恵比寿・山本商店
階段を降りると地下に広がるお酒の世界。ワインだけでなく、シャンパンや洋酒も品揃えしています。お気に入りの一本を見つけませんか?また、お店のパソコンで酒類に関するホームページを見るのも楽しいですよ。[(c) Mercian Corporation]
メルシャンワインご推薦酒屋さんシリーズ第二弾です。
恵比寿といえば、そう『恵比寿ガーデン・プレイス』ですね。その他には?有名ラーメン屋さんが軒を連ねています。その他には?アトレ駅ビルがあります。こちらにも有名店が沢山入っていて、とてもお洒落なショッピング街です。そういう訳で、お休みの日などは駅前は待ち合わせの人達で一杯です。若者のファッションも渋谷ほどではありませんが、結構過激で目立ちます。
恵比寿駅に沿って比較的大きな通りがあります。駒沢通りです。都心から郊外に伸びる幹線道路は何本かありますが、駒沢通りはその中でも結構ステータスの高い道路として認められているようです(ホント?)。恵比寿から北上すると広尾を通って六本木通りに至り、南下すると中目黒の手前で山手通りと合流し環状八号線の手前まで延びています。要するに、都内でも高級と言われる住宅地を通っているのです。
ま、高級かどうかは別にして、このような通りに沿って面白いお店とかレストランが見かけられますよね。『山本商店』さんは、そんな駒沢通りに面した酒屋さんです。でも正確には、『通りに面したビルの地下にある酒屋さん』と言った方がいいかもしれません。地下の酒屋さんとは珍しいですね。歩道から緩やかにカーヴ(久しぶりの軽い駄洒落です)するラセン階段を降りますと、そこにはコンビニ風の小さな部屋が二つあります。片方は純粋な酒屋さんで、ビールの箱とか日本酒・ウイスキーのボトルが並んでいます。ワインもいろいろな種類があります。結構スペース的に窮屈な気がしますが、その分お酒が詰め込まれている感じです。
もう一方の部屋といってもドアなどはなく、殆どつながった感じです。片方の壁にはお酒の棚が並んでいます。もう片方にはカウンターが設えてあって幾つかの椅子が付いています。小粋なバーの感じです。ここはどうもテイスティングかコーヒーでも楽しむところのようです。こちらの部屋にはお手頃なワインが多いようです。一本一本産地はもとより、ちゃんとした解説が付けられていてとても親切です。奇抜なワインはありませんが、デイリーワインをお求めになるのならお勧めのお店と思います。日比谷線の中目黒方面に向かって先頭の出口から行きますと、お店まではほんの2−3分ですから私のように5本まとめ買いをしても大丈夫です。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: CAHORS (1997)
- 『カオール』は、大変濃い色合いが特徴です。豊かなコクと独特の風味を持つ、力強い味わいの重口のワインです。
何しろ店内は千円ワインの宝庫です。高級なワインも勿論ありますが、700円から2千円位の範囲のワインが特に充実しています。その中から慎重に選んだ5本の中で一番高かったのがこのカオールです。と言っても5本買っても5千円しませんでしたからどの程度のワインかは押して知るべしでしょうけど。。。
久し振りに家で飲んだのですが、この赤ワインは非常に香りがいいですね。栓を抜いた瞬間にカオールらしい芳醇な香りが立ち昇ります。一瞬うっとりとしてしまいます。グラスに注ぎますと、濃い泡がグラスの周辺を覆います。ちょっと落ち着かせてからワインを口に含みますと、これまた素晴らしいコクが口の中に広がります。この赤ワインは日本食にもよく合います。ワイン自体の美味しさの故に相手を選ばないからでしょうか。。。。
- (赤) スペイン: SENORIO DE ULIA CRIANZA RIOJA (1995)
- 『セニョリオ・デ・ウリア・クリアンサ』は、果実味とエレガントな樽香を感じさせるワインです。発酵後、タンクで7ケ月熟成させた後、新樽で14ケ月の熟成を経てビン詰めされます。洗練された味わいと、しっかりした後味が印象的です。辛口で程よい渋味があります。
久しぶりのリオハの赤ワインです。表のラベルには次のように書いてあります。
La Rioja, una tierra que fue creada para ser cuna de los mas perfectos vinos, sus variados cielos, sus pequenos montes, sus ricos suelos, sus acogedores pueblos y sus habitantes.
