中目黒・SAKE市場マルシェ
以前、中目黒の出口屋さんに行く途中で気になる酒屋さんを見つけました。山手通りから一歩入った細い路地に面して小さな酒屋さんが見えるのですが、ごちゃごちゃした外観に似合わず、『SAKE市場マルシェ』なるお洒落な名前なのです。外から見ただけでは店内は大した広さではないし、表に並んでいるワインもそれほど魅力的ではなかったので、そのうちにお邪魔しようかと思いながら機会がありませんでした。たまたま、『濁り酒』が好きな香港のお友達が東京見物にやってくるというので、お花見に連れて行こうとふと思い立ってマルシェさんに買出しに行くことにしました。
お店の入り口は相変わらずごちゃごちゃしていますが、店内はすっきり整理してあります。通路は狭いのですが、意外に奥行きはありますね。手前には日本酒とか洋酒の棚が並び、レジの横にはチーズとかハムとかのケースもあります。なになに、ハモンセラーノとな?昨年スペイン旅行をした折に毎日食べたスペイン産生ハムですが、現地よりも安いのではないかと思えるようなお値段が付けられています。ゲット、ゲットですね!隣にはパロマ産の生ハムがパックに入っています。フランスのスーパーでパロマ産の生ハムを見たときは100gで千円以上だったと思いますが、パック詰とはいえ超安いですね!ゲット、ゲット。。。その隣にはドイツ産のソーセージがあります。ボリュームの割には安いので、またまたゲット、ゲット。。。
お店の奥の棚にはワインがずらりと並んでいます。外からは窺い知れないお宝ワインばかりです。それに、小さいですけど立派なセラーも付属しています。このお店の特徴は、単にワインの種類が多いというだけではなくて、一本一本に丁寧な解説が付けられていることです。どんなに安いワインでも手抜きすることなく、ちゃんとした解説が付けられているということは、それだけお店の方の情熱が感じられます。こういう酒屋さんには感動しますね。久しぶりに素晴らしい酒屋さんに出会って気分が高揚したのか、ワイン5本、ハム3種、それにラベルコレクターまで買い込んでしまいました。あれ、濁り酒は。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) スペイン: EMINA RIBERA DEL DUERO (1999)
- 『エミーナ リヴェラ デル ドゥエロ』は、イチゴの凝縮した香りで、酸・果実味のバランスが良く、余韻が長くじっくりと口の中で広がる重口タイプの赤ワインです。牛肉の煮込み料理などと良く合います。
東京でリベラ・デル・ドゥエロ産のワインを見かけることは殆どありません。もし見つけたとしても、恐らく1本3000円以上はするでしょう。ところが。。。です!マルシェさんには、このリベラのワインが何種類か置いてあって、しかも信じられない位の安さ!高くても買い込んだと思いますが、このお値段では何はさておいても買うしかありません。それに、よくよくラベルを見ますと、あの懐かしのバリャッドリッドで造られたワインなのですぅ!ハモンセラーニュと一緒に豪勢に飲みましょうかねん。。。
見た目は結構濃いのですが、飲んだ感じではそれほど重くはありません。ただ、1999年と未だ若いためでしょうか、リベラのワインとしては珍しく渋みが強いようです。それでも、すっきりとした正統派の味はさすがリベラ・デル・デュエロ産のワインです。大事にとっておいたもので、おつまみになる筈だったハモンセラーノはとっくに食べてしまい、結局ゴルゴンゾーラチーズになってしまいました。
このゴルゴンゾーラチーズは先日イタリア祭りに出掛けた折りに大きさの割に安かったので中身も確かめずに買い込んだのですが、よくよくラベルを見ますと『クリーミー』と表示してあります。私も始めてクリーミータイプのゴルゴンゾーラチーズを頂きましたが、どちらかといいますと赤ワインよりは白ワインの方が合いそうな感じがします。今度は白ワインで試してみましょうかね。。。
- (赤) フランス: VILLA MONGIRON BORDEAUX (1999)
- 『ヴィラ モンギロン』は、メルロー種100%で、熟した果実の凝縮感があり、タンニンも心地よくバランスのとれたお勧めの中重口タイプの赤ワインです。このワインは、サンテミリオンのスーパースターであり、また『CH de Valandraud(シャトー・ド・ヴァランドロー)』のオーナーでもある『Thunevin(テュヌヴァン)』氏が丁寧に1本1本テイスティングして推薦したワインです。
このワインは安いながらも非常に風格があります。ボルドーのワイン造りの達人に選ばれたということ、何かのコンテストで賞をとったらしいことからしても素晴らしいワインの予感がします。
さすがにサンテミリオンのスーパースターに選ばれたワインだけのことはあります。香りが非常に素晴らしく、しかも上品な味わいなのです。その上、豊かなコクと奥行きの深い広がりがあります。これは是非試して頂きたいワインです。
- (赤) オーストラリア: LINDEMANS CAWARRA SHIRAZ CABERNET (1999)
- 『リンデマン カワラ シラー カベルネ』といいます。次の解説があります。
Lindemans is one of the most respected and enduring names in Australian winemaking. The blend of Shiraz and Cabernet Sauvignon is medium bodied in structure with great depth of colour and flavour. The Shiraz contributes spicy aromas and a firm middle palate while the Cabernet Sauvignon provides full fruit flavours. Lindemans Cawarra Shiraz Cabernet continues Lindemans' commitment to winemaking excellence. This bottle has been sealed with a state of the art closure to maintain the excellent quality of this wine.
