目黒川・小西商店
東横線の朝の通勤時間帯に渋谷に向かって左側の窓から外を眺めていますと、冬の空気の澄んだ日には遥か西の地平線に富士山が見えます。満員電車に揺られながらのつかの間の心落ち着くひとときです。電車が学芸大学駅のホームに差し掛かると、駅前のビルの屋上に何やら垂れ幕が見えます。ボーッとしていると脳裏には黒っぽい模様にしかイメージとして残りませんが、よくよく注意して見ますと『目黒川慕情』とか何とか書いてあるのがわかります。それだけであれば何ということもない垂れ幕なのですが、そのビルの屋上で黒っぽい帽子にこれまた黒っぽい服を着たおじさんがギターを抱えて歌っているのです。勿論、電車の騒音で本当に歌っているのかどうかは確かめられませんが、身振りからするとそういう風に感じられるのです。どうやら新曲(?)の宣伝のためにパフォーマンスをやられているようですが、果たしてどれ位の効果があるのでしょうね。ちなみに、歌っている方はKEYBOWという名前の歌手のようですが、もう随分と長くこのパフォーマンスをやっていらっしゃるようです。学芸大学近辺では結構知られる存在のようですが、この歌は『広瀬川』に似たなかなか叙情的な歌詞のようです。但し、メロディーは不明ですが。。。
ところで、目黒川といいますと、昔は豪雨の降った時などによく氾濫して都会の暴れ河川として有名でした。今では護岸工事が進み、土手のみならず川底までコンクリートで固められて滅多に氾濫することはなくなったようです。そう聞くと何と無粋な。。。と思われるでしょうが、両岸には中目黒から新玉川線の池尻大橋付近まで、約3km位にわたって桜並木が続いているのです。桜の季節には東横線の中目黒駅のホームからもその一部を見ることができます。桜が満開になると川面も見えなくなるほどです。両脇の小道は時々車は通るものの、表通りから一歩入った裏通りになるために桜の花を眺めながらのそぞろ歩きには最適なコースです。ここの桜の特徴は、両岸からせり出した桜の枝が川を覆うような感じで延びているため、途中の橋からの眺めがとても素晴らしいことと、桜吹雪が舞うと川面が桜の花弁で埋め尽くされてしまうことです。
ちょっと萎れていますが、目黒川の桜です。
お花見に場所取りはつきものですが、何せ都会の河川のこと、なかなか大人数で敷物を広げるような場所は見つかりません。かろうじて道端の植木の隙間に座り込んだとしても、桜見物の人がひっきりなしに通るのであまり落ち着いてお弁当を広げることもできません。でも、そこは良くしたもので、中目黒駅の近辺には沢山の飲食店があるのです。川の直ぐ近くの居酒屋さんなどは、この時期オープン・テラスを設けて桜見物の人達を呼び込んでいます。ビール1本で390円という激安メニューですから、手ぶらでお花見するには最高のスポットです。やっぱし桜の木の下でないと気分が出ない。。。という方には、川の直ぐ傍にある東急ストアで飲み物とおつまみを調達するのが一番です。ここの桜並木は東京でも有数の規模ですし、何せ中目黒駅から歩いて3分の立地条件ですから昼間は勿論、夜桜見物にも最高です。
小西商店は東急ストアの中にある小さな酒屋さんです。これといって特色のあるワインは見当たりませんが、お花見で飲むのでしたら冷えたスパークリングワインなぞ如何でしょう。コップもお忘れなく。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) 山梨: 赤ワイン
-
無添加 限定醸造 中口 果実酒
赤ワイン
シャトー勝沼 香り高いコンコード種赤葡萄使用
1878年より本格的なワイン醸造の歴史を刻んできたシャトー勝沼。ここ勝沼の地にこだわり、品質本位を貫き通し、今なお頑固に味と香りを守り続けています。赤ワインには、ポリフェノールが多量に含まれております。ポリフェノールには、動脈硬化(脳梗塞、心臓病など)の発生を予防する効果があります。このワインは、より健康を考え、酸化防止剤、保存料を使わない無添加醸造を行っております。デリケートな無添加ワインのために、スクリューキャップと紫外線をカットする遮光瓶を使っています。10−12℃が飲み頃です。夏場は冷やしてお飲み下さい。保存料を使用しておりませんので、開封後は必ず冷蔵庫に保存し、お早めにお飲み下さい。<ハイ。。。>混濁を生じることがありますが、品質には何ら問題はありません。
何しろ、大して広くもないスーパーの隅っこにある小さな酒屋さんのこと、見慣れた海外のワインとこれまた見慣れた国産のワインしか目につきません。3回ばかし棚を見て回ったのですが、結局めぼしいワインは見つかりませんでした。ならば国産の何か面白いワインをと思ってこれを選びました。もうポリフェノールは充分に足りているので、それが目当てではありませんが。。。
グラスに注ぎますと、内側にかなり濃い泡が立ちます。ただ、スペインとかチリの赤ワインに見られる力強い感じではありません。何となく弱々しい泡です。香りを嗅いでみますと、葡萄ジュースのようなちょっとした甘い匂いがします。最初の一口を飲んでみますと、これは葡萄ジュースかと思う位にみずみずしくジューシーです。グラスを口に含む度に、鼻から甘い葡萄の香りが入ってきます。ちょっと熟成が足りないような気がしないでもないのですが、お酒は好きだけど動脈硬化が心配な方にはいいかもしれません。
戻る