築地・小田原屋



歳末になりますとどうも落ち着きません。築地が、アメ横が、黒潮市場が。。。私を呼んでいるのです。この時期の市場はお正月用の食品を求めるお客さんで何となく気ぜわしい雰囲気があります。私はこの雰囲気が大好きなのです。早速歳末お買い物ツアーに出発します。築地場外市場には、やはり午前の早い時間帯に行きたいものです。お昼時でもお店は開いていることは開いていますが、後片付けなんかやっているところもあって『いと寂し。。。』状態になります。これでは面白くありませんね。今日は気合が入っていたためか、10時に築地場外市場に到着しました。

市場の歩き方には幾つかルートがあるのでしょうが、私はいつも交差点の角から食堂通りに進みます。食堂といっても、4−5人座れば満員になるような小さなお店ばかりです。交差点の角にある『まぐろ寿司』は、以前はおじいさんの片手握り(要するに片手でギュッと握っただけの寿司飯にマグロを乗っけたものと思えばいいです)が名物だったのですが、今はおばさん2人がマグロ丼を出しています。何と言うこともない丼ですが、場所が良いのか何時も行列が絶えません。他には、ラーメン店とかカレー屋さん、それにサンドイッチからコーヒー店まで種々雑多な食堂が並んでいます。最近では『築地銀だこ』なるタコ焼きのお店まで出来て、ますます混乱を極めてきているようです。それにしても、どうして皆さん朝からこんなに食欲があるのでしょうね。。。

市場の中のお店は昔とそんなに変わりませんね。ただ、店員さんやお買い物のお客さんに外国の方が増えてきたような気がします。これも時代の流れでしょうか。ところで、築地市場での私のお目当ては峰村水産の『スモークサーモンの切り落とし』です。市場内にはスモークサーモンを売っているお店は幾らでもありますが、このお店のは質・量共に市場で一番のお買い得と思います。但し、このお店の前の通りは大人2人が並べば道を塞いでしまうほど狭いので、常に押すな押すなの大変な混雑ぶりです。お店の前に立ち止まってあれこれ品定めなんかやってられません。行きがけに横目で品定めをし、帰りにすばやく買い込むのです。この緊張感がたまりません。首尾よくお目当ての品を手に入れることができました。

いつもならここで帰途につくのですが、市場の端っこまでぶらぶらと歩いて行きましたら築地(場内)市場の入口に着きました。一般の人はお買い物は出来ませんが、中に入ることは構わないようです。初めての経験ですが、テレビなんかでよく観る行列の出来る食堂に行ってみようと思います。市場の中は、トラックとか荷物を運ぶカートとかが行き交って大変な喧騒状態です。これが早朝であればもっと凄まじい混雑なのでしょうけど、もうお昼前ですのでこれでも落ち着いた状態なのでしょう。市場の入口からちょっと入ったところに目指す食堂街があります。ぐるりと回ってみますと、2−3軒のお寿司屋さんの前には2重3重の行列が出来ていますが、どのお店にも人が並んでいるということではありません。ちなみにお値段を見ますと、お寿司でも2−3千円はします。勿論ネタは飛び切り新鮮なのでしょうけど、昼食にしてはちょっと豪華過ぎますね。あれやこれやと食堂を見て回ったのですが、どのお店も帯びに短し襷に長し。。。で、結局どこにも入らずに市場を後にします。

以前から築地にワインショップはないものかと随分探したのですが、どういう訳か築地市場内には酒屋さんすら見付かりません。今日も収穫なしか。。。と、晴海通りに出て駅の方に歩き出しましたら、真っ黒い小さな建物のウインドウに何やらワインらしきボトルが飾ってあります。ボトルのラベルを見ますと、『ノルマンディー』という表示があります。珍しきかなノルマンディー産のワイン!早速、お店の中に入って見ます。小さなレジカウンターの奥にはおばあさんがお店番をしています。どれどれ。。。と、さきほどのボトルを裏からよくよく見ましたら、ワインではなくリキュールのようです。残念ですね。狭い店内の反対側を見ますと、日本酒やビールは置いてありませんが、種類は少ないもののワインが並んでいます。やったぁ、ついに築地でワインショップ発見ですぅ!でもムムッ、結構高級な品が多いですね。。。ま、記念にお手頃なワインを1本買っていくことにしましょう。でも、せっかく見つけたワインショップなのに、インク切れのためかレシートにお店の名前が出ていない。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) スペイン: VINA AMEZOLA CRIANZA (1996)

This wine is produced, using carefully selected Tempranillo and Mazuelo grapes grown on the Amezola de la Mora estate, according to the traditional Rioja winemaking arts, after ageing in oak casks and rounded off in the bottle, the resulting wine is characterized by its extremely high quality and long potential life.

小田原屋さんは築地で長いこと酒屋さんをやられているようですが、何しろお店が非常に小さいので店内にはあまりワインの種類はありません。それだけに厳選された品揃えがなされていて、どれも『ホーーー。。。』と云うような逸品ばかりです。高級品が大半ですので、お値段もお値段ですね。ちょっと奮発していいのを買おうかな。。。とは思ったのですが、これからアメ横でのお買い物も控えています。入口近くにあったリオハの赤を手にとって眺めていましたら、お店番のおばあさんが『それはスペインのワインで、よく出ますよーーー』とおっしゃいます。ふむ、確かに良さそうですね。買いましょう!

リオハの赤ということで物凄く濃いかな。。。と思っていたのですが、透明感のある明るいルビー色をしていてそれほどでもなかったですね。飲んだ感じも重いというほどのことでもありません。そのせいか、この赤ワインはお魚料理とも良く合います。私はどうかなとは思ったのですが、吉池特製の『カジキの昆布ジメ』と一緒にこのワインを頂きました。昆布の旨味がカジキによく染み込んで、ワインもカジキもとても美味しかったですね。もっとも、この昆布ジメは10日以上も冷蔵庫で忘れられて、賞味期限は1週間前に切れていたのです。そのせいで、リオハの赤にも負けない位に濃厚な味になっていたのかも。。。

















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