Sala Daeng・





さて、SOGOを出た頃から雲行きが怪しくなり、時折ポツリポツリと雨がパラついてきます。今日は生憎と傘を持ってきていません。どうしようかなと思いつつ、タクシーを横目に見ながらえいやっと歩き出します。通りに沿って暫く高級なお店が続いていたのですが、何時の間にか工事用の仕切り版が歩道を狭めてきます。地図を見ますとルンピニー公園とあります。大分歩きましたが、なかなかラーマW世通りには辿り付けません。昼間とはいってもこの辺りは歩いている人が少なく、ちょっと緊張します。ようやっと大きな交差点に差し掛かりました。ここでラーマW世通りと交わったようです。

『とん清』は確かここいら辺にある筈。。。と地図を見ますが、どうも通りの位置関係がよく分かりません。とりあえず、Skytrainが大きくカーブする方向に沿って歩き出します。目の前に『Sala Daeng』の駅が見えてきました。地球の歩き方の本には、残念なことにこのSkytrainの記載が未だありません。従って、本の中の地図の何処に駅が位置するのかがよく分からないのです。駅の反対側にかなり大きなデパートが見えます。『セントラルデパート』と言うみたいです。中に入ってみましょう。この地下にもスーパーマーケットが入っています。Topsと同じような感じですが、規模はもちょっと大きいようです。お魚売り場も充実していますね。つい買って帰りたくなりますが、ホテルでは調理できませんので見るだけにします。

このデパートには、かなり広いワインの売り場がありました。非常に充実した品揃えで、タイにもワインブームが押し寄せているのではないかと思った位です。例によって『タイランド!』と絶叫しますが、店員さんは見慣れたワインを指差すばかりです。どうやらここでは新発見は期待できそうもありません。ま、3本も買ったからいいか、と諦めてお店を出ます。さあて、『とん清』は何処に?とまたまた地図を見ながら進みます。ところで、何故私が『とん清』に行きタイかと申しますと、地球の歩き方にかの有名な『猿岩石』が香港からのヒッチハイク旅行の途中にバンコクに立ち寄り、この『とん清』で暫くアルバイトをしていたと書いてありましたもので是非そのお店に行ってみたかったのです。

確か何年か前の日本テレビの『進め!電波少年』の年末特番だったと思いますが、未だ当時無名の猿岩石が、香港から追い立てられるようにヒッチハイクの旅に出発したのを観たことがあります。誰しもが、バックパッカーでも経験しないような過酷な旅になるであろうと予測できたのに、田舎から出てきたばかりの猿岩石の二人はスターへの切符と引き換えにこの旅に出た訳です。その時中継に出ておられた田舎のご両親の不安そうな顔がいまでも忘れられません。それから2−3年して突如ヒットチャートに猿岩石が出てきたのにはビックリしました。それにしても、何処をどう歩いているのかサッパリ分かりません。迷いに迷い歩きに歩いて広い道路の中央にSkytrainの駅に辿り着きました。何やら見覚えがあるな。。。と思ったら、例のホテルでチャーターしたハイヤーの運転手さんに送ってもらった『Chong Nonsi』駅のようです。もういい加減疲れてしまったし、夕暮れも近づいてきましたのでそのままSkytrainに乗って帰ろうかなと思った時にイギリス人らしいおじいさんが歩いてきました。ダメモト。。。と思って現在地を聞いてみますと、『とん清』は遥か彼方に。。。

どうも通りを一つ間違えてしまったようです。『とん清』まで戻るには相当の距離を歩かなくてはなりません。意を決して今来た道を引き返します。シーロム通りからスリウォン通りに入り、ようやっと『とん清』のお店の前に辿りついた時には、もう空は薄暗くなりかかっていました。『とん清』の2軒隣には、タイのすき焼(なべ物といった方が当たっているかもしれません)である『タイスキ』の有名店『Coca』があります。でも、今日はロイヤル・ドラゴンでしこたま食べ込んできたのでとてもタイスキまでは胃が受け付けません。本当は『とん清』でも何も食べれない状タイでしたが、日本食なら何とか入るだろうと思ってお店の入口のところに行きます。



あったありました!猿岩石の二人を撮った写真が入口の横に飾ってあります。心なしか、やつれているように見えます。



ちなみに、左の写真の中央に写っている店員さんはその後お店を辞められたとのこと。残念ながらアルバイト時代の猿岩石の様子は聞けませんでした。



お店の中に入りますと、未だ早い時間だったせいかお客さんは一人しかいません。ここがバンコクか?と驚くほど日本的な雰囲気に戸惑いつつも畳張りの椅子に座ります。早速店員さんがやってきて、注文をとります。メニューには驚くほど沢山のお料理が並んでいます。日本の居酒屋さん以上に日本的です。とりあえずビールを注文しましたが、それだけでは何なので鯵フライをおつまみにします。私は小皿に鯵のフライだけが乗っかってくるとばかり思っていたのですが、何と大きな鯵フライに山盛りの刻みキャベツの付け合わせ、大盛りのご飯、味噌汁、お新香。。。これはもう『鯵フライ定食』です。ビールも大瓶ですからもうお腹一杯。。。店員さんは、猿岩石が日本に帰国後大スターになったことは知っていましたが、残念ながら当時の様子を知る人はいなかったようです。