このワインは香りもよく、とてもエレガントな味わいです。リオハの赤にしてはちょっと軽めなのですが、そこはスペインの銘醸ワインです。味の深みはさすがという他ありません。『リオハを見ずしてスペインを語ることなかれ!リオハを飲まずしてワインを語ることなかれ!』ですかね?今週末はいよいよ。。。
3本飲んだのではありません!
- (赤) スペイン: SANCLARA TEMPRANILLO (1999)
- 『サンクララ テンプラニーリョ』は、新技術を用い、世界各地で優れたワインを造る醸造家ヒュー・ライマンによるバロセロナ近郊コンカ・デ・バルベラ産のワインです。葡萄は完熟したもののみを使用しています。ハーブの香りと共に、熟れたベリーやプラムのような香りを持ちます。果実味溢れるまろやかな味わいが広がります。中重口の赤ワインです。
スペインは世界でも有数のワイン生産国ですが、北部のリオハとかリベラ・デル・デュエロの名前は知っていても、南部の産地はあまり知りません。スペインには行ったことがありませんので、地域によってどのような気候風土なのか見当もつきませんね。バロセロナは距離的にも南フランスに近いので、このワインもラングドック地方のワインに結構味が似ているのかもしれません。ただ、使っている葡萄がテンプラニーリョ種ですから、その分スペイン色が楽しめるのではないかと思います。出来うれば現地で飲んでみたいものですけどね。。。
栓を抜くと素晴らしい香りがします。『こは如何に!』と期待に胸が高鳴ります。『ウーーーン、芳醇なコクですね!』、深紅のワインがグラスの淵で泡立っています。。。でも長続きしませんね。最後の方は少し酸味が感じられてちょっと残念でした。まあ、このお値段でこれだけ満足すれば十分でしょう。
- (赤) フランス: LA CHASSE DU PAPE PRESTIGE ROUGE (1999)
- 『ラ シャス デュ パプ コート・デュ・ローヌ』は、『法王様の小箱』という名のコート・デュ・ローヌの逸品です。ベリー類を煮詰めたような甘い香り、口当たりはまろやかで、心地よい果実味が長く続きます。南フランスのコート・デュ・ローヌ地方にあるガブリエル・メッフル社の産で、グルナーシュ種、シラー種、サンソー種から造られています。コート・デュ・ローヌACの格付けで、ミディアムボディの赤ワインです。
一見したところ、あの懐かしいシャトーヌフ・デュ・パプに似ています。デザインは違いますが、ボトルの彫り物もなかなかに格調高い感じです。フルーティさとコクが同時に楽しめそうな赤ワインですね。期待しましょう。
これはいい意味で、コート・デュ・ローヌらしからぬ味をしています。非常に奥行きが深く、私の表現をもってすれば『枯れた褐色の味』なのです。レカンやトゥール・ダルジャンで頂いたボルドーのちょっと高級な赤ワインの複雑な味とよく似ています。それにもかかわらず、お値段は千円もしません。これを掘り出し物と云わずして何と云いましょうや、殿!
- (赤) チリ: CONCHAYTORO FRONTERA CABERNET SAUVIGNON (1999)
- 『コンチャ・イ・トロ フロンテラ カベルネ・ソーヴィニヨン』は、フランスのボルドーを代表する高級品種として知られるカベルネ・ソーヴィニヨンを使っています。チリの恵まれた気候のもとでは、プラムのような果実の香りが豊かで、柔らかく優しい口当たりの美味しいワインになります。ミートソースのパスタ、カマンベール・チーズなどと合わせてお楽しみ下さい。
お店の中には売れ筋ベスト10のワインが専用のケースに並べられていました。第一位はどうも飲んだことのあるようなワインでしたので、この第二位のコンチャ・イ・トロにしました。あまりにありふれた銘柄なので普段はあんまり関心は持たないのですが、たまにはトライしてみましょう。でも、このワインが第二位になるのですから、街の雰囲気は超お洒落ですけど住んでいる人はかなり庶民的な方が多いようですね。ホッ。。。
最近チリのワインを飲んでいないせいか、この赤ワインは結構新鮮に感じました。色は非常に濃いのですが、何となく洗練し過ぎているように思えます。以前飲んだチリの赤ワインは、総じて荒削りながらとてもしっかりしたコクを持っていましたが、この赤ワインはちょっと上品過ぎます。フランスの赤だとしたら何の抵抗もなかったのでしょうけど、やはりチリの赤はもちょっと強烈な自己主張が欲しいですね。
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