2000年ボジョレー・ヌーボー解禁!



今年もヌーボーの季節がやってきました。ミレニアムということもあって結構盛り上がるかな。。。と思っていたのですが、世の中は割と落ち着いていましたね。一時は大盛況だったカウントダウンの催しも少なくなり、何となく寂しい気もします。もっとも、カウントダウンの会は夜中に行われますから普通の人にとってはもともと参加するのは難しいですけど。私は今年も池袋・東武デパート地下にあるビュッフェスタイルの『フロ プレステージュ』でヌーボーを楽しみました。『フロ プレステージュ』は、デパ地下にあるレストランとしてはかなりユニークな存在です。お店はお惣菜売り場の真中にありますが、本格的なフランス料理が食べ放題の上に、常時3種類のワインが飲み放題なのです。それでいて、料金は1時間限定ながら1500円!そういう訳で、いつもお買い物ついでの人たちがお店の前に順番待ちの行列をしています。



ヌーボーの解禁日には、3種類のワインの中にヌーボーが加わります。割高なヌーボーが入っても料金据え置きというところが嬉しいですね。そういう訳で、普段にも増して長い行列に加わり、30分ほど待ってようやくテーブルに案内されます。お昼時なのですが、店内にはワインの芳醇な香りが満ち満ちています。つまり、殆どのお客さんが昼間っからワインを楽しんでいるのです。お客さんの9割以上は女性ですから(ヌーボーの解禁日は木曜日ですからね)、おじさん達のたむろする夜の居酒屋の喧騒とは違った優雅な雰囲気です。1時間でどれだけいけるか頑張ってみましたが、ヌーボーをグラスに並々と4杯、お料理を大盛り4皿ほど食べたらお腹がパンパンに張ってしまいました。イケマセンね、また食べ過ぎてしまいました。。。

ヌーボーを買いに来たつもりがお腹一杯になってしまいました。お腹が膨れているせいか、ヌーボーを選ぶ気力が失せてしまったようです。西武デパートで1本だけヌーボーを買い込み、池袋を後にします。そのまま帰るのも何なので、久しぶりに新宿のやまやさんに寄っていくことにします。もう着きました。早いですね。大分来ないうちに、やまやさんの店内のレイアウトが随分変わったように思います。ワインの数の凄さは変わっていませんが、品揃えがより大衆的になってきたようです。でも、これだけの大きさにもかかわらず、お目当てのヌーボーは入口に数種類しか置いてありません。それでも、ヌーボーの周りには結構人だかりがしています。マニアックな常連さんが多いようです。ヌーボーを手にとってみたのですが、直輸入ものらしく説明書きがありませんね。どうしようかな。。。と思って店内を回っていましたら、レジ近くの棚によさそうなワインが並んでいるのを見つけました。そのままでも充分に安いのですが、まとめて買うと更にお得になります。ヌーボーはそっちのけで、4本も買い込んでしまいました。重いっ。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: DOMAINE DE CLOS SAINT-PAUL BEAUJOLAIS NOUVEAU (2000)

『ドメーヌ ド クロサンポール ボジョレーヌーヴォー』は、フランスのブルゴーニュ地方ボジョレー地区で今年収穫された葡萄から造られたヌーヴォー(新酒)です。栽培から醸造まで行うドメーヌ・ド・クロ・サンポール社が特別に厳選し空輸しました。軽快でフルーティな味わいを持つヌーヴォーワインをお楽しみ下さい。

このヌーボーは西武デパートのお酒売り場で買いました。昔、未だボジョレー・ヌーボーが珍しかった頃はボジョレー・ヌーボーと呼ばれるのは1種類だけのワインかと思っていたのですが、昨今は沢山の種類のヌーボーが店頭に並ぶようになりました。一時ほどのヌーボー騒ぎは冷めたようですが、お店に並ぶヌーボーの銘柄も少し傾向が変わってきたように思います。どちらかといいますと、ワインの専門店には小さなシャトーながら拘りの生産者が造ったヌーボーが並び、デパートなどには良く知られた造り手のヌーボーが大量に並びます。このヌーボーは、西武デパートがボジョレーの産地から厳選して選んだものだそうです。さあ、今年のヌーボーはどんな出来なのでしょうか?

