白金高輪・大丸ピーコック 高輪店





週末に伊勢佐木町のカレーミュージアムに入れなかったもので、今週は妙にカレーが食べたい気分です。ラーメンのHPは沢山ありますが、カレーはどうなんでしょうね?早速インターネットで調べてみますと、あるわあるわ。。。山のようにHPが見付かります。幾つかのHPをチェックしてみたところ、高輪のサンラインというお店がお勧めのカレー屋さんとして紹介されていました。結構辛いカレーを出すにもかかわらず、お店では一切お水を出さないそうなのです。こういった特色のあるお店には何か惹かれるものがあります。帰り道ではありませんが、ちょっと遠回りなだけですので就業のチャイムと共にそそくさと会社を後にします。

ところで、私がチェックしたHPにはお店の地図がありませんでした。一応、住所と電話番号を控えておきましたので何とかなるでしょう。住所から判断しますと、伊皿子坂から魚藍坂あたりに位置するようです。とりあえず懐かしの都営浅草線に乗って泉岳寺で下車することにします。着きました。泉岳寺の駅も随分と古くなりましたね。それに、私が利用していた頃はもっと乗客が多かったように思うのですけど、夕方のラッシュアワーというのに電車から降りると改札口のあたりは何だか閑散としています。えーーーと、高輪1丁目ね。。。と地図で道を確認し、地上へ出ますと大きくカーブした道路が見えます。道路は上り坂になっていますので、これが伊皿子坂なのでしょう。

左に行くと第一京浜ですので、右に進んで緩い坂を上って行きます。道路の両側には高層マンションが並んでいます。昔は(今もそうですが)高輪といえば超高級住宅地として有名でしたが、こんなに沢山のマンションはなかったように思います。高輪も随分と変わったものです。ほんの1−2分歩きますと、道路の右手にNHK交響楽団のスタジオが見えてきます。その反対側にはセミナーか何かで一度行ったことのあるホテル高輪があった筈ですが、どうもそれらしき建物が見えません。何だか工事中のような感じですので改築でもしているのでしょうか?更に進みますとピーコックのお店があります。この辺りは何となく照明が暗いのですが、ピーコックからは眩しいばかりの照明が漏れています。

道路の向こう側をひょと見ますと、何だか小さな喫茶店風のお店があります。看板にはサンライン(SUNLINE)の名前が書いてありますので、目指すカレー屋さんのようです。意外と簡単に見付かりましたね。。。交差点を渡って(ここが伊皿子らしい)、歩道より一段高くなった入口の小さなドアを開けます。『いらっしゃいませ。。。』。結構有名なお店なので、店内はテーブル席のある広いスペースかと想像していましたら、何と”コ”の字形のカウンターに沿って椅子が10脚ほど並べてあるだけでした。おまけにカウンターの中にはお姉さんが一人立っているだけで、コックさんもいません。要するに、このお姉さんが”コック”兼”ウエイトレス”兼”レジ係”兼”オーナー”のようです。



泣けるカレーの店です。

その昔、イギリス人たちは、インドとの緊密な交流を通じて、カレー粉や香りの強い香辛料になじみ、独自の英国カレーを育て上げました。当店のカレーは、このイギリス式の手順を踏襲しつつ、秘伝の技術でじっくりと仕込んだ英国風特製カレーです。情け容赦ない辛さ、コクの深い美味しさをどうぞ。。。

追伸:ハンカチ又はバスタオルを必ずご持参下さい。

医 食 同 源
医は食に発し、食は医に掛かる

カレーの概念を打ち破り、頑固と言われてもなお、英国風カレーにこだわり続けてきました。それは、このカレーには健康に導く力があり、こだわりに値する味があるからです。このカレーソースの作り方は、ニンニクをたっぷり使い、各種スパイスと小麦粉を3時間程炒めた上、特製スープを入れ、肉・野菜を入れたチチューを強火で5−6時間煮込み、良く溶けた状態で裏ごししてありますので、固形物はありません。しかも当店独自の秘法により、ニンニク臭も消してありますので安心です。『泣けるカレー』とは言え、ただ辛いだけではなく、神経を安める刺激なのです。アルカリ性なので、特に酔いざましには最高とお客様の評価を頂いております。時間の醸し出すまろやかさと、のど越しに通るピリピリッの感触をご賞味下さい。




このお客さんは私ではありませんぞ!


