日本橋・三越イタリアフェア
一昨年はプロヴァンス、昨年はスペインと夏休みにはチョト早い7月に同僚の顰蹙(ヒンシュク)を買いつつ、ワインとグルメと観光の海外旅行を楽しみました。2年も続くとさすがに同僚の視線も厳しくなり、未だゴールデン・ウイーク前だというのに、今年はどうすんの。。。と言いたげな雰囲気がヒシヒシと伝わってきます。この重圧に負けて、『いやぁ、今年はどうしようかなぁと思って。。。』なんて弱音をはいてはいけません。『先手必勝』あるいは『攻撃は最大の防御ナリ』という格言に従えば、同僚から言われる前にこちらから言う。。。これが今年の海外旅行を成就させるための秘策です。そういう訳で、いろんな会話の中にさり気なく旅行の計画をリークしていきます。『今度の送別会の場所はイタリアンだってぇ』、『へぇ、実は今年の夏はイタリアに行こうかと思っているんだよーーーん』。『今年の休暇計画表を提出して下さい』、『ハーーーイ、7月に2週間休ませて頂きますぅ』。
イタリアには15年ほど前に行ったことがありますが、丁度クリスマスの時期だった上に、超格安のバス旅行でしたので観光もグルメもイマイチ楽しめませんでした。ここのところイタリアワインにも目覚めてきたし、フランス・スペインとくれば次はイタリアしかないでしょう。そんなこんなで、今年は例年より早めに旅行の準備を始めます。最初にやるべきことはイタリアへの航空券をゲットすることですが、今年はラッキーなことに早々とアリタリア航空の超お得なチケットを予約することができました。アリタリア航空ならではのミラノもしくはローマへの直行便で、その上イタリア国内も何ケ所か周遊することができます。後はじっくりとプランを練ってルートを決めればいいのです。プランを考える上でイタリア現地の情報は欠かせません。『地球の歩き方』はとっくに買い込みましたが、昨年同様にインターネットをフルに活用して本には書かれていないナマの情報も参考にしようと思います。更に、今年は日本国内で『イタリア年』という催しが行われていて、これに関連したイベントからも最新の情報が得られそうです。
『イタリア年』は、イタリアの豊かな文化を様々な視点から日本に紹介することを目的とした一大文化フェスティバルです。『イタリアの創造力』をテーマに、全国各地で、芸術、芸能、スポーツ、グルメなど、幅広い分野にわたるイベントが予定されています。
そのイタリア年への協賛なのでしょうか、『三越イタリアフェア』なるものが三越本店で催されるのだとか。。。というわけで、早速出掛けてみました。三越本店の7階には大催し物会場がありますが、その広いスペースの大半を使ってイタリアの物産が所狭しと並べられています。ガラス細工などの展示もあったのですが、足は自然と試食コーナーへ向かいます。さすがにイタリアは食の国、ワインにチーズに生ハムにパスタ。。。どれも美味しそうですね!小さな皿の上にほんのひとかけら盛られた試食用のチーズやハムに向かって四方八方から手が伸びてきます。親鳥の嘴(くちばし)に群がるお腹を空かせたヒナドリの気持ちがよくわかりますね。ワインの試飲はさすがにそうはいきません。売り子さんの説明に相槌を打ちながら、小さなカップにワインをほんの少し注いで頂きます。試食コーナーと試飲コーナーをうまく組み合わせますと、量は少なくても結構いろんな味が楽しめます。いやーーー、気分は既にイタリアですぅ。。。Mangiare!Vino!Italiano!
イタリアの食品といえば、世界三大ブルーチーズとして名高いゴルゴンゾーラを忘れるわけにはいきません。フランスのロックフォールチーズよりはお手頃で、イギリスのスチルトンチーズよりはやや高級といった感じです。でも、ひとくちにゴルゴンゾーラチーズといいましても、その味は千差万別です。今回は試食してとても美味しく、その割に比較的手頃なお値段でボリュームのあるゴルゴンゾーラを買い込みました。これでコクのある赤ワインを頂くと美味しいんですよね!
