新橋・Hanamasa Heart & Heart





『肉のハナマサ』は、都内のあちこちにお店があります。外観は普通のスーパーマーケットのように見えますが、店内に入りますと何かが違います。業務用の食材を多く扱うためか、どのパッケージもハンパな大きさではありません。ガリバーの食材か。。。と思えるほど大きいのです。特に、お肉の売り場は壮観です。1キロ・2キロは当たり前、中には5キロもあるような肉の塊がドーーーンと並んでいます。でも、パッケージの大きさだけが取り柄という訳ではありません。『肉のハナマサ』のどこのお店にも置いてあるということではありませんが、銀座店などには少ないながらもお手頃のワインが置いてあるのです。ラベルには輸入元の名前として『花正』の名前が書いてありますので、自社で直接ワインを取り扱われているのでしょう。

先日、新橋近くの通りを歩いていましたら、裏道に面したビルの壁に『HANAMASA』と『Wi?e』の文字が見えました。人通りも疎らなこんな裏道にワインショップもないだろうに。。。と、半信半疑でビルに近づいてみましたら、確かに『Wine』の文字が書いてあります。しかも、広いウインドウを通して壁一杯にワインを並べた棚が見えます。『へぇーーー、こんなところにワイン屋さんが。。。』と思いましたら、どうやら『肉のハナマサ』直営で業務用にワインを卸すお店のようです。ということは、業者さん専用のワインショップなのでしょうか?店内には、酒屋の店員さんとはちょっと違った雰囲気のサラリーマン風の若い男の子が2人手持ち無沙汰な格好で立ち話をしています。一般の人でも入れるのでしょうか?思い切ってドアを開けて中に入ってみます。

ふーーーむ、なかなかに素晴らしい品揃えですね。それに、お店の中はピカピカでとてもキレイです。正方形の部屋の壁全部と中央のスペースがワイン棚になっていますので、面積の割には結構な本数のワインがあります。業務用のワインだからでしょうか、ひとつの区画には同じ種類のワインが沢山置いてあります。銀座店で見つけた感動の290円ワインも大量に並んでいます。安いだけでなく、一見してググッ。。。と興味をそそられるワインも沢山あります。そのどれにも丁寧な解説が付けられていますので、ひとつひとつ丹念に見ていきますと至福の時間が過ごせます。とりわけ気に入ったワインを5本ばかし籠に詰め込んで恐る恐るレジのところに行きますと、『会員の方はナントカ』と書いてあります。やっぱり一般の人は買えないのかなと思ってお店の方にお伺いしたら、大丈夫!ちゃんと定価で買えるとのことです。でも、あんまり買い込みますと、手に袋のヒモが食い込んで持ち帰るのが大変。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: DOMAINE DE TUDERY SAINT-CHINIAN (1997)

L'aire de Saint-Chinian est tres diversifiee. Dans la partie Sud, ou se situe le Domaine de Tudery, on trouve des calcaires aux argiles rouges et des terrasses villafranchiennes. Partout en revanche, regne le meme microclimat que traduisent la limpidite de l'air comme les mimosas ou les orangers. La multiplicite des terroirs du Saint-Chinianals n'est pas sans influer sur la nature des vins. Le Domaine de Tudery est donc un vin complexe et puissant. L'elevage en futs permet d'obtenir un equilibre parfait. En effet le mariage entre le vin et le bois assure ici une finesse remarquable. Pour mieux apprecier ce vin jeune, debouchez le et mettez le en carafe au moins 1 a 2 heures avant votre degustation.

Cependant, le Domaine de Tudery peut etre conservw quelques annees, dans une bonne cave ou il atteindra une maturite parfaite afin d'egayer tous vos sens.

やけに長い解説文です。文字も細かいし、書き取るのが大変でした。でも、ラベルはなかなかに古風な感じで趣があります。『Saint−Chinian』という産地は初めて見ましたが、何処にあるのでしょうね?

なかなか特徴的な味です。非常に濃い色をしていますが、強烈に重いということはありません。どちらかといいますと辛口の部類に入るのでしょうけども、辛さはむしろ美味しさを引き出すためのアクセントになっています。飲んでも飲んでも飲み飽きない、これぞフランスの赤ワインという感じです。ボトルの下部にプロヴァンスワイン特有の窪みがついていますが、Saint−Chinianとはプロヴァンス近辺にあるのでしょうか?