椅子に座りますと、カウンターの上に紙ナプキンが敷かれます。お手拭も置かれますが(本当は手でなく顔の汗を拭くためにあるらしい)、噂通りお水は出されません。私は水が出なければワインでも飲むか。。。と思っていたのですが、お店には何ーーーにもドリンクがないのです。ま、辛さには多少自信がありますので大丈夫でしょう。カウンターの内側を見ますと、私が家で使っているお鍋よりも小さなサイズのお鍋にカレーのルー(スープといった方が当たっているかもしれない)が入っています。あんなんで足りるのかな。。。と思いつつも、お皿に乗ったカレーを見て納得がいきました。お皿は割と大きいのですが、底が浅い(殆ど平べったい)のでルーは沢山は入らないのです。しかも、ルーにはお肉とかジャガイモとかの固形物は一切見当たりません。スープの中にライスが浮かんでいるようなものです。

そのライスは。。。といいますと、超小盛りの頼りない量です。ライスの色も何だか黄色っぽいですね。『このライスはバターライスですかぁ?』と聴きますと、『いえ、胚芽米ですぅ』と答えられます。ふーーーん、やっぱりこだわりのカレーのようです。ちなみにスープのようなルーは、肉・野菜で作ったものを長時間煮込んで裏ごししたのだそうです。辛いかな?と用心しつつ、スプーンにルーをすくって味見をしてみます。ちょっとニンニクの香りと味がしますが、そんなにきつくはありません。でも。。。大して辛くはないですねぇ。『ライスとルーを混ぜるととても辛くなりますから混ぜないで下さい!』とアドバイスが入ります。仰せに従って、積み木崩しのようにライスにルーをからませて食べていきます。何しろ量が少ないので、私でも5分もあれば食べ終えてしまいます。ちょっと物足りないですね。。。

カレーを食べ終えますと、抹茶のアイスが出されます。お水の代わりに辛さを静めるためなのでしょうけど、これもスプーン一杯でなくなってしまうような量です。『ごちそうさまでした!』と言いますと、『暫くはお水を飲まないで下さい』とのこと。カレーが辛いので、食べた直ぐ後にお水を飲むのはお腹に良くないのだそうです。ワインならどうなのでしょうか?お店にはカレーの一種類しかメニューがありませんので、アイスを食べたらもうおしまいです。まあ、話のタネにはなるか。。。とお店を出て、今度は魚藍坂の方に下りて行きます。何でも年末に開業した南北線の駅が近くにあるそうです。おや、交差点の角にさっきとは別のピーコックがありますね。記念にワインでも買って帰りましょうか。。。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) チリ: LA PLAYA ESTATE RESERVE MERLOT (1996)

『ラ プラヤ エステイト リザーブ メルロ』は、のどごしがスムーズでマイルドな甘さがあり、成熟した素晴らしい完成度のワインです。『WINE ENTHUSIAST』誌の金賞を受賞しました。冷暗所に寝かせて保存し、15℃ー18℃でお飲み下さい。

ピーコックの2階の片隅に小さなお酒のコーナーがありました。ワインも並べてあるのですが、大した種類はありません。これと同じ銘柄でレゼルヴァの表示のないものが安くであったのですが、折角ですのでちょっと高めでしたがこちらのワインにしました。今度カレーでも作って一緒に頂きますか。。。

カレーを作る前に頂いちゃいました。。。このワインにはどんなカレーが似合ったのでしょうね?サンラインのカレー?ちょっと違うようです。サマラートのカレー?それとも違いますね。インドールのカレー?うーーーん、それとも違いますね。じゃあ、カシミールのカレー?どれも違います!このワインはカレーには合わないと思うのです。濃い赤紫色をしていながらも分かりやすいコク、これは香辛料の効いたカレーとは無縁の普通のお料理に合います。特別なディナーとかでなく、日常のお料理という意味です。じゃぁ、何と一緒に頂いたの?それはねぇ。。。















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