シャトーヌフ デュ パプ・BARONNIE D’ESTOUARD





ラヴェンダー街道を後にして、車は再びシャトーヌフ・デュ・パプを目指します。途中までは道を覚えていたのですが、パプに近づくにつれて小道に入り込んでしまいました。殆ど農道といった感じです。車の中にいても葡萄の木の葉のむせ返るような匂いが感じられるような夏の陽射しです。周囲の風景からすると、どうやらパプの裏山にいるようです。やがて人家が見えてきました。標識にも『Chateauneuf du Pape』が見てとれます。どうも村の中心に辿り着いたようです。でも、昨日来た場所とは違いますねぇ。。。坂を上ったところに小さな広場があり、そこにかなり大きな噴水があります。正確には、噴水が大きいのではなく、土台が大きいのです。その土台は丁度いい案配に大きな木の下に位置していて、何層にも重なった枝枝が暑い陽射しを遮ってくれます。高さも丁度いいので、ベンチ代わりに何人かの人が腰かけています。



おんや、噴水の右側には何やらレストランらしき建物が見えます。結構格調高そうですねぇ。。。何々?『La Mere Germaine?』あっ、『地球の歩き方』に紹介されていたプロヴァンス地方でも有数の有名なレストランではありませんか!ということは、ここがシャトーヌフ・デュ・パプ村の中心?では、昨日通ったところは何?疑問はつきませんが、そんなことはどうでもいいので、早速車を停めてレストランに行ってみましょう。広場から少し下ったところに駐車場がありました。文字通り青空駐車場です。戻った時の暑さが想像できます。近くには学校のプールでしょうか、カラフルな子供たちが盛んに水飛沫を上げています。ひょいと見上げますと、丘の上に昨日見たお城の廃虚みたいな建物があります。



『地球の歩き方』によりますと、この城はアヴィニヨンの法王ヨハネ22世が築いたとのこと。小高い丘のてっぺんに建てられているので、さぞかし素晴らしい眺めでしょう。



残念ながらお城までは行きませんでしたが、資料によりますと殆ど壁だけ残った廃虚のような感じのようです。法王様が夢の跡。。。といった感じでしょうか。



で、先程見つけた『La Mere Germaine』に寄ってみます。ここはホテルも併設しているとのことですが、建物自体はとても小さいようです。広場に面したところはワインバーになっています。大して喉は渇いていなかったのですが、ジュースを一杯頼んで奥のテラスに行きます。ワインバーの中は、何もかもピカピカに磨き上げられていてなかなか高級感があります。奥には屋内レストランがあり、その先の庭にもテーブルが並べられています。真っ白なテーブル・カバーがかけられていて、それだけでもこのレストランがどれ位のステータスか見てとれます。それに、外の景色が素晴らしいのです。遥か地平線まで続く法王様の葡萄畑、遠く霞むローヌ川(私には見えませんでしたが本にはそう書いてありました)を眺めながらの美味饗宴はさぞや素晴らしいことでしょう。山海の極上の食材を最高のシェフがお料理するのでしょうけど、お値段を見たら超高かった。。。



右の写真がバーのテラスからの眺めです。夜はどうかと思いますが。。。


広場に面してツーリスト・インフォメーションがあります。小さな建物ですが、愛想のいい案内のお姉さんがいて何か話し掛けてきますが全然分かりません。さすがにワインの村だけのことはあって、案内所の中の壁には沢山のワインが並べられています。恐らく、全てがシャトーヌフ・デュ・パプのワインなのでしょう。ワインの案内なのか、村の案内なのかよく分からないまま案内所を出ます。



案内所の向かいには何軒かのワインカーヴが立ち並んでいます。そのうちの一軒に入ってみます。入り口だけ道路に面していますが、2−3段の階段を降りると屋内は文字通り洞窟のような造りになっています。中は狭いのですが独特の雰囲気があります。狭い割には結構な数のワインが並んでいますね。小さなカウンターでは試飲もできます。気に入ったワインが見つかったら。。。買いましょう!手頃な一本の赤ワインを買込んで、ついでに紙製のワインケースを頂きました。これが後の悲劇の原因になるとはつゆ知らず。。。

そろそろ日が傾いてきました。今夜の宿を探さねば。。。と思い出のシャトーヌフ・デュ・パプを後にします。。。おっと、その前に昨晩の豪華メニューを頂きにホテルに寄らねば。。。ホテルに戻ってメニューを下さいな!とお願いしたらくれるにはくれましたが、さすがに呆れていました。。。

あんまりグズグズも出来ません。高速道路に入りますとスピードを上げてアヴィニヨンを目指します。最後のチャンスと、アヴィニョンの橋にも寄りたかったのですが結局出会うこともなく通り過ぎてしまいました。さあて、今夜は何処に泊まりましょうか?地図を見ますと、サロン・ド・プロヴァンスという町があります。何でも、1999年7月に地球が滅びるとか予言した有名なノストラダムスが晩年住んだ町らしいです。面白いですね!そこに泊まりましょう!高速道路を降りてのどかな田舎道を走ります。途中、サン・レミ・ド・プロヴァンスという町を通り過ぎます。何の変哲も無いところですが、ノストラダムスはこの町で生まれたそうです。ここからサロン・ド・プロヴァンスまでは30分位ですが、段々と陽も傾いてきました。ちょっとあせってきます。こんな時に限って迷い道なんかしてしまい、サロン・ド・プロヴァンスに辿り着いたのはもう6時過ぎでした。この町の郊外は割と近代的な感じがしますが、町の中心部に近づくにつれ、街のゴチャゴチャした感じに何とも辟易してきます。折りしも何かのお祭りがあっているらしく、街中は人々で溢れかえっています。車がビッシリ駐車している道路の脇に車を停め、ホテル探しに出かけます。

