海浜幕張・MAHARAJA





その昔、幕張海岸は海水浴場と潮干狩りが楽しめる長閑な海辺だったそうです。1970年代に入って本格的な埋め立て工事が始まり、今では広大な埋め立て地の先に僅かに復元された人工の砂浜があるだけになりました。戦後の復興=国の近代化=工業化の流れに乗って行われた干拓なのでしょうけど、今の時代でしたら必ずしもスンナリと受け入れられる事業ではなかったでしょう。その埋め立て地の中心となっているのが海浜幕張地区のテクノパークと幕張メッセです。周辺は久しく空き地が目立っていたのですが、ここにきてようやく住宅とかホテルが建ち並んでくるようになりました。

幕張メッセの国際展示場は、その規模の大きさからいっても、お台場の東京ビックサイトと並んで日本で最大級の建物と言われています。それでも国際モーターショーなどのイベントでは全フロアが使われるそうですから、こういった展示の需要も結構あるようです。そんなに大規模な展示が行われるのであれば、当然入場者の胃袋を満たすだけのレストラン、もしくはファーストフード店が必要になります。でも、イベントのない日とか、朝・夕の時間帯はお客さんの入りはそんなに期待できず、お店の経営もなかなか大変なことと思います。

最近、あるイベントに出かけた折りに昼食を頂く機会がありました。展示場の中にもカフェテリアとかお弁当屋さんはあるのですが、結構混む上にお料理のメニューも限定されています。お天気の良い日であれば、展示場と道ひとつ離れたところのワールド・ビジネス・センターの一画にあるマリブ・レストラン街に行くのがお勧めです。一階にはマクドナルドもありますし、2・3階には和食から中華・洋食に至るまで多彩なレストランが揃っています。お値段もリーゾナブルで、イベントの期間中の昼間でもそんなに混みません。そんなレストラン街の3階角にインド料理のお店があります。都内各地にも出店している『マハラジャ』です。主役は勿論本場仕込みのカレーですが、タンドールチキンとかナンも店内の釜で焼いている本格的なインド料理のお店です。

前々から興味を持っていたのですが、インド産のワインって存在するのでしょうか?実はあるんです!ショーウインドウには、数々のインド料理と並んでインド産のビールとワインが置かれています。余程の物好きでもない限りインド産のワインなんか飲まないだろうから、きっとこのお店にも置いていないに違いない。。。と思って、お店の方に『(インド産の)ワインは置いてありますか?』と聞いてみます。意外なことに、『ありますよ!』とのこと。レストランのワインですから当然値段は張ります。ちょっとケチッて、『ハーフボトルをお願いします。。。』と言いますと、フランス産のワインを持って来られました。そこでもう一度、『インドのワインが欲しいのですけど。。。』とお願いしますと、フルボトルしかないとのおと。しまった、止めとけばよかったかな。。。と思いながらも、『じゃぁ、それ下さい。。。』。昼食に立ち寄った割にはえらく高価な買い物をしてしまいましたが、家に帰ってよくよく眺めてみますとこれが結構良さそう!お店の方も、『すっごく美味しいワインですよん』とおっしゃったので、これはマハラジャも驚く一本なのかもしれません。このワインは普通の酒屋さんでは扱ってなく、限られたレストランにしか置いてないそうですから、興味のある方はカレーを食べるついでにお買い求めになられては如何でしょうか?

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) インド: CHATEAU INDAGE SOMA

Wine, known as 'Soma' in Indian mythology, has existed in India for thousands of years, where it was historically produced for the courts of kings and emperors. In the early 80's, Chateau Indage reestablished vineyards here by importing grafted root stalks of different noble grape varieties in a French technical collaboration. Since then Chateau Indage has produced several international award-winning wines. Soma Red Wine is a blend of ancient Indian grape varieties and select French varieties resulting in a wine which is truly elegant and fruity in character andis an ideal accompaniment to Indian cuisine.

解説に付けられた地図を見ますと、インド大陸中央部の西側一帯に広がる『MAHARASHTRA』という地方に、『NARAYANGAON』と『MUMBAI』という名前の町があります。このワインの産地は、『NARAYANGAON』町の『SAHYADRI VALLEY』というところらしいです。インドは私にとって全く未知の国なのですが、その中央部にはデカン高原が広がっています。高温乾燥した土地には良質の葡萄が実るそうですから、このワインもきっと美味しいに違いありません。

初めてのインド産のワイン!全神経を集中させて味わうべき言葉を探しました。でも難しい。。。要するに、普通のワインではないのです。最初はコレといった特徴は感じられないのですが、飲むほどにその本格的な味わいが伝わってきます。このワインは小売りされていないそうですが、レストランで頂いてもその真価を見出すことはかなり困難でしょう。このワインは左様に摩訶不思議な赤ワインなのです。



これをインドと云わずに何と云おうや!







コルク栓に仏陀の顔らしき絵が。。。










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