プロローグ





コスタ・デル・ソルの強烈な日差しに映える白壁の家並み。。。今回はスペインの旅です!


夏休みのシーズンですね。一昨年までは夏休みと云っても旅行に出掛けることもなく家でのんびり過ごすのが常でした。昨年はマリ・クレール祭りに触発されて南仏プロヴァンスを旅しましたが、今年も5月位になると海外旅行熱が上がってきて何となく落ち着きません。フランスの次は何処にしましょうか?やはりスペインしかありませんね!スペインには今まで一度も行ったことがなく、闘牛やフラメンコのイメージはあってもワイン以外実際にスペインを実感したことはありません。それに、『リオハを飲まずしてワインを語ることなかれ!』と云いますが(誰が言った?)、やはりスペインのワインを知るには実際に現地に行ってこの目でワイン造りの全てを確かめてみるのが一番です。

とか何とか理屈をつけて早速旅の準備に入ります。先ずは本屋さんで『地球の歩き方・スペイン編』を買い求めます。これが全ての出発点になります。2−3週間程、毎晩この本をめくっては面白そうな観光スポットを拾い読みしていきます。そのうちに行きたい所が点となって幾つか浮かんできます。それをつなぎ合わせますと旅のルートが出来上がります。勿論その全部を回る訳にはいきませんので、大体の日程を考えながら候補地を絞り込んでいきます。次にHISさんのHPをチェックして、日程や行き先それに金額に見合ったチケットが出ていないか調べます。イベリア航空が数年前に日本への直行便を取り止めましたので、現在では残念ながら日本からスペインまで直行便で行くことは出来ません。ただ、ヨーロッパ内での乗り継ぎは便数も多く、2時間位しかロスはありませんのでそれほど不便は感じません。ということで、毎日HISさんのHPをチェックしているうちに、成田からパリまでの直行便に、パリからスペインの一都市への往復便を組み合わせたチケットを見つけました。7月13日までに出発すればかなりお得な価格です。

早速HISさんに電話しますと、未だ空席があるとのこと。。。昨年はその場で申し込みましたが、今年は未だ余裕があるとのことで、もう一度ルートと日程を確認して週末に予約しに出掛けようと思います。休暇願いは出していませんでしたが、日程を再チェックして勇躍HIS本社へ出掛けます。HISさんの担当者は、カウンターで最初に声をかけられた方に決まります。昨年は若い男性社員でしたが、哀れ私と目が合ったばかりに1ケ月にわたって筆舌に尽くしがたい苦労を味わうハメになりました。今年の犠牲者はどなたでしょうか?HISさんの店内に入りますと相変わらず元気のよう呼び込みの声がします。ヨーロッパ方面のカウンターの前に来ますと椅子は殆ど塞がっています。どうしようかな?と躊躇していますと、『いらっしゃいませ!』とプロフェッショナルな声が聞こえます。顔を上げますと如何にもベテラン社員といった感じの女性が近づいて来ます。促されて椅子に座りますと早速テキパキと質問が飛んできます。ちょっとオドオドしますねぇ。

とりあえず、HPでチェックしたチケットを申し込みます。。。と、と、、、、13日出発の便は全て満杯とのこと。。。ヒエーーーーーーーッ。。。そんならと2万円高い14日の便をお聞きしたら、これも満杯とのこと。。。もう目の前が真っ暗です。もう今年は旅行は中止かと半分諦めます。それでも担当の女性社員(もう私の担当になってしまった。。。)はかなりの確信をもって『キャンセル待ちに入れますから月曜までお待ち下さい』とおっしゃって下さいます。なんとなく一筋の光明が残ったみたいで、とりあえずその場は申込書だけ出して引き上げることにします。この時点で判明したことなのですが、航空会社は憧れのエール・フランス!今まで一度も乗ったことがありません。機内食とワイン!!!楽しみですぅ。。。

