喜多見・いづみや
ここ最近は花粉の飛散が甚だしく、休みの日にワインハンティングに出歩くことが少なくなりました。でも、目や鼻をグシュグシュさせながらも一向にワインの消費量は減りません。段々とワインのストックがなくなってきましたので、意を決してワインを買いに行くことにします。口と鼻を花粉用マスクで厳重にガードし、なるべく風に当たらないように気をつけて電車で出掛けます。どこに行きましょうかね?会社のお友達から、喜多見に品揃えの良い酒屋さんがあると聞いたことを思い出し、電車を乗り継いで小田急線の喜多見にやってきました。喜多見には随分前に一度来たことがありますが、はっきりと覚えてはいないものの、その当時と比べますと駅前の雰囲気はかなり違っているようです。駅前には整備された広場ができ、周辺にも真新しい建物が見受けられます。小田急線の複々線化工事で線路が広くなり、それに合わせて駅前の再開発が行われたからなのでしょう。
小田急線の高架と直角に交わるようにして、世田谷通りにつながる道路が延びています。そんなに広い道路ではありませんが、日曜日のせいか交通量は少なく、なんとなくのんびりとした雰囲気です。このメインストリートに沿って喜多見商店街が続いていますが、お店はそんなに密集してはいませんね。世田谷通りに向かってちょっと歩いてみますと、小さな酒屋さんに出会います。お友達から教えて頂いたお店ではありませんが、店頭に並べてある格安のワインに引かれてちょっと覗いてみることにします。どれどれ。。。と店頭のワインをチェックし始めたら、入口の自動ドアがスーーーッと開きます。ちょっとセンサーの感度が良過ぎるようですねぇ。そうやって2−3回ドアが開きますと、何時までもお店の外にいる訳にもいきません。中に入ってみることにしましょう。
外観は町の酒屋さんといった感じのお店なのですが、店内にはそこそこのワインが並んでいます。ふーーーん、結構な品数ですね。暫く店内のワインを見ていましたら、常連のお客さんでしょうか、若い女性が奥の小部屋に入っていきます。何だろうと思いましたら、その小部屋はセラーになっているようです。先ほどの女性が手ぶらで出られた後で私も入ってみます。部屋の半分は日本酒が占めていますね。最近は日本酒も高級化し、こういったセラーに何万円もする大吟醸酒などを保管する酒屋さんも珍しくはありません。部屋のもう半分のスペースには高級なワインが並んでいますが、ちょっと私には手が届きません。さんざん店内のワインを見た挙句、私がゲットしたのは店頭に並んでいたお値打ちワインが2本。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) チリ: VINA MANQUEHUE GOLD (1996)
- 南米チリはフンボルト海流により安定した地中海性気候で、夏期の雨量が極端に少ないために害虫が殆ど発生しません。このため、無農薬で葡萄栽培が行われています。
セラーの中も含めて、店内のワインを散々見ておきながら結局買い込んだのはお店の外に積まれているお買い得のワインだけでした。ちょっと申し訳ない気もしますが、そこそこ良さそうなチリのワインですので有難く買い求めることにしましょう。無農薬で栽培された葡萄を使っていることも魅力です。
最初は結構辛く感じたのですが、そのうちに辛さだけでなくて渋みも感じるようになってきました。いうなれば、男っぽい硬派の味なのです。チリワインはどちらかといいますと渋味よりもコクの方が際立ちますが、これは普通のチリワインとは対照的なワインといえましょう。たまには、このような骨太のチリの赤を飲むのもまた宜しからずや。。。
- (赤) フランス: DOMAINE DE SEOULE COTES DU VENTOUX (1997)
- 『コート・デュ・ヴァントゥー』は、オーガニック普及組織(DEMETER)の指導の下、オーガニック監査組織(ECOCERT)によって認定されたヨーロッパ共通規格のオーガニック(有機栽培)ワインです。最低3年間は一切の化学肥料・農薬・除草剤を使用せず、肥料は協会の認定する有機肥料のみを使用した葡萄で醸造しています。
これも店頭に並んでいたお買い得のワインです。えらく安かったのですが、懐かしの南仏ベントー地方のワインです。有機栽培の葡萄を使っているというのも何となく惹かれます。手がかかっている割にこのお値段では生産者の方に気の毒です。心して有難く頂くことにしましょう。
ま、500円のワインだし、味も大したことはないだろうと思って栓を抜きました。おや。。。いい香りですね。色はそんなに濃くはありませんが、しっかりした渋味が感じられます。それに、何となく上品な味がするなぁ。。。と半分飲んでみて、ふとコルク栓を見たら、ふーーーん。。。なるほどねぇ。このワイン、何とアヴィニヨン産なんですね!確かに、ヴェントー地方はプロヴァンスの西に位置していますが、まさかアヴィニヨン産だったとは。。。ついでにラベルをよくよくチェックしてみますと、小さく『Coteaux d’Avignon』とも書いてあります。何の気なしに立ち寄ったいづみ屋さんですが、思ってもみなかったアヴィニヨンのワインが手に入ってもう嬉しい限りです。これだからワイン・ハンティングはやめられない、とまらない、、、かっぱえびせん!
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