バルデペナス・LA INVENCIBLE
LA MAYOR BODEGA DE VALDEPENAS
CONSTITUIDA EN EL ANO 1943, A LO LARGO DE SU EXISTENCIA SE HA CONVERTIDO EN EL PRODUCTOR MAS IMPORTANTE DE LA ZONA Y EN EL GENUINO EXPONENTE DE LA IMAGEN TRADICIONAL DE CALIDAD DE LOS VINOS DE VALDEPENAS CONCOCIDOS Y APRECIADOS MUNDIALMENTE. SU IMPRESIONANTE POTENCIAL DE MOLTURACION DE 250,000 KILOS DE UVA POR HORA. EN EXCLUSIVA DE LAS VARIEDADES AIREN (Blanca) Y CENCIBEL (Tinta) HACE QUE PUEDAN ELABORARSE EN SUS BODEGAS HASTA 35 MILLONES DE LITROS DE VINO DE PRIMERA CATEGORIA EN CADA CAMPANA.
RECIENTEMENTE LA COOPERATIVA "LA INVENCIBLE" HA REALIZADO UN ENDORME ESFUERZO DE TRANSFORMACION. MODERNIZANDO SUS INSTALACIONES TANTO A NIVEL DE PRESENTADO DEL FRUTO. COMO DE VINIFICACION, CRIANZA, EMBOTELLADO Y CONTROL DE CALIDAD DE SUS CALDOS.
SIN RENUNCIAR A SUS METODOS ARTESANALES, TAN APRECIADOS HOY, SE CUIDAN SUS VINOS CON ARREGLO A LOS MAS SOFISTICADOS SISTEMAS PARA DAR AL CONSUMIDOR GARANTIA TOTAL DE BUEN AROMA, PALADAR Y ESCRUPULOSAS CONDICIONES DE SALUBRIDAD. UN DOTADO LABORATORIO Y CUALIFICADOS TECNICOS QUIMICOS Y ENOLOGICOS LO CERTIFICAN.
VINOS CRIADOS Y ENVEJECIDOS EN NUESTRA CENTENARIA CUEVA Y EN BARRICAS DE ROBLE AMERICANO. VINOS PARA TODOS VINOS CON LA SOLVENCIA DE UNA JUVENIL ANTIGUA BODEGA REFRENDADA POR LA EXIGENTE NORMATIVA DE SU CADA VEZ MAS PUJANTE CONSEJO REGULADOR DE SU DENOMINACION DE ORIGEN.
アルマグロのパラドールを出発して、今夜の宿であるカルモナに向かいます。アルマグロからカルモナまでは直線距離でも250km近くあります。アルマグロからCM412に入ってバルデペナスまで行き、そこからN−Wでひたすらカルモナを目指す訳です。時間と気力があれば、途中のコルドバにも寄り道して行こうかと思います。CM412はかなりローカルな道で、車の往来もさほどではありません。ですが、マドリッドから既に800km以上も走っていますので、さすがに疲れが溜まっています。そんな疲れを慰めてくれるのが沿道に点在する葡萄畑です。日本と違って、葡萄の木は小ぶりで棚に蔓をつけることはありません。地面からそのまま生え、低い木に葡萄の房を鈴なりにつけるのです。私はラ・マンチャのワインが好きですが、それはロマンチックなドン・キホーテの物語を連想するというだけでなく、それだけの実力があると思うからなのです。
でも見ているだけではつまりませんね。ちょっと車を止めて記念にラ・マンチャの葡萄の葉っぱを頂いていきましょう。適当なところに車を止め、葡萄畑に入っていきます。ラ・マンチャ地方の強烈な陽光を余すところなく吸収する青々とした葉っぱと、ちょうど子供から大人になりかけの葡萄の房は生命力に溢れています。どれ、いい形の葉っぱを。。。と選んでいましたら、葡萄畑の向こうから四輪駆動車が近づいてきます。あっ、ヤバシピンポンパンです。急いで葉っぱをちぎって車に戻ります。四輪駆動車は葡萄畑のあぜ道をどんどんこちらに近づいてきます。頭の中には、『日本人旅行客、葡萄の葉っぱを盗む!』という新聞記事の見出しが踊っています。イケマセーーーン、早く逃げないと。。。イヤ、立ち去らないと。。。
グアーーーッとアクセルをふかせて急発進します。バックミラーを覗きますと、さっきの四輪駆動車が後を追いかけてきます。超速いです。アッと云う間に私の車の後ろにピターーーッとくっついています。最早これまで。。。と観念し、止まって謝ろうと車のスピードを落したら、四輪駆動車はスーーーッと私の車を追い抜いて行き、アッという間に見えなくなってしまいました。。。『もう、二度としましぇん。。。』と心に堅く誓い、N−Wへのインターへと急ぎます。