今年はボジョレー地区の気候が大変に良かったそうで、ヌーボーの出来も最高とのことでした。期待に胸膨らませ早速栓を抜いてみます。明るいルビー色です。割と軽そうですね。最初の一口を飲んでみますと、フルーティさが際立ちます。何時ものボジョレー・ヌーボーの味です。パーティなんかでワイワイ言いながら飲むには丁度いいかもしれませんが、そうでないとちょっと物足りませんね。やはり、ヌーボーにはお祭りが似合います。お友達とカウントダウンをしながら、一・二の三でパアッと飲むのが一番合っているようです。







(赤) イタリア: ALASIA BARBERA D'ASTI SUPERIORE (1998)

Alasia is a premium range of wines from Araldica drawn from its vineyards in the Monferrato Hills of Piedmont. They are made using modern winemaking techniques and are approachable wines with intensity of fruit, but retain the classic Italian character governed by the terroir. This Barbera has been aged in a mixture of traditional Slovenian oak botte and the best French oak barriques. It has a deep red colour, and an aroma of ripe plums and spicy oak. It is full-bodied with rich fruit, leather and tabacco notes, and well integrated oak. The finish has fine tannins and softer acidity than is usual for Barbera. Cellar with confidence for up to 5 years after the vintage, and enjoy with full-flavoured meat and game dishes.

Winemaker
Matt Thomson



ボジョレー・ヌーボーを買いに来たのに空振りに終わってしまい、手ぶらではしょうがないなぁ。。。とレジ近くの棚を見回していましたら、『2本で千円!』の張り紙が目に止まりました。見ますと、一本一本にはそれぞれお値段がついているものの、2本まとめれば千円とのこと。。。本数は沢山あったのですが、種類はそんなにありません。ですが、どうみてもそんなに安いワインには見えません。このイタリアの赤ワインにはその中でも一番高いお値段が付けられていましたので選ばない訳にはいきません。美味しいワインが安く買えるのは嬉しいのですけど、やはりそれなりのお値段でないとワインが可愛そうな気もします。心して飲むことにしましょう。

これが2本で千円のワインとはあまりにも勿体ない話です。この赤にはそれ程に素晴らしいコクと深みがあり、しかも全体のバランスがとてもいいのです。この味のバランスはワインにとっても非常に重要なことです。砂糖と塩を一緒に口にしてもちゃんと両方の味が引き立つように、渋味とか辛味とか酸味とかがそれぞれの主張をしなければ赤ワイン独特の味にはなりません。これらのバランスをとるのは難しいことですが、解説文を読んでも分かりますように、このワインメーカーはワイン造りに非常な情熱を持っています。その熱意と熟練した技術がこのような素晴らしいワインを生み出したのでしょう。







(赤) オーストラリア: SADDLE MOUNTAIN SHIRAZ RUBY CABERNET (2000)

『サドルマウンテン シラーズ/ルビーカベルネ』は、シラーズのスパイシーさとルビー・カベルネのラズベリー香が絶妙なコンビネーションを成すオーストラリア産の赤ワインです。バニラを思わせる樽香が溢れる果実味を包み込むバランスのとれた味わいです。

これはまたド派手なラベルです。しかもピカピカした光沢で、どうも私の好みには合いません。ですが、コクのありそうなシラー種と珍しいルビー・カベルネ種の葡萄から造られた赤でもありますし、つい買い込んでしまいました。このワインは2000年産ですが、コンピュータの西暦2000年問題が僅か1週間で人々の関心から消えてしまったように、2000年産ワインの話題性もアッという間に過去のものとなりつつあります。どうして現代人はこう移り気なのでしょうか。来年になったら直ぐに2001年(つまり21世紀初)のワインが店頭を飾ることでしょう。。。ん、買わなくっちゃぁ!

