鵜の木・コミュニティストア だいこくや
東急目蒲線に鵜の木という駅があります。目蒲線の多摩川園から蒲田にかけては、時代に取り残されたような古い小さな駅が多いのですが、この鵜の木駅の一帯は多摩川沿いに大きなマンション群が立ち並んでいるためか、駅前には小さいながらもこぎれいな商店街があります。そんなに大きなお店はありませんが、どのお店もなかなかに庶民的で品物も安そうです。近くに高校があるのでしょう、土曜日の昼下がりということもあって、大勢の高校生が駅に向かって歩いて来ます。どの顔も学校から解放され週末のつかの間の自由の身に期待をふくらませているかのようです。お友達と別れずらい子はコンビニの前で車座になってハンバーグをパクついています。さっさと別れたい子は携帯電話でお友達と約束を取り付けるのにおおわらわです。なんとなくのんびりとした光景です。駅前をぐるりと歩いてみましたが、大した酒屋さんはありません。でも折角なのでたまたま『ワインあります!』の看板が目についたコンビニに入ってみました。折角ですから1本買っていきましょう。。。悲劇の1本を。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) カリフォルニア: MYSTIC CLIFFS CABERNET SAUVIGNON (1995)
- Long ago when the world was new, a majestic redtail hawk spent his nights perched in a lone Bishop Pine, looking over the vineyards far below. As he flew low, brushing the tips of the grapevines, he warded off any adversaries the grapes may have had to fear. Some say, even to this day, if you see a hawk in the cloud formations above a Bishop Pine, you will prosper from an exceptionally good growing season and spectacular vintage. What you see in the cloud formations is truly up to you, but you can be certain that this exceptional, medium-bodied wine is mellow and delightful with carefully balanced notes of cherries, berries and oak. It finishes with a soft tannin level ideal for steaks and chops right off the grill.
崖の多い太平洋に面したカリフォルニア・モントレーのリバーランド・ヴィンヤーズは、海流の影響を受け、しばしば冷たく神秘的な霧のベールにつつまれます。その比較的冷涼な気候が葡萄栽培に適しており、この地を非常に素晴らしいワイン産地として有名にしています。そこで神秘のベールの恵みであるヴァラエタルワインを”ミスティッククリフ=神秘的な崖”と名付けました。
カリフォルニアで収穫された良質なカベルネ・ソーヴィニヨンから造ったワインをアメリカン・オーク樽で12ケ月貯蔵した高品質ワインです。チェリーやベリー系の香りと、オーク樽の余韻、まろやかな味わいがあります。ミディアムボディで、ステーキやバーベキューなどのお料理に合います。16℃から18℃が飲み頃です。冬は室温で、夏は冷蔵庫で15分ほど冷やしてお楽しみ下さい。
お店の奥に小さなワインコーナーがあり、20−30種類位のワインが並べてありました。数本は結構お値段の張る高級品ですが、その他はデイリーなワインです。これといったのもなかったのですが、カリフォルニアの同じ銘柄の赤・白のワインが目につきました。名前の由来が面白そうだったのでつい赤の方を買い込んでしまいました。冷蔵ケースに入っていましたので、程よく冷えていて直ぐにでも飲めそうです。今夜はこれを頂きましょう。。。と、ルンルン気分で家に戻ってきます。ポストに何やらチラシが入っています。何時ものどうでもいい広告のようです。よせばいいのに、チラシを読みながら階段を上がっていきます。当然足元は見えません。ここいらで踊り場だったな。。。と足を運ぶテンポを変えます。ところがまだ階段が一段残っていたようです。あっと思った瞬間、足が階段に躓き体が中に舞います!一瞬、ワインのボトルが階段に叩き付けられガラス瓶の砕ける音が聞こえました。体はというと、階段の踊り場へ肩からつっこんでしまいました。ハッと気を取り直して起き上がってみますと踊り場は血の海。。。と思ったのですが、この血。。。何やら芳醇な香りを放っています。どうも怪我はなかったようです。でも、ワインの瓶は中央部を残して粉々に砕けています。よく怪我をしなかったものです。シャツの右袖にもワインの芳醇な液体が染み込み悲惨な状況です。ワインはパーになるし、シャツは台無しになるしで先ほどのルンルン気分もどこかに吹っ飛んでしまいました。まあ、『Wine&Die』にならなかったのは不幸中の幸いですけどね。。。
そういう訳でどんな味なのか全く分かりません。でも、階段に溜まったワインの液体からは芳醇な香りが立ち上ってきます。絶対に美味しかったに違いありません。。。
瓶の胴体だけがかろうじて生き残りましたが、上下は鋭い割れ口で危なくて仕方ありません。恐る恐るサランラップで巻いてスキャナーにかけたのですが、あんまりきれいに撮れませんでしたねぇ。。。
折角なら。。。と、透明なビニールのラベルを剥がして白い紙に張りつけ、もう一度撮り直したら背景が真っ白で文字が見えません。そこでカリフォルニアの空をイメージした(想像ですが。。。)Windowsのマニュアルの裏表紙に貼り付けて更に撮り直したのがこの写真です。なかなかの出来ですね!
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