(赤) イタリア: ASSISI ROSSO (1998)

E il risulrato di delicati equilibri tra uve di Montepulciano e Merlot raccolte e selezionate con la massima cura nei migliori vigneti nell'area DOC assisiate. Vino generoso ed originale, e un autentico compendio della storia e della tradizione vinificatoria del contado assisano. Si presenta limpido e schietto, con marcato colore rosso rubino e bouquet equilibratamente vinoso e aromatico, dai tratti assolutamente inconfondibili. Ha gusto asciutto, corposo e armonico, gradevolmente intenso e persistente. Va abbinato con primi piatti saporiti, arrosti di selvaggina e formaggi di media stagionatura. Va servito a temperatura ambiente: 18℃.

『アッシジ ロッソ』は、ウンブリア州産の赤ワインで、バランスの良い、しっかりとした味わいです。やや重口で、肉料理やチーズ等に最適です。

昔イタリアをバスで旅行した折に、ローマの北方でアッシジという古い町を訪れたことがあります。小高い丘の上に街並みが広がり、なかなか趣のある古都でした。ひょっとして、このワインはそこで造られたのでしょうか?

結構辛口なのですが、味は本物です。それに、高級ワインにも負けないような奥深さがあります。明るくて軽いだけがイタリアのワインだと思っている方には是非お勧めしたい赤です。香りも最高だし、少々安めのお肉料理と一緒に飲んだらたまらないでしょうね。それにしても、ハナマサさんのワインのセレクションは凄いです。これからは『肉のハナマサ』でなく、『肉とワインのハナマサ』と名前を変えたら如何でしょうか?







(赤) イタリア: MONTEFALCO ROSSO (1998)

『モンテファルコ ロッソ』は、ウンブリア州産の赤ワインで、コクのある芳醇な味わいです。やや重口で、肉料理やチーズ等に最適です。

これもアッシジのワインのようです。コクのある芳醇な赤ワイン。。。このセリフは私には殺し文句です。何が何でも買うしかありませんね。

期待したほどのコクは感じられませんでしたが、とても美味しいワインです。それに、このワインは非常に香りが良いのです。そんなに濃い香りではありませんが、優雅で心地よさがあります。こういうワインは、香りを堪能しながら落ち着いてゆっくりと飲むのがいいですね。一日の疲れがスーーーッと抜けていきます。香りはワインを味わうための大事な要素なのです。







(赤) イタリア: DRAGANI MONTEPULCIANO D'ABRUZZO (1999)

『ドラガニ モンテプルチャーノ ダブルッツォ』は、アブルッツォ州産の赤ワインで、まろやかで芳醇な香りです。やや重口で、焼肉等幅広い食事に最適です。

店内には何故かイタリアのワインが多く見られます。それも、比較的安いお値段ながらも魅力あるワインが多いのです。3本ほど手にとってどれにしようかと随分迷いましたが、ラベルは簡素ながら『重口度4』の表示に心が動かされました。イタリアの赤で重口のワインには、結構当たりが多いのです。

お店の添え書きには、とてもコクのある重厚なワインと書いてありました。確かに色は濃いのですが、飲んでみますと少し軽めながらとても上品な味がします。程々に濃くて上品な味というのは飲んでいて飽きがきません。イタリアの赤ワインはキャンティだけではありませんね。それにしても、店内のイタリアワインにはお値段は格安ながら素晴らしいワインが多いように思います。ハナマサさんが扱っておられる殆どのワインは自社輸入のようですので、現地で相当に吟味して選ばれているのでしょう。





(赤) フランス: LA SELLESTE MERLOT (1998)

『ラ・セレストゥ』は、昔の吹きガラスを思わせるアンティークボトルにジャンポール・セレスのシャトーの門が刻まれ、選定された葡萄のみを使用した高品質なワインです。葡萄品種の個性をお楽しみ下さい。リッチでしっかりとしたコクのあるミディアムボディの赤ワインです。

そういえば、このボトルの口は曲っていますねぇ。。。以前に飲んだポルトガルのワイン(ここをご覧下さい)もそうでしたが、このような曲った口には中世時代のいわれがあるらしいのです。こういった特別なボトルを使うということは生産者にも格別な思い入れがあるのか、ワインにもそれなりの美味しさがあるものです。だから、私は敢えて奇妙・キテレツな外観のワインを探し続けているのです。

特に濃いとかコクがあるとかというのではないのですけど、このワインには不思議な魅力があります。彫り物が入ったボトルとかグニャッと曲ったボトルの口とか、外見の面白さだけでなく味にもなかなかに趣があるのです。飲んでいてもちっとも飽きませんし、それどころか美味しさがどんどん増していきます。最新の技術をもって造られる高級ワインもいいのですけど、こういった古風な造りのワインも、また捨てがたいですね。





曲ったボトルの口をスキャナーで撮ろうとしたけど、どうしてもうまくいかなかった。。。










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