行徳・Liquor Jack 富浜店



昔は『行徳って何処?』といった感じでしたが、最近では『ああ、行徳ね。』となってきたようです。行徳には東西線の車庫があり、そのためか有り難いことに朝のラッシュ時には行徳始発の電車が沢山あります。東西線はその名の通り東京を東西に走る地下鉄なので、他の沢山の地下鉄やJR/私鉄とあちこちで交わっています。その上、茅場町や大手町などのオフィス街にも乗り換えなしで行けるため都心にお勤めの方にはお勧めのロケーションです。京葉線が開通していなかった頃の朝のラッシュ時の東西線はまさに殺人的な混みようで(恐らく日本で一番だったと思いますが)、壁際に立っていようものならそれこそ肋骨が折れるのではないかと思うほどの凄まじさでした。その上冷房も殆どなく、夏などはオフィスにつくまでに一日のエネルギーの大半を使い尽くすほどでしたが、今はそれほどではなく冷房もガンガンに利いて快適です。

江戸時代は現在の東西線から海側の方は塩田となっていて、今でも『塩浜』とか『塩焼』とか『富浜』とかの地名となってその名残りをとどめています。あまり知られていませんが、恐らく行徳が日本一であろうと思われるのが『御神輿』造りです(当然世界一でしょう?)。日本全国にある御神輿の大半はここで造られたといっても言い過ぎではありません(言い過ぎか。。。)。塩と御神輿の街も昔はのんびりしていたのでしょうが、なにせ都心から至近距離にあるため塩田は埋め立てられ、あっというまに住宅地に変身してしまいました。そういう訳で、行徳は昔『マンションの街』あるいは『コンクリート・ジャングル』と呼ばれていたことがあります(今では西葛西の方が余程それらしいですが)。マンションも沢山ありますが、小学校も沢山あります。要するに若いファミリーが多く、しかも人口密度が高いのです。埋め立て地なので緑はイマイチですが、整然と区画整理され、公園も計画的に配置されているので子供のいるファミリーにとっては非常に住みよい街になっています。ただ、海抜わずか『50cm』の土地ですので、地球の温暖化が続くといつまでもつか心配ですけどね。

海抜50cmといっても、行徳には山があるのです!それも『行徳富士』という雄大な名前なのです。標高10m位はあるでしょうか。。。登山者は見かけませんが、頂上付近にはブルドーザが乗っかっています。要するに残土(ゴミではありません)の山なのです。成田空港から車で帰られるとき、湾岸道路の千鳥町インターの付近にその巨大な雄姿を見ることができます。行徳にはまだまだ名所があります。これも湾岸道路から見えるのですが、宮内庁の新浜鴨場です。皇太子様と雅子様のデートの場所としても有名になったところです。一般の人は勿論中には入れませんが、直ぐ近くに『野鳥観察舎』があります。こちらは誰でも入れ、しかも無料です。このあたりは湿地となっており、冬の時期は渡り鳥の格好の住み処になっています。野鳥の好きな方にはお勧めです。野鳥を観察した後は近くの『鴨苑』で鴨料理を頂きましょう。勿論、見てきたばかりの鴨ではありません(と思います)。食用の鴨(のハズ)ですのでご安心下さい。なかなか美味しいですよ。

行徳は街全体が小さいので何をするにもすこぶる便利です。駅のまわりにはお店が密集していて大抵のものは間にあいます。そんな中で、お酒だけはちょっと足を伸ばしてでも行きたいところがあります。東西線の線路に沿って原木中山の方に15分ほど歩くと、今新しい駅を建設していますがその手前の『マツモトキヨシ』と道路を挟んで向かい合ったところに『Liquor Jack 富浜店』があります。道路から見るとビールの箱を山積みした酒屋さんにしか見えませんが、中に入ると豊富なワインが並べられています。なかなか素晴らしい品揃えです。以前に行っていた頃はあまりワインは置いてなかったのですが、今やお店の半分位はワインの棚になっています。お店のまわりが未だ拓けていないためあまり知られていないかもしれませんが、私が行ったワインショップの中でも品揃えの点では一番と思います。是非一度ご覧になることをお勧めします。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) スペイン: NAVARRA REAL IRACHE GRAN RESERVA (1978)

原文はスペイン語で書かれていましたが、ワインに造詣が深く(私はテンプラニーリョというぶどうの品種は初めて聞いたのですが、これだけでスペインのワインといい当てられました。。。スゴイ!)またスペイン語にも堪能な方にお願いして訳して頂きました。早く辞書を買わないと。。。

このワインは、特別に選ばれたテンプラリージョ、ガルシアーノ、ガルナチャという3種のぶどうを使って造られています。グランレゼルバという名にふさわしく、厳しい管理のもと24ケ月以上樽に寝かせ、さらに瓶詰めされた後も少なくとも36ケ月以上熟成させています。最良のグランレゼルバにふさわしい深いレンガ色、まろやかな味、それにヴィンテージワインの持つなめらかさを備えています。

ヴィンテージもののワインがどういう味なのか前々から興味がありましたが、このワインも一応ヴィンテージ・ワインの仲間に入れてもらえるのではないかと思いますので楽しみです。最近、自分の生まれた年に造られたワインを買うのが(飲むのではなく、飾っておく。。。)流行のようです。1978年といえば丁度20年前ですから、今年成人になられた方には良い記念になると思います。それ以上の方には自分の生まれた年のワインを手に入れるのはかなり大変なようです。香港の空港の免税店で1970年もののワインを売っていましたが、ん万円もする高価なものでした。私の生まれた年のワインを探すのはタイムマシンにのって過去に戻るしかないようです。。。

結局、大騒ぎをした割には平凡な味でした。買ってから半年以上も台所に置いていたためか、はたまた引越しによる環境の激変に耐えられなかったからか、あるいは不順な夏を過ごしたせいか、とにかく保存状態に問題があったことだけは確かなようです。おまけに、コルク栓が古くなり過ぎて十分にその機能を果たさなくなっていたようで、ワインの味はすっかり酸化してしまい、せっかくの20年間の熟成が台無しになってしまいました。年代もののワインにはそれだけのリスクがつくということでしょか。。。

















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