渋谷・東急百貨店東横店Foodshow





数年前から工事が進められていた渋谷の新しい顔が遂に完成し、4月7日に大々的にオ−プンしました。『渋谷マークシティ』というのだそうですが、2棟の高層ビルがつながった巨大な施設です。高層階はオフィスとホテルで、4階から地階までは若者の街シブヤに相応しく、東京でも飛びっきり人気のあるお店が勢揃いしています。井の頭線の改札口から直結していますし、JRの渋谷駅ともつながっていますのでとても便利です。東京の新しいスポットといってもいいでしょう。



オープニング記念として、写真家のアラーキーさんが制作に携わられたラベルの付いたワインがプレゼントされるというので早速行ってきました。平日の朝だったので大してお客さんも来ていないだろうと思っていたら、何と押すな押すなの大盛況!お昼には未だ早い時刻だというのに、有名飲食店の前には長蛇の列が出来ています。梅丘の人気お寿司屋さんの『美登利寿司』の前などはどこが最後尾だか分からないほどです。その他にも和洋中のレストランとか、シガーバーやお洒落なカフェなどが軒を連ねていて、遂にシブヤもコギャルの遊び場から大人の街に変身しそうです。

ワインのプレゼントは、タウンガイドなどに載せられた引換券持参の毎日先着1200名限定とのことでしたが、11時過ぎには既に長蛇の列が出来ていました。ワインが目当ての人なら若い方ばかりと思いきや、行列の大半はおじいさん・おばあさんで占められています。お孫さんに頼まれて来られたのでしょうか、それともアナーキーのファンなのでしょうか?中には行列の目的も知らないで並んでいる人もいます。係りの人から引換券が必要だと説明されるとスゴスゴ列から離れる人もいますが、コンパニオンのお姉さんから強引に持っていこうとするおじさんもいます。コワイですね。首尾よくワインを受け取ったらそそくさと立ち去ります。ヤレヤレ。。。

お昼時ですが、行列してまでお店に入る気もおきません。エレベータで地階へ降りますと、『KIHACHI』のお店があります。マフィンとアイスクリームが有名だそうで、ついでに開店記念特価のアイスクリームを食べることにします。食券を購入するのですが、沢山の種類があってどれがお勧めだか良く分かりません。適当に選んでカウンターで受け取りますと、上品な色合いをしています。量も程々のようです。カポッとかぶりつきますと、生地は実になめらかで余計な甘さがありません。ナルホド、これが噂のキハチか。。。と感心しながらペロリと平らげてしまいました。



KIHACHIのお店の先に通路が出来ていて、東急東横店の地下につながっています。こちらの方も、4月7日に改装オープンしています。Foodshowという名前が付けられたデパートの新しいスタイルの食品売り場です。全国の有名食品店がテナントとして入っている従来のデパートのイメージとは随分と違って、広々とした開放的な雰囲気です。高級ハムやお惣菜で知られるローゼンハイムのように以前からあったお店もありますが、高級スーパーマーケットとして有名な成城石井も入っています。デパートの中に系列外のスーパーマーケットが入るようになったとは時代の流れを感じさせます。新宿のタイムズスクエアも意外な組み合わせで成功を収めましたが、Foodshowではどのような結果になるのでしょうか?

これがローゼンハイムのこだわりです。



ローゼンハイムは、素材の味を最大限に活かした味自慢のハム・ソーセージと、店内で作った各種サラダ・洋惣菜のお店です。ハム・ソーセージの美味しさを保つため、添加物を最小限に抑えています。従いまして、賞味期間はお買い上げの日から冷蔵庫で僅か3−4日。美味しさと安心にこだわって私達が出した結論です。


お酒のコーナーも改装されたとのことですが、セラーの中はあまり変っていないようです。オープン記念だからでしょうか、セラーの外の棚に千円均一のワインがずらりと並べられています。今日はとりあえずこちらをゲットすることにしましょう。ご参考までにですが、この棚に山形の隠れた名ワインと言われる『まほろばの貴婦人』があります。名前も奥ゆかしいのですが、その味は正に幻のワインに値するものだそうです。ちょっとお値段は張りますが、試してみる価値はありそうです。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) その他日本: 2000.4.7 SHIBUYA MARK CITY

