお店の方がいらっしゃらないとクレジット・カードで払わなければなりません。自家用車の方はともかく、慣れないレンタカーに乗った外国人にとってはガソリンを入れるのですらまごつきます。いい案配にスタンドには年季の入った整備員のような人がいました。チョット、チョット、と呼びかけると人懐っこく寄ってきてガソリンを入れてくれました。ラッキー!満タンになったらちょっと余裕が出てきました。そろそろ平坦な丘陵を抜けて山間に差し掛かります。山を越えたところで急に視界が開けました。あっ!目にも鮮やかな(期待したよりちょっと薄い紫色)ラヴェンダー畑です。区画がとても広いので、まるでラヴェンダーの絨毯のように見えます。ちょっと車を道路脇に寄せて写真を撮りましょう。パチリ。。。
今度は急な坂を下ります。どうやら人里に降りてきたようです。村に近づきますと、更にラヴェンダー畑の広さが際立ってきます。黄色の畑は牧草でしょうか?ラヴェンダーの紫色と対照的です。
適当なところで車を停め、ラヴェンダー畑に近づきます。出来ることなら畑の中に。。。と思ったのですが、ちゃんと囲いがしてありました。
今回は行きませんでしたが、このラヴェンダーを原料にして香料を作る工場があちこちにあり、見学もできるそうです。ラヴェンダー・ワインのカーヴなら、何がなんでもいくのですけど。。。
確かSAULTというちょっと大きめの村で、午後2時に再オープンした郵便局で絵葉書を出し、ラヴェンダー畑を一望できる展望公園でゆっくりしたら目の保養になったのか、また元気が出てきました。昨夜のシャトーヌフ・デュ・パプのホテルでもらい損ねた豪華ディナーのメニューが欲しくなります。どうせなら帰り道に立ち寄って拝み倒してでも貰い受けましょう!車に乗り込んで今来た道を引き返します。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: LE SECRET DE LA MASCO COTES-DU-VENTOUX (1997)
- 説明は多分なかったと思います。
そういう訳でCOCCIマーケットで買込んだのがこのワインです。
旅行中にどこかで飲んだのですが、どこで飲んでどういう味だったか全く覚えていません。
真っ黒なラベルですが、中央右側の円の中にはフクロウが2匹(羽?)こちらを見ています。丸い円はどうも月のようです。
戻る