リンデマンのワインは日本にも沢山輸出されていて、お値段も安いことから結構いろんなお店で見かけます。リンデマンのワイナリーはシドニー郊外のハンター・バレーというところにあるそうですが、実際に訪れた人の話によりますと、何十とあるワイナリーの中でも相当に規模の大きなところだということです。見学ツアーもあるそうで、テイスティングのついでに何ダースも買い込んだ人もあるとか。。。えっ、72本も???
確かに、飲んでみますとちょっとスパイシーな辛さが感じられますが、その辛さとマイルドな渋みが調和してとても美味しかったですね。リンデマンのワインはどの銘柄を選んでも間違いないので、何時も安心して買い求めることができます。まあ、72本も買い込んだ人の気持ちも分からないではないのですけど、でもそこまでねぇ。。。
Looking out over the Australian landscape, Cawarra homestead is the birthplace of Lindemans.
- (赤) ハンガリー: NAGYREDE MATRA HILL CABERNET SAUVIGNON (1999)
- 『ナジレーデ マトラヒル カベルネ・ソーヴィニヨン』は、カシスやブラックベリーを思わせる果実味豊かなバランスのとれた赤ワインです。牛肉を使ったお惣菜料理と良く合います。
このワインと次の南アフリカのワインとは、よりどり2本で幾らという棚に入っていました。ハンガリーのワインは日本では知名度が未だ低いものの、ヨーロッパでは東欧の素晴らしいワインとして高く評価されています。私も今までに何本かハンガリーのワインを飲みましたが、当たりはあっても外れはなかったという気がします。本当ならこんな安いお値段で売られて欲しくはないのですけど。。。
やっぱし、これも素晴らしい味でしたね!香りはそれ程でもなかったのですが、やや辛口ながら豊かなコクがあります。しっかりした造りのようで、甘味や雑味などの余計な味の混入がありません。つまり、すっきりとした味わいなのです。こういうワインにはどんな高級なお料理も良く合う筈です。気軽なレストランのワインリストにも是非載せて頂きたいですね。
- (赤) 南アフリカ: ASHWOOD CINSAUT/RUBY CABERNET (2000)
- 『アシュッド サンソー&ルビー カベルネ』は、ストロベリーを思わせるライトな赤ワインです。から揚げや煮物などと一緒にお楽しみ下さい。
何か前衛的な色彩のラベルでしたので、フランスのワインかなぁ。。。と思っていましたら、南アフリカのワインでした。とにかく安かったのですが、私の見る限りそんなに悪かろう筈もありません。南アフリカのヌーベルヴィーノを楽しむことにしましょう。。。
ライトなワインとのことですが、確かに飲んだ感じでは重くはないものの結構辛口です。でも、余計な雑味がないのでとても純粋な味わいがあります。サンソー種の葡萄はフランスのローヌ産ワインに使われることもあるそうですが、南アフリカでは珍しくはありません。ルビー・カベルネ種の葡萄を使ったワインも時々見かけますが、ルビー・カベルネは、主にオーストラリアとか南アフリカ産のワインに多いですね。カベルネ・ソーヴィニヨンとはまた違った深いワインカラーと華やかな味わいが特徴のようです。サンソーとルビー・カベルネをブレンドするのはちょっと珍しいですが、結構野性的な味になるものです。異種の葡萄をブレンドすることによって、新しいワインの味を生み出すってところでしょうかね。。。
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