東京駅八重洲口・大丸東京店 第59回世界の酒とチーズフェスティバル
大丸デパートでは、毎年春と秋に『世界の酒とチーズフェスティバル』が開催されます。凄まじい本数のワインとチーズが大丸デパートの広い催し場を埋め尽くすのですが、若干のハムやパンなどを除けば、文字通りワインとチーズが主体の非常にシンプルな構成です。売り場のレイアウトは毎年同じで、地域別・等級別・お客さん別にきれいに層別されていますので、はっきりとした目的を持っている人(つまり、あのぉ、安いワインしか興味がない人とか、日本では滅多に見かけない幻のワインを探している人とか、見切り品の山の中から掘り出し物のワインを探し当てたい人とか)には余計な手間をとらせません。私もこういった点が気に入って、もう何度か足を運んでいます。えっ、私がどのタイプになるかですって?そりゃあ。。。
何時もお昼を抜いて行きますので(意識的にではありませんよ!)、会場に着いた時は腹ペコのペコちゃん状態です。これでいきなりワインの試飲に入ったら直ぐに目が回ってしまいます。先ずはチーズの試食から始めます。最近イタリアのフェアに足繁く通っているためか、ゴルゴンゾーラチーズやパルメジャンチーズに惹かれます。昔はパルメジャンチーズといえば、スパゲッティの上にかける粉末のチーズしか味わったことはなかったのですが、最近ではそのまま食することが多くなりました。粉末にしてスパゲッティに振りかけても美味しいことは美味しいのですが、それではパルメジャンチーズがスパゲッティのトマトソースに埋没してしまい、本来の旨みが充分に味わえません。やはり、パルメジャンチーズは小さくカットして濃厚な赤ワインと合わせるのが一番です。パルメジャンチーズの旨みがワインのコクと相乗効果を発揮してどちらも超美味しくなります。
今回のフェアでは、面白そうなワインが幾つか目につきました。ブラジルのヌーボーとか、リベラ・デル・デュエロの赤とか、モロッコのワインとか(これは昨年も出ていました)です。普通の酒屋さんではなかなか手に入らないものですので、こういった機会に試してみるのもいいですね。是非、秋のフェアへどうぞ!
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (白) ブラジル: SANTA COLINA GEWURZTRAMINER NOUVEAU (2001)
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南半球のワインベルトから空輸
サンタコリーナ グヴェルツトラミナー ヌーヴォー
21世紀ヌーヴォーをどこよりも早くお届けします。自社農園産100%の旬の味をお楽しみ頂くため、特別に空輸致しました。ライチやマスカットの香りとスパイシーな味わいがあります。辛口の白ワインで、魚料理なら鯵の南蛮漬や鰹のタタキ、肉料理なら塩・胡椒で味付けしたステーキやタン塩などによく合います。ヌーヴォー(新酒)はお早めにお飲み下さい。
ラベルに大きく『2001』と書いてあります。ハテ、2001年産のヌーボーって飲んだかしらん。。。と我がワインリストをチェックしてみましたら、ナントこのワインが初めてなんですねぇ!昨年2000年の春は物珍しさもあって、街中の酒屋さんを歩き回って南半球のヌーボーワインを探し回ったのですが、そういえば2001年の今年はそんなことすら思いつかなかったですね。何という飽きっぽさ!それはそれとして、これは21世紀初のヌーボーでもあるし、またブラジル産の白ワインということもあって買わないでか!
