中目黒・出口屋
以前は中目黒近辺には大した酒屋さんはないものと思っていましたが、探してみますと結構面白いお店があるものです。先日、代々木上原でワインを買った帰り道に山手通りを中目黒方向に向かって歩いていましたら、通りを隔てて遠目にも『おっ。。。』と思うような酒屋さんが見えました。その時は手にワインを5本もぶら下げていましたので寄りませんでしたが、どうも気になっていましたので行ってみることにします。
今夜は夕方から雪になるとの予報で、日差しもなくチョー寒いですね。それに、お目当ての酒屋さんは中目黒の駅からかなり歩きますので一層寒さが堪えます。ジャンパーのポケットに両手を突っ込んで情けない格好で歩いていきますと、暮れに行ったDマイン・マートさんの店先を通り過ぎます。なおも歩いて行きますと、山手通りが高架に分岐する手前に目指す酒屋さんが見えてきます。この前は良く見えなかったのですが、この酒屋さんの表の壁にはフランスのワイナリーの写真が沢山飾ってあります。単にワイナリーの写真だけでなく、そのオーナーの顔写真と造っているワインの特徴なども書き添えられているのです。こういったディスプレイが店内に飾ってあるのはそんなに珍しくはありませんが、外に出されているのは他にはあんまりないようです。
お店の入口の外にはお手頃なワインが並んでいますが、これは普通の銘柄のようですね。中に入ってみます。入口を入って直ぐの左手の棚にワインがズラリと並べられていますねぇ。ふむふむ。。。端から順番に見ていきますと、確かに選び抜かれたシャトーから直接輸入されたような魅力的なワインが並んでいます。解説も丁寧で食指が動きますが、私にとってはちょっとお値段が張りますね。その先には、もちょっと手頃で面白いワインも木箱に入って並んでいます。どれも見るからに素晴らしいワインのようです。どれどれ、何時もより奮発して美味しいワインをゲットすることに致しましょうほどに。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) イタリア: TERRA NOSTRA TOSCANO I.G.T. (1997)
- 『テッラ・ノストラ スーパー トスカーナ』は、厳選された最高のサンジョヴェーゼ種にシリエジオーロ種とカベルネソーヴィニヨン種をブレンドして造られます。このワインは、2年間の木樽熟成や瓶詰前の品質検査等、時間と手間を充分にかけたその製造過程により、暖かみのある色艶と新鮮な果実味がふんだんに引き出されています。チェリーとプラムのエッセンスにほのかなオークの枝味(枝味ってどんな味?)が特徴的です。タイプはやや重で(←競馬場ではありませんが)、肉料理に合います。
現地直輸入のワインもいいのですが、お値段もそれなりにしますねぇ。。。お勧めコーナーにあるワインを全部チェックしましたが、なかなかお財布が首を縦に振りません。私にしてはちょっと奮発したのですが、最終的に解説文の内容とトスカーナの名前でこれに決めました。最近、イタリアのワインを飲みだしてきたからか、トスカーナの重厚な赤ワインに引かれるようになってきましたが、このワインはトスカーナ地方の中でもワイナリーに拘って選ばれたのですから悪かろう筈はありません。これはちょっとお料理を選んで頂きたいですね。
結構濃い色でしたが、そんなに重くはありません。色はボルドー、味はイタリアといったところでしょうか。本来であれば、ちゃんとしたお料理と一緒に頂くべきところではあるのですが、なんとなくパッとしない取り合わせになってしまったのが影響しているのかもしれません。やはり、イタリアの赤ワインにはパスタにお肉お料理が似合うようです。
- (赤) スペイン: JOAN D'ANGUERA TARRAGONA (1999)
- Desde el ano 1820 la familia Joan d'Anguera esta dedicada al cultivo de la vid y la elaboracion de vinos tinto. Con una seleccion de las mejores uvas de nuestros vinedos, ha sido elaborado este vino de produccion limitada.
店内の奥には、お店の大きさとは不釣合いな位に立派なワインセラーがあります。セラーの中には高級ワインが鎮座していますが、ちょっと高めながらもお手頃なワインも沢山置かれています。セラーが余りにも立派なので、何となく中に入りづらいですね。ガラス戸越しに眺めるだけにしてひょいと横を見ますと、小さな棚に現地直輸入のお勧めワインが並べられています。リオハのワインもあったのですが、スペインのワインとしてはちょっと珍しいタラゴナ(バロセロナから少し南下した海岸に面した地方)産の赤に引かれました。説明書きの内容は忘れましたが、お店の方が結構拘って選ばれたようです。その中では一番安いのですが、お勧めに従ってこのタラゴナ産の赤ワインをゲットしましょう。
このワインはなかなかのものでしたねぇ。コルク栓の下部を見て頂けますとお分かりのように、鮮烈なワインカラーをしているのです。かといって、このワインが濃すぎるということはありません。非常にまろやかで癖がない美味しさなのです。タラゴナはバロセロナの近くのように思えるのですが、やはりカタルーニャ地方の影響が強いのか、スペイン本土の(つまり中北部)ワインと比べますとかなり垢抜けています。リオハとかリベラのような味を好む方も多いと思いますが、このタラゴナのワインもなかなか捨てたものではありません。ひとつの国でかように多種多様なワインを産するスペインは、やはり世界に冠たるワイン大国ですね。
- (赤) フランス: REINE PEDAUQUE MERLOT VIN DE PAYS D'OC (1997)
- Languedoc-Roussillon along the Mediterraneen Sea, West of the Rhone river and East of the Pyrennees mountains. The Vins de Pays d'Oc (Country wines from OC) complete perfectly the AC wines produced in most famous French wine areas. One of the major varietals in Bordeaux. As an early bird in Spring, it might suffer from frost. The berries are usually smaller than Cabernet and produce white juice. The skin is very tender. Higher in alcohol than Cabernet, the wines produced from the Merlot grapes and fairly low in acidity, tanins turns easily to matured secondary aromas after few years. Temperature of service: 14 - 16℃. Perfect with terrine, foie gras, grilled meat as well as casserole.
このワインはレジの前の段ボール箱に沢山入っていました。目玉商品のようなもので、お値段も申し訳ないほどに安くて手に取るのも躊躇したくらいです。日本では未だそれ程普及していないラングドック地方の、それもヴァン・ド・ペイ(格付けのない地酒のようなワイン)なのでそういう扱いを受けているのでしょう。でも、飲んでみると分かるのですが本当はとても美味しいのですよ(←近所の飲み会で何時も出されるもので。。。)。今日はちょっと高めのワインを選びましたので付録ということで一緒に買い込むことにしましょう。。。
まあ、味はそんなに大したことはありません。何時もながらのやや酸味の残った軽い味です。ラングドック地方は、地中海に面した陽光溢れる素晴らしい気候のようなのですが、気候に恵まれているだけそんなに葡萄に手をかける必要がないのかもしれません。条件の悪い気候の下で育てた葡萄とどちらが良いか分かりませんが、苦労して育てた葡萄にはそれなりの生命力が宿っているのでしょうし、ワイン造りにもいろんな工夫がされるのでしょう。何か、人間の子供の育て方と似ていますね。
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