銀座・肉のハナマサ
例年、11月の最後の土曜日には高校の同窓会が開かれます。私はこの手の会合が苦手で、卒業以来一度も出たことはありませんでした。一昨年、ひょんなきっかけで出てみましたら、これが意外に楽しくて今年で3回目の出席ということになります。田舎の高校の同窓会ですから、東京ではそんなに人数は集まりません。学年で350名以上いた筈なのですが、例年集まるのは20名程度です。そういう訳で、同窓会は銀座の居酒屋の小部屋でこじんまりと開かれます。運悪く、今年が母校の創立百周年に当たるもので、一昨年・昨年と記念事業への寄付のことで随分肩身の狭い思いをしたものです(←要するに、寄付金をケチッた。。。)。幸いにも、目標には届かなかったものの、とりあえず記念事業の資金調達にもメドがついたそうです。同窓会の席での報告によれば、同級生が母校の校長をしているためか、私の学年が飛び抜けて寄付が多かったのだとか。。。そういうことで、今年は寄付のプレッシャーこそなかったものの、何となく居心地が悪い。。。
同窓会は夕方の4時に始まりますが、ちょっと早めに銀座に着いたもので、4丁目あたりをぶらぶら歩いて時間を潰すことにします。何度も来ているところですので、とりたてて目新しい発見はありませんね。松屋デパートの角からちょっと裏通りに入ってみます。この辺りは、銀座とはいっても表通りのような高級なお店は見当たりません。意外とつつましやかな喫茶店とか事務所とかがゴチャゴチャと並んでいます。こんな繁華街に住んでいる人は殆どいませんから、日常のお買い物ができるスーパーマーケットなんか一軒もありませんね。。。おんや?とあるお店の前に袋詰のミカンとかリンゴが山積みされています。ひょいとお店の中を見ますと、これは紛れもなくスーパーのような感じです。お店の看板を見上げますと、『肉のハナマサ』と書いてあります。何時の間にこんなところにお店が出来たのでしょうね?『肉のハナマサ』はその名の通りお肉を専門に扱うお店ですが、野菜とか冷凍食品も扱っています。銀座には沢山のレストランがありますから、こういう場所にお店を構えても不思議ではありませんね。
以前、私が行った『肉のハナマサ』のお店にはお酒類は売られていませんでしたが、ここでは入口の冷蔵棚にビールとか2−3種類のスパークリングワインが置かれています。もっと他の種類のワインはないかなぁ。。。と、2階へ続く階段を見上げましたら、階段の脇のスペースにワインが並べられています。近づいてみますと、どのワインも激安です。感動的な安いワインもあります。しかも、どのワインにもちゃんとした解説が付けられているのです。お酒の専門店ほどは種類も量もありませんが、ちゃんとしたワインでありながらなにしろ安い!さすがに同窓会の席にワインを入れたポリ袋を持ち込む訳にもいきませんので、日を改めて買い込みましたが、どれもお値段の割には素晴らしい味でした。殆どのワインが『花正』の直輸入とのことですので、他のワインも味には間違いないと思います。是非トライしてみて下さい。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) フランス: COTES DU LUBERON (1999)
- 『コート・デュ・リュベロン』は、コート・デュ・ローヌ南部地区の産で、上品でバランスの良い味わいをしています。中軽口で、肉じゃがなどのお醤油を使った料理等に最も合います。
コート・デュ・リュベロンのワインは、一般の酒屋さんに並んでいればそこそこ高級感もありますが、肉のハナマルキの店内で見ますと(しかもスペースの余った階段脇の棚に並べてあれば尚のこと)、どうもそうはいかないようです。同じ人間でも住んでいる場所によってその人の印象が随分変わってきますが、これと結構似たところがあるようです。ワインは味で、人間はその実力で価値が測られます。どこのお店に並んでいようと、コート・デュ・リュベロンのワインの価値は変わりませんぞ!
この白は素晴らしく美味しかったです。このお値段ながら豊かなコクがあり、飲んだ後も余韻が残ります。私の経験では、白ワインでコクが感じられるのはそんなにありません。超高級白ワインには赤ワインとはまた違った奥行きの深さがありますが、この位のお値段の白ワインには殆ど見られません。これを掘り出し物と云わずして何と云わんや?
- (赤) イタリア: GRISO ROSSO VINO DA TAVOLA
- 『グリソ』は、ウンブリア州の産で、ライトボディながら力強く調和のとれた味わいをしています。豚の角煮などのこってりしたお料理に最も合います。
これは外見上はちゃんとしたワインでしたが、お値段は何と390円。。。安売りで知られる肉のハナマサといえども、驚異の安さです。ラベルを見てみますと、輸入元はハナマサとなっています。恐らくグループ会社で大量に仕入れることが出来たためにこのお値段で販売できるのでしょうけども、とにかく安い!しかもお店は銀座の一等地にありながら。。。ハナマサのお眼鏡にかなったワインでしょうから、きっとお肉に合うかなと思って買い込みました。
意外と軽い感じでした。グラスに注ぎますと、きれいな明るい色をしています。香りはそんなにありませんね。口に含みますと、ちょっとした酸味が感じられます。残念ながら豚の角煮と合わせませんでしたので、お肉のこってりとした味に負けないかどうかは分かりませんが、飲んだ印象は割と薄い味ながらも程々に飲み応えがありますので意外と合うかもしれませんね。ちなみに、1階の冷凍食品のコーナーに激安の豚の角煮が売られていますので、宜しかったらお試し下さい。
- (白) スペイン: LIO DE LA BOTA
- 『スペシャル・ボータ』は、カステリア地方とラ・マンチャ地方のアイレン・マカペオ他の葡萄から造られています。やや辛口で、フレッシュですが酸味が少なく飲みやすい白です。
このワインは、1階から2階へと続く階段の脇に段ボールのケース毎並べてありました。何が私の目を引いたか。。。それはお値段です。今までにいろんなワインを買い込んできましたが、ちゃんとしたフルボトルに入ったスペインはラ・マンチャ地方の(カステリア地方も入っていますが)ワインとしては破格値の安さなのです。何と、1本が290円!これは驚きです。さすがに味の方は期待できませんが、このお値段だけでも充分に買う価値はあります。『Why Not Buy?』
ま、期待しないとは云っても、白ワインですからお魚と合わせましょう。と言いましても、冷蔵庫には昨日の残りのネギトロしか残っていません。ま、こんなのでいいか。。。と、期待もしないで飲んだのですが、この白ワインはちょっと甘めながらなかなか飲みやすい!高級な香りとか、感動の味わいとかはありませんが、飲んでみて結構いけます。強いて云えば、1.8リットルの紙箱に入った国産・輸入混合の白ワインによく似ている。。。
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