リベラ・デル・デュエロの葡萄の木の葉っぱとはちょっと形状が違いますね。
アルマグロから20kmほど走ったところで、N−Wに入るインターのロータリーが見えてきました。おんや?マドリッド方面の標識はあるのですが、南のコルドバ方面への標識が見えません。アレヨアレヨと云う間に車はロータリーを通り越して踏み切りに差しかかりました。目の前を長ーーーい貨物列車が通り過ぎていきます。地図をチェックしますと、確かに踏み切りはありますが、その手前にコルドバへの入り口がある筈です。踏み切りでUターンする訳にもいきませんので、そのまま100mほど走りますと、小さな公園に出会います。スペインの方は朝が遅いのか、公園の中にも通りにも人影はありません。ふと道路の反対側を見ますと、何やら工場らしき建物が見えます。工場なら誰か人がいるでしょう。聞いてみることにします。あれ、看板には『BODEGA』の文字が。。。してみると、ひょっとしてワイン醸造所か。。。もう、道に迷ったことなどすっかり頭の中から消えてしまいます。吸い寄せられるように入り口に向かいます。
建物の中は薄暗く、中にはこの家の娘さんでしょうか、高校生位の年の女の子がカウンターに立っています。カウンターの上には、ここで造られたのでしょうか、10種類ほどのワインが並べられています。どうやら即売所を兼ねているようです。カウンターの隣の冷蔵ケースにはチーズが入っています。おいちそうですね。。。と、ここまでは普通のお店の雰囲気なのですが、カウンターの横には巨大な瓶が置いてあります。その奥には瓶と並んで、写真でよく見る木樽もズラリと並んでいます。超スゴイ!でも、とりあえずコルドバへの道を聞いてみます。娘さんはカタコトの英語を交えて教えてくれますが、やはりさっきのロータリーから入るようです。私が入り口を見落としたのでしょうか?仕方ありません。もう一度トライしてみましょう。
お店の入り口から撮った写真です。
このまま立ち去る訳にもいきませんので、記念の意味とお礼の気持ちを込めてちょっと高級なワインを買っていくことにします。ところが、カウンターの上に並べられたワインは、どれも1000ペセタもしないお手頃なワインばかしです。折角、記念に買っていくのですからもうちょっと高いワインはないものかと、『強烈に濃くて重いヴィンテージもののお勧めの赤ワインはありませんかね?』と聞いたのですが、娘さんはペラペラ話しながら、800ペセタ位の赤を指し示します。何だか申し訳ないような気持ちですが、お勧めに従って1本買い込みました。
ワインは買いましたが、なかなかその場から去りがたく、奥の方を覗き込んでいましたら、娘さんが『宜しければ見学なさったら?』とおっしゃいます(と聞こえました)。でも、小さい醸造所ですから案内の人などいる由もありません。それじゃ、と裏門から醸造所の中に入ります。
醸造所の裏門です。入り口の直ぐ横にありますので『横門』と云った方がいいかもしれません。
広い中庭には誰もいません。醸造所の建物の中に首を突っ込んでみていましたら、ここのご主人でしょうか、作業着を着たおじさんがいらっしゃいます。たった1本ですけど、先ほど買い込んだワインを見せて中を見学したい。。。とか言いますとご機嫌で案内してくれます。
裏からお店の入り口を撮った写真です。瓶と樽の数が凄いでしょ!
先ず、狭い鉄製の階段を上がって2階に行きます。”2階”と云いますのは、巨大な瓶の首の高さのところに板をめぐらせて床にした意味です。2階に上がりますと、巨大な瓶の口だけが床から首を出しています。床にはホースが何本も這っています。昔、銚子のお醤油工場を見学したことがあるのですが、『衛生的』という見方からしますと、月とスッポン位の違いです。瓶の口にはビニールを被せ、単に埃が入らないようにしているだけです。まあ、埃も味のうちと云いますけどね。。。
最初、おじさんは赤ワインの瓶のところに連れていって下さり、気軽にビニールの覆いをとって熟成中のワインをグラスにすくい取り、『どう、飲むかね?』と勧めて下さいます。『おっ、これはこれはかたじけない。。。』とお礼を言ってテイスティングします。未だ完成はしていませんが、こうやって瓶の中で熟成中のワインを味わえるなぞ滅多にチャンスはありません。慎重に味わってみます。なかなかいい味をしています。未完の大器ですね。
おじさんはグラスをかき回してどけたけど、瓶の上部のよどんだ皮膜がチョト気になる。。。
おじさんは続いて白ワインの瓶のところに連れていって下さいます。こうやって書くと自然な会話が続いたように恩われるかもしれませんが、実際にはおじさんはこの時点までに会話によるコミュニケーションを完全に諦めていました。何しろ、両者に共通の言語がないもので、このあたりからは殆ど手話というか、身振り手振りが唯一のコミュニケーション手段となりました。はたから見ていると、私は話の不自由な障害者のように思えたことでしょう。うーーーん、この白ワインも美味しいですね。ラ・マンチャの白も珍しいですけど、きっとこれも未完の大器と云えるでしょうね。
おじさんはこうやって毎日熟成度をチェックしていらっしゃるのでしょうか?