ちなみに、どのお料理もビックリする程安く、しかも昔懐かしい日本の味です。バンコクにいらしたら是非立ち寄って頂きタイお勧めのお食事処です。



この『とん清』から少し先にリトル歌舞伎町とでも呼ぶべきタニヤ通りがあります。この通りには飲食店やクラブなどが林立し、ここがバンコクか!と驚くような日本人向けの歓楽街になっています。ただ、全部が全部そういったお店ではなく、大衆的な居酒屋も多くありますので足元が明るいうちは安心してお食事ができます。お料理の味は日本人の嗜好に合っていますのでとても美味しいです。



タニヤ通りの光と影とでも言えそうな夜と昼のコントラスです。



バンコクの屋台は有名ですが、タニヤ通りの隣では夕方ともなりますと車道をすべてシャッタウトして一斉に夜店の準備にかかります。その迫力は大変なもので、何もなかった通りが、一瞬のうちに夜店街に早変わりします。バンコクの人々のバイタリティを感じますね。折角なのでこの近辺にワインショップはないかと探したら、タニヤ通りに小さな酒屋さんが見つかりました(お店の名前は何と読むのでしょうかね?)。残念ながらこのお店にはタイ産のワインは置いてありませんでしたが、迷った末にフランスのヴァン・ド・ペイを買い込みました(これはホテルで飲んだのですが、安い割には大変に美味しかったです)。問題はここからホテル迄どうやって帰るかです。『Sala Daeng』の駅が酒屋さんの直ぐ近くでしたので、夜になったことだしSkytrainで行くことにします。地図でみますと、ホテル近くの(その時はそう思いましたが)終着駅まで僅かの距離のようで、タクシーよりも遥かに安く行けそうです。

確かに終着駅までは楽勝でした。。。ところが、駅に着いて外に出てみますと辺りは真っ暗。。。人通りは少なく、野良犬がうろついています。恐い。。。駅の隣には高層ホテルが建っていますが、私の泊まったシェラトンではなさそうです。ま、歩いても大したことはないだろうと歩き始めたら途中で道が分からなくなってさあ大変!食べ過ぎてお腹は痛いし、買い込んだ4本のワインは手を引き千切るように重いし、蒸し暑くなって汗はかくし、もう足は棒のよう。。。結局人気のない裏通りを行ったり来たりしてようやっとホテルに辿り着いたのは電車を降りてから40分近く経っていました。タクシーで帰れば何ということもなかったのですけど。。。皆さん、見知らぬ土地ではお金をケチるもんじゃありませんよ!(←あなただけですよ。。。)



さて、次はバンコク最終日の大冒険です。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: TERRASSES D'AZUR CABERNET SAUVIGNON VIN DE PAYS D'OC (1998)

Une robe brillante, rouge fonce. Un vin structure et equilibre au nez tres fruite d'ou emergent des notes de poivron vert, de cassis et une touche epicee.

Michel Peresse, CEnologue


This wine has been produced under the guidance of Michel Peresse. It comes from the Cotes vineyards of Languedoc in Southern France. A well balanced, soft wine with rich berry-fruit flavours and spicy note on the bouquet. The easy-drinking character of this wine makes it the ideal partner for a wide variety of foods, especially meat, cheese and pasta dishes. Serve at room temperature.

このお店でもタイ産のワインを探したのですが、結局見つからず何ということもないフランスの赤ワインを買い込みました。ヴァン・ド・ペイなのですが、色は非常に濃く本格的な赤ワインのようです。結構重いし、わざわざ日本に持ち帰る程のこともないし、どうしましょうかね?

結局、この赤ワインはホテルの部屋で独り侘びしく飲んでしまいました。ホテルは一応高級な部類に入るのですが、部屋にはおつまみとなるものがありません。スーパーの食品売り場で何か買って来るんだったなァと思いましたが後の祭り。。。最初はワインだけを飲んでいましたが、遂に耐えられず行きの飛行機の中で出された『JAL特製おつまみ』を取り出してポリポリ。。。ビールには合うかもしれませんが、どうも赤ワインには物足りない。。。結局飲んじゃいましたが、なかなかに濃い深みのある味でした。出来得れば、レアで焼いた厚いステーキと一緒にでも頂きたかったですね。でも、持参したラベルコレクターでちゃあんとラベルを剥ぎ剥ぎしてきたもんね。

















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