アラーキーこと、写真家・荒木経惟さんが渋谷マークシティのイメージ写真として撮影した『アラーキー オリジナルラベル』のワインです。

4月7日−9日のオープニング期間中にプレゼントされた特別仕様のワインです。といっても、中味は500mlの『サッポロ・ポレール([注]参照)』です。このワインの特別な点は、
  • オープニング期間中に引換券持参で行列に並んだ先着1200人だけが入手できる
  • 中味は普通のポレールですが、マークシティのオープンに合わせて制作された特注のラベルが使われている
ことです。アラーキーさんのオリジナルラベルが使われたワインは始めてでしょうから、それだけでも希少価値があります。もっとも、行列に並んだ人がこの点をすべからく認識していたとは思えませんが。。。

[注]サッポロワインのHPによりますと、ポレールの意味は次の通りだそうです。

サッポロワインはサッポロビール創業100周年を記念して、1976年山梨県勝沼町に勝沼ワイナリーを竣工し、ワイン造りを始めました。商標名のポレール(POLAIRE)はフランス語で北極星のこと、サッポロビールの星印に由来しています。ビール醸造技術を生かした低温発酵・低温管理システム「クールドワイナリー」を業界でいち早く取り入れ、フレッシュでフルーティなぶどう本来の特徴を最大限に活かしたワイン造りが特徴です。また、すべてのタンクに温度コントロール設備を設置し、それぞれの工程にもっとも適した温度管理を行うなど、醸造工程からびん詰め、出荷に至るまで一貫した温度管理を行っています。こうした最新鋭の設備と技術によって造られたポレールは、日本国内はもとより世界からも高い評価を受け、ヨーロッパ各国を始めとする厳しい国際ワインコンテストで数々の賞を獲得し続けています。



(赤) フランス: CHATEAU MARTINON ROUGE (1997)

『シャトー マルティノン ルージュ』は、素晴らしい色調と、舌の上で感じるまろやかさが特徴です。メルロー種が果実香とふくよかさを、カベルネ種が力強さと適度なタンニンを創り出しています。AOCボルドー・シューペリュールの格付けがされています。

『Food show』の中に成城石井が入ったからでしょうか、このワインは成城石井が輸入・販売していると表示されています。成城石井ではあるにしても、東急デパートがスーパーマーケットのワインを扱うなんて昔では考えられなかったことです。もっとも、このワインはセラーの外の棚に並べてあった特売品なのですが。それにしても、折角同じフロアに成城石井がオープンしたのに肝心のワインが置いてないのは残念なことです。

色は濃いことは濃いのですが、とても上品な感じです。香りもいいですね。芳醇という言葉がピッタリです。一口飲んでみますと、これがまた何とも言えない素晴らしいコクをしています。色・香り・コク、この三拍子が揃えばもう何も言うことはありません。これぞ、ボルドーの赤といった感じです。





この絵柄がえらく気になる。。。


(赤) フランス: CHATEAU BALLAN-LARQUETTE (1997)

『シャトー バラン ラルケット』は、深紅色の美しい色調と、フローラルで豊かなアロマが特徴的なワインです。バランスが良く、フルーティでしなやかな味わいです。今後の熟成も大いに期待できます。ボルドー産です。

このワインも成城石井が輸入・販売していると表示してあります。何となく暗い感じのするラベルですが、味の方は如何でしょうか?

このワインはじっくりと味わうとその良さが分かります。そんなに重くないので割と早いピッチで飲めるのですが、そうするとごく普通の赤にしか味わえないのです。前の日に沢山飲んだ翌日、アルコールは控えようと思いつつ、グラス一杯だけを名残惜しそうに少しずつ飲むと、ヴェールに隠されていた芳醇な味わいが蘇ってきます。そう、ワイン(特に赤ワイン)はそんなにガブ飲みするものではないのですよ。。。





(赤) オーストラリア: KNAPPSTEIN CABERNET MERLOT (1996)

The traditional blend of Cabernet Sauvignon and Merlot has produced this full bodied dry red. Below average winter rainfall preceeded a dry spring and summer. Grape crops in Clare were correspondingly low, giving wines of great intensity. The inclusion of 25% Adelaide Hills fruit provides a delicate herbaceous note. Soft natural tannins and elegant structure will be enhanced by ten years cellaring.

Andrew Hardy, Winemaker, Clare Valley, South Australia



『Knappstein』とは、このワインを造った会社の名前のようです。何と発音するのでしょうね?『ナップスタイン』でしょうか、『ナップステイン』でしょうか(ちょっと高度な駄洒落。。。)?

このワインはとても美味しかったですね。ちょっと荒削りながら、深みのある味が楽しめます。オーストラリアの赤ワインは総じて男性的な逞しさが魅力ですが、特にメルロー種の赤ワインにはそれに加えて深いコクがあります。この魅力にとりつかれますと当然のことながらオーストラリアワインの虜となってしまいます。ナニ?私も虜になりたい?













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