三軒茶屋・リカー&インポートブティック オーエム 三軒茶屋店
世田谷通りと国道246が合流する三軒茶屋交差点から下北沢方面に延びる茶沢通りという道があります。両側には昔ながらの庶民的なお店がびっしりと並んでいます。この通りは場所によって三茶銀座とか太子堂銀座などとも呼ばれています。お買い物の人達で賑わう狭い通りですが、北沢方面へのバスも走っていますのでかなりな喧燥を感じます。歩道をぶらぶらと歩きながら7−8分進みますと、道路の右手に奇妙な建物が目に入ります。何と『ゴリラビル』というのだそうです。まるでハリウッドにでも来たかのようにビル全体が異様な形をしています。
何故ゴリラビルかといいますと、建物の屋上にキングコングのように巨大なゴリラが鎮座し、長い腕を下ろして手の中に美女を座らせているのです。顔の表情なども実にうまくできていて暫し見とれてしまいます。ゴリラは全く興味はないようですが、このビルの向かいにオーエムさんがリカーショップを開店されたとのことです。巨大という訳ではありませんが、奥行きの広い真新しいショップです。銀座のエノテカを思わせる位にピカピカに磨き上げられた店内には、本格的なワインが多数並んでいます。フェラーリのシャンパンもありますね。そういえば、今夜はF1第三戦の決勝が行われますね。フェラーリでも買ってシューちゃんを応援しようかなとも思ったのですが、そうそう贅沢もできませんので普通のワインにします。
別室のワインセラーは新しいためか空調がビュンビュン唸っています。単に高価な有名品ばかりではなくて、海外までワインの買い付けに行かれた方が選びに選んで持ちかえられたお店推薦のワインが充実しています。お目当てのワインはなかったのですが、名前を言うと即座に返事が返ってきますので店員さんも相当のワイン通のようです。三茶にお住まいのワイン好きの方は一度出かけられては如何でしょうか?
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: CHATEAU DE VALCOMBE COSTIERES DE NIMES (1998)
- ローヌ渓谷の南側では最も古いワイナリーのひとつ、『シャトー・ドゥ・ヴァルコンブ』で造られるこのワインは、樹齢の高い葡萄のみを使用し、特別に醸造されています。スミレを感じさせる香りを放ち、ゆったりとしたコクのある味わいで余韻も長く残ります。やや重口で、赤身の肉に合います。
このワインは、仕入れを担当している人達のお勧めワインとして並べられていた4種類の中の1本です。どれも上質なワインのようで、迷いましたが結局一番高い(勿論2000円以下ですが)このニーム産の赤ワインにしました。私だって何時も安いワインばかし飲んでいる訳ではないのですよ。
さすがに仕入れの方のお目は高いですね。これは非常に濃い、旨味のある赤ワインです。普通ですと、『濃い、コクのある。。。』と書くところなのですが、このワインにはそれ以上の旨味があります。コクが更に熟成した旨味といいますか、飲んでいてある種の感動を覚えます。長い間のワイン造りの中から優生遺伝的に産まれた赤ワイン中の赤といっても過言ではありません。それにしても、これがあのニームで造られた赤ワインなのですか。。。今度南フランスを旅する機会がありましたら、是非『シャトー・ドゥ・ヴァルコンブ』ワイナリーも訪れてみたいものです。
- (赤) フランス: GEORGES DUBOEUF SAINT-AMOUR (1998)
- 『ジョルジュ デュブッフ サンタムール(ハートラベル)』といいます。サンタムールとは、『愛の聖人』という意味です。『ボジョレーの帝王』の呼び名も高いジョルジュ・デュブッフが、ボジョレーでも別格とされる特級の銘醸村であるサンタムールの葡萄を使い、『愛』をテーマに醸した特別醸造品です。よく熟した桃を思わせる甘く優しい香りが口一杯に広がる魅力的なミディアムタイプの赤ワインです。
ハートのマークの付いたラベルで有名なのは『カロン・セギュール』ですが、普通のお店では(生産年にもよりますが)一万円近いお値段で売られています。結婚祝いとかバレンタンの(本命の)贈り物とかにはピッタリですが、そうそう手軽には贈れませんね。このワインはあまりに安くて逆に贈り物としては躊躇してしまいます。まあ、自宅で結婚記念日でもお祝いしようとする時にはちょうどいいでしょうけど。
あまりに長く置いていたのと今年の猛暑で、味が変わってしまったようです。もっと早く飲めばよかった。。。待てよ、とすると残りのワインは大丈夫かなぁ?
- (赤) フランス: CHATEAU GLEON CORBIERES (1997)
- [仏語]:Cette Propriete situee aux portes des Corbieres s'etend sur 300 hectares dont 50 hectares de vignes en terrasses et coteaux. Des terres argilo-calcaire et un ensoleillement parfait, conferent a ce vin une grande complexite aromatique relayee par une bonne structure en bouche.
[英語]:This estate covers 300 hectares in total, of which 50 hectares are vineyards situated on the hillside terrassing that surrounds Corbieres. Both clay-limestone soil and ideal sunshine give this wine full body and fruit.
千円以下のお値段でしたが、私には本格的な赤を予感させます。コルビエール地方は、近年フランスワインの新産地として成長著しいラングドック地区の南西でルーション地区の直ぐ北に位置します。スペインにも近く、また地中海にも面していますので太陽の恵みや如何に。。。といった感じです。期待したいですね。
近年にない素晴らしい巡り会いです。非常に洗練された味ながら、ボルドー産にも負けない豊かなコクを持っています。香りも実に芳醇です。連休前の”花金(花の金曜日)”の夜ですが、真っ直ぐ家に帰って寛いだ気分でワインを飲めば、心も体も解放されたような気になって至福のひとときが過ごせます。ワインも更に美味しく感じられる訳です。風薫る5月はもう目の前!さすがに花粉も殆ど飛ばなくなったので、窓を開け放って夜風を受けても大丈夫!もう、ルンルン。。。の気分ですね。
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