蒸し暑くなってきたせいか、何となく白ワインに惹かれます。そのせいか、今回は買い込んだ4本全部が白という珍しい取り合わせになりました。その中で一番高かったということもあるのですが(ま、千円チョットですが)、このワインはとても美味しかったです。アマゾンの水と野生の土地から造られたワイン。。。なんていう思い込みはしないで下さいまし!並みの中級ワインよりは遥かに完成度の高い本物の白ワインです。白ワインには、辛くて味がない、あるいは甘ったるくて後口が悪い。。。なんていうタイプがありますが、これは洗練された美味しさとスッキリした爽やかさが同時に味わえます。ブラジルワインに馴染みのない方にも是非トライして頂きたいお勧めの白ワインです。
南半球のワインベルト地帯です。ブラジルの南端がかろうじて引っかかっています。
『Livramento Vinicola』と書いてあります。
- (白) ポルトガル: QUINTA DOS ROQUES DAO BRANCO (1998)
- ダン地方はポルトガルを代表するワインの生産地です。『キンタ ドス ロケス ダン ホワイト』は、果実味に溢れ、爽快な飲み口が印象的な辛口の白ワインです。良く冷やして、魚介類料理や白カビ系のチーズ等と共にお楽しみ下さい。
あちこちの試飲コーナーには担当の方がついていますが、ソムリエタイプとかおばさんタイプとか娘さんタイプとかいろいろなタイプの人がいます。一般に、娘さんタイプの人は試飲の際の注ぎ方が大胆で、その上種類も出し惜しみしません。但し、『ね、ね、どうですか?』と畳み込まれますので、ついつい『美味しいですぅ。。。』と答えてしまいます。そうなると、試飲の後手ぶらで離れるのも何となく気が引けてしまい、つい手頃なワインを買わざるを得なくなるのが何ともバツの悪いところ。。。
ま、無理して買ったという訳ではないのですが、このワインを選んだのは正解でしたね。果実味溢れるフレッシュな白ワインですが、結構こってりした味で美味しかったです。土壌のせいか、天候のせいか、はたまたワイン造りの技術のためかは分かりませんが、ポルトガルのワインは大らかで素朴な味をしています。飲んでいて何となく気持ちが落ち着きますので、都会の生活に疲れた人たちには何よりのリラクゼーションを与えてくれます。勿論、毎日活き活きと過ごされている人たちにも。。。
- (白) スペイン: CRUCILLON BLANCO
- 『クルシオン ホワイト』は、スペインのカンポ・デ・ボルハのD.O.(原産地呼称)指定の高級ワインです。さわやかな辛口で、魚介類や鶏肉料理と合います。マカペオ種100%の葡萄から造られ、8−10℃が飲み頃です。
マカペオ種の葡萄とは初めて聞きました。テンプラニーリョ種主体のスペイン産のワインにしては珍しいですね。お値段はとても安かったのですが、原産地呼称指定の高級ワインということでしたので、掘り出し物と思って買い込みました。結果は飲んでのお楽しみ。。。
スペインの白ワインはカヴァを除いてあんまり飲んだことがありません。このワインはやや黄色がかった薄い山吹色をしていて、一見してしっかりした味をしていることが分かります。コート・ド・ローヌのコクのある白ワインに近いと思えば間違いないでしょう。当然、カヴァのようにゴクゴク飲むタイプではありません。どちらかといえば、晩秋のつい襟を合わせたくなるような夕暮れ時に、おでんなどのお鍋料理なんかと一緒に頂きたいものです。
- (白) ドイツ: KRONEN MOSEL
- 『クローネン モーゼル』は、軽やかな甘さとすっきりとした飲み口が特長です。ミュラートゥルガウ、ケルナー、その他の葡萄から造られ、ソフトなプロセスチーズなどと合います。やや甘口で食前酒としてもよく、7−9℃に冷やしてお飲み下さい。
会場には幾多の高級ワインに混じって、見切り品と呼ばれるワインが雑多に入ったケースとか、500円均一のワインとかも肩身狭く置かれています。見切り品にはそれでも結構なお値段が付けられている元高級ワインもありますが、500円均一のワインは掛け値なしにお安いものばかりです。散々試飲と試食を重ねておいて500円ワイン(ばかりではありませんが)というのも大いに気が引けるところですが、お財布の紐が締まりに締まっていたもので。。。
ま、モーゼルの味はするのですけど、イマイチの感じです。本来のモーゼルならば、シャープな切れ味のフルーティな酸味が楽しめますが、これはモワッとした曖昧な甘味があります。ま、お値段がお値段ですので多くは望めませんが、モーゼルの名前が付された以上、あのモーゼルらしい酸味は是非とも欲しいところです。
あれれ?コルク栓がなーーーい。。。
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