思いがけなくも、赤・白のワインをテイスティングさせて頂き、また実際にスペイン・ワインを造っているところも見ることができました。感激です。最後に、1階に下りて葡萄絞り機やスペースシャトルより巨大な貯蔵タンクとかも見せて頂きました。設備は巨大ですが、働いている人は少ないようです。おじさんもテイスティングばかりはしてられませんね。。。
左側は葡萄の絞り機、右側はこれからワインを詰める空瓶です。凄い数ですね。
いやーーー、N−Wに入り損ねたおかげで貴重な体験をすることができました。そろそろカルモナに向けて出発しましょう。もう一度踏み切りを渡って先ほどのロータリーに入ります。今度は慎重に標識をチェックしますと、あった・ありました!標識に小さく『コルドバ方面』と書いてあります。ナアンダ。。。とその方向に進みますと簡単にコルドバに向かうN−Wに入ることができました。やれやれ。。。と、つい油断したら本線から外れて次の出口に向かう車線に入っていました。。。
ひーーーん、またやり直しです。一般道を通って再びバルデペナスの町に戻ります。たまたま通った道なのですが、沿道には大きなワイン醸造所が軒を連ねています。ほぉ。。。バルデペナスはワインの一大生産地だったのですね!確かに産地を示すラベルには『VALDEPENAS』と書いてありますから、これもリオハやラ・マンチャと並ぶ立派なブランドのようです。ちなみに、パンフレットによりますと、バルデペナスの町には全部で35ケ所もの醸造所があるそうです。私が迷い込んだ『LA INVENCIBLE』もその中の一つですが。。。
N−Wに入りますと、またまた抜かれつ、抜かれつのカーチェイスが始まります。何しろ単調な高速道路を200km以上も走る訳ですから疲れます。コルドバに近づきましたが、あまりに暑そうで車から降りる気がしません。どしょかなぁ。。。と考えているうちに、車はコルドバを通り過ぎてしまいました。。。コルドバからカルモナまでは未だ100km近くあります。襲ってくる眠気を何とか覚まそうとあらゆる手段を使って奮闘するのですが、とうとう車が蛇行を始めました。しょうがないですね。どこかで一休みしましょう。何のアテもなく適当なインターで降りますと、小さなホテルがあります。新しくてなかなか綺麗です。スペインのはオスタルという、民宿のようなホテルがありますが、これは小さいながらもちゃんとしたホテルのようです。
このホテルのHPは非常に凝っています。是非ここをご覧下さい。
ピカピカの玄関を通ってBARに入ります。このBARもなかなかいいですね。カルモナのパラドールを予約していなかったら、そのままこのホテルに泊まりたい気分です。カウンターにはお兄さんがいて生ハムを切っていました。私は電動カッターで生ハムをスライスするのかと思っていましたら、ナイフで器用にスライスするんですね。暫し見とれてしまいました。
このお兄さんはなかなかハンサムですね。
生ハムには豚の足がそのまま原型をとどめています。ちょっと、ギョッ。。。ちなみに、ビールは私のじゃないですよん!
車はようやくカルモナの町に近づいてきました。でも、カルモナは丘の上に造られた町です。周囲は地平線の彼方まで向日葵(ひまわり)畑が広がっています。向日葵の咲くシーズンは5月頃だそうですが、その風景は想像だに出来ません。地球上にこんなところもあったのか!という感じです。
やがて車は丘の上に広がるカルモナの町を目指して緩やかな坂道を登っていきます。今日は長距離ドライブで本当に疲れました。パラドールに着いたら、ちゅめたいセルベッソをキューーーンと頂きたいものです。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) スペイン: VALDEAZOR RESERVA (1995)
- Este complejo vino procedente al 100% de la variedad Cencibel ha envejecido en barricas de roble americano y posteriormente en botella. Presenta un color rojo guinda bien cubierto, con connotaciones teja. Intenso en nariz, recordando aromas especiados evolucionados muy finos. En boca, equilibrada expresion tanica llena de sensaciones. Se recomienda descorehar media hora antes o airear ligeramente. Sirvase entre 16℃ - 18℃.
『LA INVENCIBLE』で買ったワインです。とても安かったのですが、何しろ醸造過程まで見ましたので思い入れはひとしおです。本当は記念にとっておきたいのですけどね。。。
あれから3週間以上経ちましたが、今ここでそのワインの栓を抜き、1万km以上もの長旅の疲れからようやく回復したであろう深紅の液体を口に含むとき、何とも云えない懐かしい思い出が蘇ります。それにしてもこのワインカラーは素晴らしく美しいですね。あの瓶の中に貯められた人間の飲み物とも思えないような液体とは到底思えません。うーーーん、香りも味も最高!
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