綱島・酒のタケオ
綱島の街並みは昔とすっかり変わってしまいました。一時期通勤でよく綱島駅を利用したのですが、昼間はともかく朝のラッシュ時はただでさえ狭い道にバスがひしめき合い道路は大渋滞。近くに住む人は徒歩で、遠くに住む人はバスで駅を目指すのですが、それはまるで聖地メッカへの巡礼の行列のようでした。でも駅の近くで渋滞にはまってしまったバスには殆ど乗客は乗っていません。通勤時間を少しでも短くするために殆どの乗客は駅の遥か手前のバス停で皆な降りてしまうのです。東横線と田園都市線の間に広がる広大な陸の孤島に住む人は、どんなに渋滞しようとバスでどちらかの線の駅に出るしかなかったのです(現在では横浜市営地下鉄が新横浜駅を経由してあざみの駅まで延びていますのでこの沿線に住む人は随分便利になったろうと思います)。日本が高度成長期にあった頃は、こんな痛勤風景は誰もが当たり前のことだと思っていたのですが時代は変わりました。今ではフレックス制を採用している企業も多く、9時過ぎの電車に乗っても車内はかなりな混雑です。日本のビジネスマンにもそれだけ余裕ができたからなのでしょうか?
ところで、綱島駅の傍には鶴見川が流れています。。。というか、よどんでいました。何しろ毎年発表される全国河川汚れ度調査では、常にワースト1の地位が保証されていたのです。見た目にはそんなに汚れてはいるようには見えないのですが、河口近くに行くとその汚れの凄まじさが実感できたものです。あれから下水道の整備が進み、また環境意識も高まってきていますので現在ではこの汚名は返上されているのではないかと思います。ただ、鶴見川の本流は平常時極めて水量が少なく、その分河原が広いので、堤防の上の小道は見晴らしが良く大倉山精神文化研究所のギリシャ様式の建物を眺めながらのジョギングはなかなか気分が良かったものです。今では川の直ぐ傍までマンションがひしめき合い、結構窮屈な感じになってきたようです。
で、駅に降り立ちますと構内の様子もすっかり変わっています。ホームの感じは変わっていないのですが、何だか改札口のあたりが随分広くなったようです。普通、駅前の商店街というのは大きな通りが一本あって、その通りに沿ってお店が整然と並んでいるものなのですが、綱島の場合は小さな道が入り組んでいる上に、いろんなお店がごちゃ混ぜに建っています。どの道を行けばいいのか困ってしまいます。とりあえず昔の記憶を頼りに歩き出します。飲み屋さんが多いですね。。。ネオンの輝きも眩しく、歌舞伎町もかくや。。。と思われる位です。ほんのちょっと歩くと曲がり角に出ます。狭い道ですが、飲み屋さんにも寄らず真っ直ぐ帰宅するお勤め帰りの人達でしょうか、満員の乗客を乗せたバスがひっきりなしに通っていきます。なんとなく懐かしい光景です。ふと見上げますと細いビルの上に『酒のタケオ』という文字が見えます。タケオとは珍しい名前です。行ってみましょう。
小さな酒屋さんですが、表からワインセラーが見えます。結構本数がありますね。入ってみましょう。狭い店内をぐるりと取り囲むように壁は全て棚になっていて、日本酒・洋酒が並んでいます。冷蔵ケースにはビールが入っています。真ん中のスペースにはワインが並べられています。そんなに大した種類はありませんが、帰りにちょいと寄ってその日のワインを買い込むにはちょうどいい量です。ワインセラーの中に入ってみましょう。空調も効いていますが、ちゃんと加湿器も置いてあります。棚には超高級ワイン。。。ばかりでなく、千円もしない安いワインが結構あります。セラーの外に置いてあるワインの方がよっぽど高いようです。でも普通の人にはセラーはなかなか入りづらいものですから、高いワインを全部セラーに入れたら売れ行きは大分落ちることでしょう。ところで、これもミレニアム協賛なのでしょうけど、2000年カウンドダウンの時計がセットになった箱入りのペア・ワインが目を引きました。そんなに高くもなく飾りとしても面白かったのですが、どうせ私のことだから2000年までもつ訳でもないし、この時計に2000年対応がしてあるかどうか疑わしかったので止めました。。。この時計、2000年1月1日午前0時0分0秒になったらどう反応するのでしょうかね?
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: CHATEAU BELLEVUE BORDEAUX (1997)
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シャトー・ベルヴュー
SPECIALLY SELECTED BY CLUB OF EUROPEAN WINE PRODUCERS
このプティ・シャトーは、ボルドー市の東27kmにあるリブールヌ市の南東7kmにある(ややこしい。。。)コミューン『キャダルサック』にあります。葡萄の品種は、メルローが50%、カベルネ・フランが25%、カベルネ・ソーヴィニヨンが25%で構成されています。コクがあり個性的なこの赤ワインは、ボルドー特有のブーケ(芳香)が楽しめ、長期熟成することによって旨味も増します。
店内とセラーを散々見て回っておきながら手ぶらで帰る訳にもいかず、そこそこのワインを一本買い込みました。私の好きなタイプのボルドーの赤ですけど悪くはなさそうです。どうせなら2001年まで眠らせておきましょうかね。
これは美味しかったですねぇ。最近飲んだボルドーの赤はどれも軽くておとなしく、ちょっと物足りなかったのですが、これはコクがあって飲みごたえがあります。できることなれば、2−3日置いて水分の抜けてパンとブルーチーズ、それにハムなぞあれば最高に楽しめます。これはお買い得ですよ!
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