『果報は飲んで待て!』と云いますが(誰が言った?)、その通りちゃんと月曜日に連絡があって『セキトレタ』とのこと。こうなったらもう行くしかありませんね。問題はどうやって長期間の休暇願いを出すかと云うことです。絶妙のタイミングを見計らって上司に休暇の打診をします。『ああっ、それはこれでこれはそれね。。。』とか何とかの間隙をぬって、『ところで、7月14日から1週間チョット休みたいんですけどぉ。。。』。『えっ、また何処かに行くの?』。『ハァ、ちょっとスペインまでぇ。。。』。『一週間ね。。。まァ、いいんじゃない。。。』。これで決まりです。本当は13日間の予定なのですが、『2週間弱』も『一週間チョット』も数学的には同値です。という訳で何とか最大の難関を越えることが出来ました。。。

次は?そう、レンタカーの予約ですね。2週間弱の(ほらね!)旅行ともなると夏とは云っても着替えの量が半端ではありません。行く先々で買い込むワインも合わせますと持ち運びが大変です。それに交通手段のあまりない観光スポットを回るにはレンタカーが一番です。お馴染みのHertzさんに電話を入れます。昨年はわざわざHertzさんの営業所まで出掛けたのですが、今年は電話だけで済ませます。最初は欲張ってマドリッドからバロセロナまで車で回ろうとしたのですが、私の体力では殆ど不可能であることが判明し、マドリッドからグラナダまでを予約することにしました。スペインのレンタカーは9割までがマニュアル車とのことですが、私は安ければマニュアル車でも構いません。但し、クーラーとトランクは必須です。南ヨーロッパの夏は日本以上に暑く、クーラーなしでは走れません。また、観光する際に荷物は全てトランクに入れて外から見えないようにしないとキケンです。今回は運良くマドリッド空港でクーラー付きのセダンを予約することが出来ました。セダン君には気の毒でしたが。。。

チケットとレンタカーの次は?そう、ホテルですね。何時もならその日その日で気の向いたホテルに泊まるのですが、スペインには『パラドール』という独特の国営宿泊施設があります。私は全く知らなかったのですが、いろいろとスペイン関係のHPをチェックしていくうちに、パラドールが日本の国民宿舎のような簡易を旨とした宿泊施設ではなく、由緒あるお城とか修道院とか貴族の館を外観は変えずに内部だけ最新式の設備に改造したホテルだということが分かりました。しかも、パラドールは抜群のロケーションにあるのです。市街地にもありますが、有名な観光地は大体カバーしています。パラドール専用のHPには全てのパラドールに関する情報が紹介されていて、このHPから直接申し込むこともできます。ただ、人気のあるパラドールでは到着が遅れると予約が取り消されることもあるようですので、少し高くはなりますが出来れば日本の代理店からバウチャーを購入した方が安全でしょう。その際、パラドールによっては部屋の位置が決定的な要因になることがあります。トレドのパラドールはタホ川を挟んで旧市街を見下ろす丘の上に建てられていますが、この方角の部屋でないとあの素晴らしい眺望は得られません。別の方角だと、プールで泳ぐ太ったおじさんのお腹を見るのがせいぜいです。僅か2千円位の差ですが、満足感は大違いです。

ところで、7月14日は『パリ祭』ですね。本当は前日に(あるいはその日の早朝に)パリに着いて、当日の午後に行われるシャンゼリゼ通りのパレードを見たいところです。今回のフライトでは、当日の夕方5時過ぎにパリに着く予定です。パレードは無理としても、パリの夜空を焦がす名物の花火は見れるでしょう!ということで、14日はパリに一泊することにします。勿論、ホテルはシャンゼリゼ通りの近くでなければなりません。それと。。。そうそう、カメラを新調しないといけませんね!昨年のプロヴァンス旅行では、折角撮った写真がピンボケだったり写っていなかったりして随分と貴重な写真を失いました。出発ギリギリまで迷った末に、キャノンのオートボーイを買い込みました。お値段は比較的手頃で機能も十分なのですが、テストなしの本番で使うのもちょっと心配です。フィルムは36枚撮りを5本セットあればいいかな?とは思いましたが、念のためにあと3本を予備として持っていくことにします。8x36=288枚。。。