ルビー・カベルネ種の葡萄を使っているためでしょうか、ワイン自体も非常に濃いルビー色をしています。飲んでみますと、ちょっと辛口ではありますが豊かなコクがあってとても美味しいですね。シラーズ種単体のワインも美味しいですが、こうやってカベルネ系をブレンドすると、より複雑で深みのある味になるようです。中世の錬金術師のように、何でも混ぜれば金が出来るということでもないのでしょうが、確かにブレンドの技術は錬金術に似ています。別々に飲んでも胃の中に入ってしまえば味は同じだという人もいるかもしれませんが、人間の味覚と嗅覚は、卓越したブレンドの技術によって生まれる複雑な奥行きをちゃんと認識できるのですから。。。





(白) スペイン: VINAS DEL VERO MACABEO CHARDONNAY (1999)

Las excelentes condiciones naturales del Somontano, el esmero con el que cuidamos nuestros vinedos y la utillizacion de las mas modernas tecnicas de elaboracion, nos permiten la obtencion de vinos de gran calidad. Elaborado con uvas de Macabeo y Chardonnay procedentes de nuestros propios vinedos en Salas Bajas y Barbastro, presenta un bonito color amarillo pajiro e intensos aromas florales y frutales. Servido a una temperatura entre 8 y 10℃, es un vino ideal para acompanar todo tipo de aperitivos, pescados y mariscos.

スペインは情熱の国!白ワインなんかより、赤ワインがいいに決まっている。。。と思って、今まであんまりスペインの白は飲まなかったのですが(カヴァは違いますよ)、どうした訳かつい買い込んでしまいました。美味しいお刺身を持ち帰ったのに、家には赤ワインしかなかった。。。というのでは寂しいですもんね。やはり冷蔵庫には常時1本は白ワインを冷やしておきたいものです。それもキリリと冷えたシャルドネを。。。

白ワインといっても殆ど無色透明でしたので、味の方がちょっと気にはなっていました。飲んでみますと確かに薄い感じがします。甘さとか辛さとかがそんなに感じられないのです。ではアルコール度もそうかといいますと、これが結構強いのですね。普通、赤でもボトル1本は軽くいけるのですが、この白はボトル半分位で顔が赤くなってしまいました。白を飲んで赤くなるとはこれ如何に?(←久しぶりに上出来のオチでしょう!)







(赤) チリ: PORTAL DEL ALTO MERLOT - CABERNET SAUVIGNON (1999)

This wine is made out from Merlot (60%) and Cabernet Sauvignon (40%) grapes produced in our own vineyards. The grapes were late matured, with high alcoholic content and ripe tannins. It is a medium bodied well-balanced wine with smooth texture. Its main feature is its aromatic richness, with intense floral and ripe red fruits touch. The company is owned by Alejandro Hernandez, professor of viticulture and oenology at Catholic University of Chille.

このラベルは遠くからでも結構目立ちます。広い会場の真中にテーブルが並べてあり、その上にずらりと並んだワインの中から自分の気に入った銘柄を選んで籠に入れていきます。既に会場内で20−30杯は試飲したのですが、ボトルを見てもどんな味だったか思い出せません。つい何時ものように、解説とラベルでワインを判断してしまう訳です。このワインはとても安く、その上ラベルが何となくラテンチックでつい手が出てしまいました。

グラスに注いで太陽にかざしますと(←ちょっと早めの夕食ですからね!)、結構深いルビー色をして期待を持たせます。飲んでみますと、最初は非常に豊かなコクを感じましたが、そのうちにコクよりも少し辛さを感じるようになります。逆の場合はよくあるのですけど、ちょっと珍しいですね。香りは軽いながらも、とても優雅です。チリのワインは1−2年前によく飲みましたが、その頃のコクばかりが強調された味とは随分と変わってきているような気がします。チリワインの新しい潮流とでもいうのでしょうか。















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