割ときれいなホテルに入って空き室を確かめますが、このホテルは勿論どこも満室だとのこと。なんだか悪い予感がしますね。頼み込んで、あるホテルを紹介してもらいます。重い足を引きづりながら城壁の中を歩いていましたら大きな壁に人物像が描いてある建物に出会いました。よくよく見ますと、どうもノストラダムスのようです。なんとなく、ドラキュラのように思えて、そそと離れます。でも、写真を撮っておくべきでしたね。次の日にどうせ来るからとタカをくくっていたのですが、結局二度と戻ることはありませんでした。さて、紹介されたホテルに行きますと2つ星ではあるのですが、あまりに建物が古く、しかも殆ど泊まり客の姿が見えないのです。宿泊代は300フランもせず、安いことは安いのですが何せこの蒸し暑さに冷房の設備もないとか。。。諦めてお断りして外に出たら、またまた呼び込まれて今度は屋根裏部屋に案内されましたが小さな冷房機はあるもののとても落ち着いて眠れる雰囲気ではなく、ほうほうの体で車に戻りました。もう7時を過ぎて不安感がつのります。この町ではホテルを探せまいと思い切って印象の良かったエクス・アン・プロヴァンスに行くことにします。

ところが、高速道路になかなか入れません。A8という道路は見えているのですが、結局また田舎道に入り込んでしまいました。もう何でもいいから、”ホーーーテル来い♯早く来い♭。。。”の心境です。そんな時に限って何の看板もなく、ひたすらエクスに向かって車を走らせます。段々と夕闇が迫ってきました。と。。。ありました!Holiday−Innの懐かしい緑のマークが道路脇に立っているのです。勇気百倍!。。。でも、走っても走ってもそれらしいホテルには出会えません。車は何時の間にかエクスの街中に入り込んでいました。数日前に立ち寄ったのに今何処を走っているのか皆目見当がつきません。気がつかないうちに車はミラボー通りを走っていました。もうまわりの賑わいなどどうでも良くて、ホテルだけが頭の中にあります。途中でホテルの場所を聞いたりしてやっとのことで目指すHoliday−Innに辿り着きました。もうヘロヘロです。運を天に任せてフロントで空き室を聞きます。ありました!もう座り込んでしまいたいほどです。

このホテルはエクスの街の中心からちょっと外れているせいか、団体の観光客が多く泊まっているようです。相変わらずドイツ人とアメリカ人の団体さんが多いようです。部屋に行きますと、室内はとても新しく清潔でバスも広々としています。お湯もたっぷり出ますのでお風呂といきたいところですが、時間も遅いので取り敢えず夕食にしましょう。まあ、団体さんを相手にしたホテルだろうから大したメニューはないだろうと思っていたら、105フランのコースがえらく美味しかった。。。



前菜は野菜たっぷりのサラダです。おもわず、エクス産の白ワインを飲んだらこれがよーーーく冷やしてあって、疲れた体がシャキーンとなりました。砂漠にワインとはこのことでしょう。あっという間にボトルが空っぽになってしまいました。。。



次は肉料理です。えーーーい、もう一本エクスの赤といきましょう!このお肉も結構ボリュームがあり、美味しかったですね。もう、ガツガツ、ゴクゴクです。



最後はアイスのデザートでしたが、これがまたサッパリとしていて超美味しい。。。これが3品で105フランとは超安い!ワインに至っては、2本で135フラン!信じられませんね。。。



さすがに疲れました。今夜はゆっくり休みましょう。明日は?そうですね、山と湖の山岳ドライブが待っています。今回の旅行で一番のロング・ドライブになるでしょう。今日一日の長かった運転の疲れと、美味しかったディナーの満腹感と、2本のワインの心地よい酔いと、ゆっくりお湯に浸かれた開放感がごちゃ混ぜになってふかふかのベッドに入った途端に眠り込んでしまいました。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: LA QUALITE ET L'AUTHENTICITE

説明は多分なかったと思います。

これは、シャトーヌフ・デュ・パプの村のワインカーヴで買込んだのですが、その後マルセイユのスーパーで買い込んだワインと一緒に床に落としたか何かで(どうも紙製のケースの底が抜けたみたい。。。)、口に入ることもなく消え去ってしまった悲劇のワインです。逃げた魚は大きいといいますけど、惜しかったなぁ。。。

という訳でテイスティングの感想はなし。





(赤) フランス: CHATEAU MONT-REDON CHATEAUNEUF-DU-PAPE (1996)

説明はありません。

という訳で、シャトーヌフ・デュ・パプで買った悲劇のワインの代わりに頂いたものです。別に代わりが欲しかった訳ではないのですが、仕方ありません。受け取っておきましょう。こっちの方が余程高級な気がしますが、やっぱり逃げたワインはねぇ。。。

これは何故か欠番です。





(白) フランス: CHATEAU VIRANT COTEAUX D'AIX-EN-PROVENCE (1998)

説明は多分なかったと思いますが覚えていません。

多分、こちらが白だったと思うのですが。。。Holiday−Innでのディナーと一緒に頂いたものです。

よく冷えていて、とても飲みやすかったです。サラダだけでなく、お魚料理にもピッタリですね。エクスのワインにはロゼが多いのですが、白はあまり見かけませんでしたが、このワインはGoodでした。



(赤) フランス: DOMAINE CAMAISSETTE COTEAUX D'AIX-EN-PROVENCE (1998)

説明は多分なかったと思います。

多分、こちらが赤だったと思うのですが。。。Holiday−Innでのディナーと一緒に頂いたものです。

軽いお肉料理にはピッタリです。とくにこの夜のディナーで出されたメイン・コースのお肉料理との相性は抜群でした。











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