これは超おいしかったです。今までに食べたゴルゴンゾーラが何だったんだ!と思えるほど素晴らしい味でした。ちなみに、チーズの中ほどに線がはいっているのは青カビを針で注入した痕跡だそうです。
ところで、先日とあるイタリアン・レストランで職場の送別会がありました。普段はそこいらの居酒屋でやるのですが、主賓が『こじゃれなイタリアンでないと。。。』とおっしゃるもので、入社したての新人幹事君が苦労してセットアップしたのだそうです。その割に会費は安いし、『よっ、名幹事!』と誉めてあげたい気分です。お値段を抑えていることもあって、料理は量は少なめで味はそこそこのまずまずです。まあ、上役・同僚にはそんなに飢えた人もいませんので(一人を除いては。。。)会は和やかに進みます。一通りビールが回ったところで、幹事君が私のところにきて囁きます。『あのう、今夜は予算もたっぷりありますのでじゃんじゃんワインを頼みましょう!何がいいですかね?』。『へぇ、あの予算でそんなに余裕があるの?』。『はぁ、1万円位ならなんとかなりますから!』.『おいおい、レストランでワインを頼んだら1万円で2−3本しか飲めないよ!』。『大丈夫っすよ!何とかなりますよ!』。ホントカナー。。。とは思いましたが、ワインリストの中で一番安いワインを2本指して『これにしたら?』。後は知らんもんね。。。
2本のワインはあっという間に皆んなのグラスに消えてしまいました。座が盛り上がってきますと、あちこちからワインを注文する声が出ます。幹事君は気前良くじゃんじゃん頼みます。大丈夫かよーーーと少し心配になってきますが、幹事の太っ腹に甘えて私も上から2番目に高いワインを頼みます。座はますます盛り上がり、もはやコントロールがききません。やがて送別会も幕となり、一同外に出て幹事君がお勘定を済ませるのを待ちます。やがて出て来た幹事君曰く、『先輩!4万円足りないっす。。。』。幹事君は、先輩が立て替えたお金を持って再びレジへ。。。まもなく出てきて、『先輩。。。あと3万円足りないんっす。。。』。結局7万円立て替えてもらって、ようやくお勘定を払うことができました。それでも幹事君、レストランで飲んだワインのコルク栓12本分とイタリア年の記念バッチをしっかりと手に持っていました。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) イタリア: COLLE SECCO MONTEPULCIANO D'ABRUZZO (1997)
- Di Colore Rosso Rubino, Profumo Vinoso Ampio, Caldo E Rotondo Al Palato. Il Colore Rubino Sl Ottiene Grazie Ad Una Attenta Scelta Del Momento Di Separazione Del Mosto Dalle Bucce. Matura in Botti Di Rovere E Poi Riposa In Bottiglia. Ideale Compagno Di Arrosti, Formaggi E Primi Piatti Di Carattere. Si Consiglia Di Stappare La Bottiglia Almeno Un'Ora Prima Di Servirlo.
このワインは私のお腹のようにずんぐりとしたボトルに入れられ、しかも箱に山積みされていましたので最初は大したワインではないだろうと思っていました。たまたまこのワインの試飲を勧められ、あまり期待しないでひと口飲んだところ、思わず『おっ。。。』というくらいの美味しさでした。それもその筈で、このワインはアブルッツォ州の名ワイナリーであるキャンティナ・トロ社で造られ、イタリア最大の見本市である『ヴィニイタリー』で最高賞を獲得したのだそうです。その割にはとても安くてお買い得でした。このワインとゴルゴンゾーラは合いますでしょうかね?
テイスティングの量は雀の涙位でしたので、その美味しさは瞬間的に味わえただけでした。改めてグラスに並々と注ぎ、じっくりと味わってみますとその美味しさが際立ちます。豊かなコクですねぇ。。。赤ワインのエッセンスが凝縮された感じです。香りもいいですし、飲んだ後いつまでもその余韻が残ります。ところで、飲み終わった後でしげしげとボトルを眺めていましたら、どうもボトルのお腹がよじれているように見えるのです。この形は『法王のボトル』よ呼ばれますが、ポルトガルとフランスのワインで見かけたもののイタリアのワインでは始めてです。考えてみれば、法王の住むバチカンはイタリアの一部のようなものですから、イタリアには法王のボトルがもっとあっていい筈ですね。それとも、選ばれたワインだけにボトルの使用が許されるのでしょうか。。。
- (赤) イタリア: TOLLO ROSSO
- I Giusti Abbinamenti Per Godere I Piaceri Della Tavola
Vino giovane e vivace, dal colore rosso brillante, profumo intenso e fruttato, gusto morbido e vellutato. Si accompagna con primi piatti, cibi robusti a base bi carne, formaggi stagionati. Servire a temperatura amblente.
こういうフェアでは有名無名の高級なワインが沢山出品されますが、一方では日本であまり馴染みのないワインを安いお値段で出すことがあります。日本でのお披露目の意味も兼ねているからでしょうか、お値段の割には結構美味しいワインに出会うことがあります。これがまたフェアの楽しみなのですぅ。。。
これはそんなにインパクトはありませんでしたが、まずまずの味でした。毎日毎日美味しいワインばかり飲んでいてはお財布がもちません。やはり、いろんなタイプ(お値段も味も)のワインを取替え引き換えして日々アクセントをつけていくのが生活の知恵というものです。もっとも、美味しいだろうと信じて買い込んだ高価なワインがそうでなかったときもアクセントには違いありませんが。。。
- (白) イタリア: TOLLO BIANCO
- I Giusti Abbinamenti Per Godere I Piaceri Della Tavola
Vino giovane e vivace, dal colore giallo paglierino tenue, profumo ampio e fruttato, gusto morbido e delicato. Si accompagna ottimamente con piatti a base di pesce, primi piatti delicati, carni bianche, formaggi freschi. Va servito fresco.
これはひとつ前にご紹介したワインと同じワイナリーの産で、お値段は今回のフェアで出品された中で一番安い部類のワインでした。初夏のような気候が続きますと、そろそろよく冷えた白ワインが恋しくなってきます。初鰹のお刺身とかと一緒に頂くのもいいですね。『目に若葉 初鰹に 白ワイン』。。。
白ワインにはいろんなタイプがあります。夏の暑い日にキリリと冷やして美味しいのはビール型、春・秋のさわやかな季節でもじっくりと味わえるのは冷酒型とでもいいましょうか。ビール型はそれはそれで美味しいのですが、ガアーーーッと飲んでしまうとあんまり余韻が残りません。この白ワインは明らかに冷酒型です。ほどほどに冷やしてじっくりと飲みますと、そのコクがよく味わえます。これが白ワインの真髄か。。。といった感じです。ちゃんとしたおつまみと一緒に頂きますと、その美味しさがより一層引き立ちます。こういう白ワインのタイプも是非試して頂きたいですね。
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