東中野・阿部酒店





高円寺から北へ10分程歩きますと早稲田通りに出ます。この早稲田通りに沿って新宿方向にテクテク歩いて行きますと、以前ご紹介した『ジョーホ酒店』が警察学校の手前にあります。日曜日だったせいか生憎お休みでしたが、またいつの日か寄ってみたいものです。更に進みますと中野駅北口から延びる巨大なブロードウエイ商店街の出口(入り口とも考えられる)が見えます。ここで、薬師銀座という商店街に入ります。こちらはブロードウエイと違って昔ながらの商店街です。狭い道を挟んでいろんなお店が並んでいます。

この通りは新井薬師に通じています。何でも”8”の付く日には賑やかな縁日がたつとか。”8”の付かない日は人影もまばらです。お線香の煙がやけに立ち込めていますね。どれ、折角ですから煙で厄を払ってお参りしていきましょう。出店はありませんでしたが、参道の入り口に中華饅頭のお店がありました。熱々の肉饅と餡饅を買い込んでお行儀悪く頬張りながら西武新宿線の新井薬師前駅を目指します。でも折角ですから出発点の東中野に戻りましょう。住宅地をぶらぶら歩いて行きますと、やけに高低があります。ふうふう言いながら坂を登った先にはやたらとお寺が目につきます。法事の後でしょうか、ゴッドファーザーの集まりの如く喪服を着込んだ親類縁者らしいグループが秋の日差しを一杯に浴びて記念写真をとっていらっしゃいます。ちょっと一休みしていきましょう。

このお寺は『萬昌院功運寺』といって、なかなか由緒があります。何でも忠臣蔵で悪役にされた吉良家のお墓とか、女流作家の林芙美子さんのお墓があるそうです。ちょっと立ち寄ってみましょう。お寺の裏はお墓になっていて表示も分かりやすく、お目当てのお墓は直ぐに見つけられます。吉良家のお墓には同じ形をした3つの墓石が並んでいます。『上野介』という名前は見当たりません。本当は『吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)』というのが正式な名前らしく、墓石には『義央』とだけ書いてあります。周囲のお墓よりは立派なものの、徳川直系の由緒ある家系にしてはつつましやかなお墓です。墓石の表には『元禄15年12月15日没』と書かれています。丁度赤穂浪士の討ち入りの翌朝にあたります。墓石の裏面をよくよく見ますと義央の墓石は少しデコボコしています。本当は立派な治世を行った人物のようなのですが、悪役のイメージがついてしまったためなのでしょうか残念なことです。

ひとしきりタイムスリップした後は東中野駅に向かって東中野ギンザ通りを歩きます。狭い路地ですが両側に小さなお店が一杯並んでいます。飲食店が多いですね。この近くに明大付属中野中学・高校があるせいでしょうか、『十番』という名前の中華料理屋さんのドアには、花田家のお兄ちゃん(横綱若乃花)がよく通ったという話とTBSの『チューボーですよ!』に街の巨匠として出たということが紙に書いて貼り付けてありました。そのせいか、名物の『タンメン』のメニューは品切れになっていました(ここをご覧下さい)。お店のいい宣伝になったようです。この通りを抜けると山手通りに出ます。通りの向こうには東中野駅の西口が見えます。ちょうど一周して戻ってきたことになります。おや、横断歩道の手前に小さな酒屋さんがありますね。記念に何かワインを買っていきましょう。それにしても小さなお店です。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: GIGONDAS (1997)

『ジゴンダス』は、深みのある色合いの力強い味わいとスパイシーな風味が特徴のワインです。

このワインは店頭に置かれていたのですが、定価3000円位のところを千円以下の値段が付けられていました。3000円もするワインならもう高級品の部類に入ります。他の商品だったら何とも思わなかったのでしょうけど、ググッときてつい買い込んでしまいました。ワインの値段なぞあってなきが如きものですから、このワインは3000円が相応しいのか、それとも千円以下が相応しいのか、私が飲んでみて値付けしましょう。。。

ま、千円以下では飲めないであろう、というのは確かなようです。分かりやすい味ではないのですが、複雑で繊細な味が楽しめます。落ち着いて飲むにはいいワインです。それにしても、ジゴンダスってどこに位置するのでしょうかね?



(赤) フランス: KAISERLE ALSACE PINOT NOIR (1997)

『カイゼルレ アルザス・ピノ・ノワール』は、ドイツ国境に近いアルザス地方産の中軽口の赤ワインです。明るい色合いで、フルーティで程よいタンニンを感じさせます。

最初に見た時は、ロゼではないかと思ったほど明るい色をしています。アルザス産の白ワインはよく見かけますが、赤は珍しいですね。あまり飲んだことはありませんが、味わってみましょう。

飲んだ感じもロゼのような軽い味でした。ロゼといっても、プロヴァンスのような複雑な味ではありません。ドイツの国境に近いアルザス地方産とのことですが、モーゼルの白ワインに赤ワインの色をつけたようなフルーティさがあります。物足りないと感じるのか、白の感覚で赤を楽しむのかは飲む人次第ですね。











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