最後にお土産です。今回のスペイン旅行では、以前リベラ・デル・デュエロのワインを送って頂いたBUDOYAさんと現地でお会いすることになっているのです。少しですが、ご夫妻の故郷のお菓子や漬物を中心に買い揃えます。最後まで難航したグラナダの2泊目のホテルは結局予約が取れず、諦めてその他のホテルのバウチャーとチケットの引き換え書を受け取ったのは出発の2日前でした。ヤレヤレ、これで準備万端。ようやっと間に合いました。。。

さーーーあ、待ちに待った出発の日です。昨年と同様に新宿から成田エクスプレス号に乗り込みます!もう成田空港に着きました。早いですね。。。早速、搭乗口に向かいます。今日のフライトは成田空港第一ターミナルにある16番ゲートから出発です。12時5分に成田を飛び立って、パリには現地時間17時10分に到着する予定です。時差を考慮しますと、丁度12時間の飛行時間となります。さすがにエール・フランスですね、ゲート脇にはフランス産ミネラル・ウオーターのペットボトルが並んでいます。早速ボトルごとゲットして、ルンルン気分で飛行機の中へ(コラコラ)。。。



いよいよ搭乗ですぅ。。。


金曜日の昼のフライトなのですが、機内はほぼ満席の状態です。飛び立って暫くしますと早速飲み物とランチのサービスが始まります。普通の航空会社であれば、エコノミークラスの乗客に対しては赤・白のワインをそれぞれ1種類づつサービスするのがせいぜいです。ところが、そこはエール・フランスのこと。。。シャンパン、白ワイン2種類、赤ワイン3種類(2種類しか飲めませんでしたが)が揃えられています。しかも、2本まとめて頂くこともできます。食事中にワインがなくなって寂しい思いをしなくてすみますので超嬉しいですね!私はシャンパンと白ワインを頂きましたが、でもやはり足りなくなりました。。。





CHAMPAGNE
Nicolas Feuillatte

Ne de la volonte de Monsieur Nicolas Feuillatte, au coeur du vignoble a Chouilly pres d'Epernay, ce Champagne est un delicat assemblage compose de 20% de Chardonnay, 40% de Pinot Noir et 40% de Pinot Meunier. Une robe jaune-or, au nez floral, avec en bouche des aromes de fruits blancs: elegance et harmonie du Champagne.

Inspired by Mr Nicolas Feuillatte and born in the heart of the vineyard area near Chouilly close to Epernay, this Champagne is a delicate blend of 20% Chardonnay, 40% Pinot Noir and 40% Pinot Meunier. A golden yellow color, floral nose with pear and apple fragances: an elegant and well-balanced Champagne.






(白)フランス: Corbieres AOC 1998 (コビエール AOC 1998)

落ち着いた味です。『AIR FRANCE』の名前入りラベルというのがいいですね。


もう1本白ワインを。。。



(白)フランス: Sauvignon Celliers du Colombier 1999 (ソーヴィニヨン・セリエ・デュ・コロンビエ 1999)

ちょっと酸味のある味です。このラベルにも『AIR FRANCE』の名前が入っています。


ランチのメニューは次の通りです。カラフルで美しく(カメラを新調した甲斐がありました!)、お味もグーです。『サーモンのガランティーヌ』が白ワインによく合いますぅ。。。



ランチ

サーモンのガランティーヌ
海老のドリア風ライス
チーズ
ラズベリーケーキ


続いてディナーです。早いですね。。。



ディナー

スモークツナ
チキンカレーライス
チーズ
フルーツサラダ


ディナーで頂いた赤ワインです。(シャンパンは勿論ですが。。。)



(赤)フランス: Vin de pays d'Oc Syrah 1998 (ヴァン・ド・ペイ・ドック・シラー 1998)

なかなか深みがあって美味しかったですね。


ついでにもう1本。。。



(赤)フランス: Vin de pays des cotes catalanes (ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン)

これも結構コクがあって美味しかったです。


お食事の後はアップル100%のシードルワインでお口直し。。。



という訳で、生まれて初めて見るシベリアの広大な大地や美味しいワインにお食事を楽しんでいる間に飛行機はパリの表玄関であるシャルル・ド・ゴール空港に近づきました。一年ぶりのパリの空は曇り、気温は17度。さあ、これからパリ祭へ繰り出しますぅ。。。











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