プロローグ





『SAWASDEE(サワッディー)』とは、”おはよう”とか”こんにちは”とかいう意味の挨拶の言葉だそうです。何となく親しみを感じますね。今まで東南アジアの国々は旅行する機会に恵まれなかったのですが、今回ひょんなことからタイに行けることになりました。往復の飛行機・ホテルがセットされたパック旅行のようなものですから、あんまり自分で準備する必要はありません。でも、自由時間が多いので事前勉強にと思って毎度お馴染みの『地球の歩き方・タイ編』を読んでおくことにしました。また、インターネットにもタイ通の方が書かれたHPがあり、タイの雰囲気を掴む上で結構役に立ちました。これからタイを旅行される方々に私のレポートが少しでも役に立てば幸いと思います。では、『タイWine&Dineの旅』の始まり、始まりっ。。。

タイは日本から進出している企業が多いためか、日本からの飛行機の便は数多くあります。偏西風の強さにもよりますが、飛行機で行くと(船で行く人はいないでしょうけど)往路は約7時間、復路は約5時間かかります。日本との時差は2時間ですから、現地時間と比べると往路5時間・復路7時間となり、丁度逆になります。面白いですね。このことは、出発便は比較的幅をもって選べますが、帰国便は時間帯が制約されるということです。今回は、出発便が夕方6時30分の成田空港発で、帰国便が午後4時前成田空港着の理想的な組み合わせでした。成田空港を利用される方には、これ位の時間帯が行きも帰りも楽なようです。

さてさて、今回のフライトは行きも帰りもJALでした。JALを利用したのは久しぶりですが、スチュアーデスさんが殆どタイの方にとって代わられていたのには驚きました。でも微笑みの国から来られた方々ですから、皆さんとても愛想が良くサービス精神も旺盛です。以前と違うところは、食事の前の飲み物のサービスが1回から2回に増え、その代わりに食後の飲み物のサービスがなくなったことです。あっという間に最初のドリンクを空けてしまうせっかちな日本人にとっては、こちらの方が合っているかもしれませんね。私はそうとは知らず、食事時間まで長持ちさせようと、何時ものように1杯目をチビリチビリと飲んでいましたら、2回目の飲み物のサービスが始まったのを見て、慌てて残りをグイ飲みしたら後で超気持ちが悪くなってひどい目に会いました。ここで『Wine&Die』になったらシャレにもなりません(いいダジャレだとは思うのですが)。必死に我慢して(隣の座席に座っていた大柄のおじさんが眠り込んでいたので洗面所に行くに行けなかったのです)、ようやっと急場をしのぎましたが本当に死ぬかと思いました。気圧の関係もあるのでしょうけど、飛行機の中でのイッキ飲みは危ないですから気をつけて下さいね!(←あなただけですっ!)



ラベルは3種類ですが、全部で5本は飲んだ筈。。。


せっかく窓側の席に座ったのに、成田を出てからバンコクに着くまで外は真っ暗で何も見えません。ようやっとバンコクの夜景が目に入ったのは、着陸間近の夜の11時過ぎのことでした。外国の夜景は国によって独特のカラーがあります。バンコクのカラーは、ブルーとイエローと言ったらいいでしょうか?上空から見ますと、丁度甘海老の卵のように青白く輝くブルーの色は家々の明かりのようです。細長くうねるイエローの色は街路灯のように見えます。夜中のせいか、はたまた見知らぬ土地のせいか、何となく寂しい感じです。ところが空港に降り立って驚いた!夜中の12時だというのに人で溢れかえっているのです。勿論、長距離の出発客もいるのでしょうけど、それにしてもイミグレーション・カウンターの前には長蛇の列が出来ています。その上、入国手続きには時間がかかり、結構イライラします。税関のところに着きますと、これがまた大変!大きな荷物を乗せたカートを押した10列位の人の流れが何の秩序もなしに2つしかない出口に向かってどひゃっと奔流のように流れ込んで行くものだから収拾がつきません。おまけに税関職員はたったの2人。。。何人かは荷物の検査に回されますが、他の人は殆どフリーパスで通り抜けます。あーーーあ、疲れた。でも今回の旅では、空港からバンコク市内のホテルまでバスで送ってくれます。日中なら何時間かかるか分かりませんが、闇に広がる見慣れぬ家並みに気落ちしながらも、深夜の高速道路を突っ走ってたったの30分で今回の宿のロイヤル・オーキッド・シェラトン・ホテルに到着です。時計を見たらもう夜中の1時を過ぎています。もう寝るしかありません。



翌朝は意外とスッキリ目覚めます。そうなんです。私は寝起きがいいのです。海外に行っても大抵早めに目が覚めてしまいます。ホテルの部屋は14階でしたが(本当は13階なのですが縁起をかついで13階は外されていました)、川に面した窓のカーテンを開けてみますと目の前にメナム川が悠然と流れています。地元では、メナム川を『チャオプラヤ川』と呼んでいますが、アジアの大河ということで、対岸が見えない位の大きな川を想像していたのですが、思ったより川幅は狭く感じられます。水の色は何となく白濁したような色です。まだ早朝だったのですが、いろんな形の小船がのんびりと行き来しています。両岸には近代的な高層ビルが建ち、遠くには金色に輝く寺院の屋根も見えます。過去と現在、富と貧困が同居する不思議な街並みです。



私は全くの花オンチなので分かりませんが、毎朝ベッドメーキングが終わった印に、南国らしい鮮やかな紅の花弁が枕元に置いてありました。4月といえば、タイでは真夏の季節だそうです。学校は3月から5月半ばまで2ケ月半の夏休みに入るのだとか。。。ま、それ程厳しい暑さなのでしょう。この花の鮮やかな色も、この地が熱帯に位置するのだという証のような気がします。



暑ければ。。。当然、ビールが美味しく感じられます。タイには、一昔前のキリンとサントリーのような関係の2大ビール会社があります。キリンに相当するのはシンハ・ビールで、サントリーに相当するのはクロスター・ビールです。ホテルやレストランなどで黙っていても出てくるのがシンハ・ビールです。大体が美味しいお料理が並んだ贅沢な食卓で飲まれるので特に美味しく感じられます。これに反してクロスター・ビールは、昔のサントリーの純生やアサヒの本生と同じように、とてもスッキリ爽やかな味わいです。ホテルのバーなどでも、『クロスター頂戴っ!』と言わない限り出てきません。付け合わせはせいぜいピーナツですから、おつまみによって味わいが変ることはありません。その分ビール本来の美味しさが味わえるのです。さあ、そろそろバンコク市内へ繰り出しましょうか!













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