エペルネ・LE THEATRE
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今日はランスからエペルネに向かいます。その前に、ランスのシャンパンセラーを見学したいと思います。宿泊したボワイエ・レ・クレイエールの直ぐ近くにはポメリー(POMMERY)社のセラーがあります。ポメリー社は、マダム・ポメリーによる辛口シャンパンの販売により、シャンパーニュ最大のセラー(醸造元)へと成長しました。マダム・ポメリーのポリシーは「シャンパーニュを造ることは芸術を作ることである」であり、その精神は現在も引き継がれ、ワイナリーは庭園のように常に手入れが行き届き、多くの見学者が訪れています。また、社屋の中心となるシャトー・レクイエールは、優雅なゴシック建築であり、巨大な地下セラーには、アール・ヌーヴォーの巨匠であるエミール・ガレによって制作された大樽などが展示されています。今回は残念ながら見学は叶いませんでした。
エドシック社のセラーもボワイエ・レ・クレイエールの近くにあります。機内で飲んだシャンパンの醸造元を見学できるのは何かの縁ですね。
地下のカーヴ(貯蔵庫)にはシャンパン造りの道具などが陳列されていて、解説のモニターなども置かれています。
巨大なオブジェですね。何だったけ?
シャンパンは単にカーヴの中に積んで置くのではなく、ピュピートルという特殊な架台(逆V字型の台)に5−6週間逆立ちさせて並べます。そして二日に一度、瓶を八分の一ずつ回していき、16日間かけて一周させます(これを動瓶:ルミュアージュといいます)。それと同時にピュピートルの脚の部分を少しずつ開いていき、最終的には瓶が栓を下にしてほとんど逆さまに立つ位まで続けます。これは、葡萄の皮や種などを澱にして沈め、逆さにした瓶の口に貯めるためです。その瓶の口を凍らせ、そこで栓を抜いて内部の圧力により口に貯まって凍った澱を吹き飛ばすのです(これを澱抜き:デゴルジュマンといいます)。この方法はヴーヴ・クリコで有名なマダム・クリコさんが始めたそうです。これによって、現在の濁りのない澄んだシャンパンができるようになった訳です。
熟練した職人になると、一日に3万本も動瓶したそうです。
地下には、エドシック社のシャンパン博物館も併設してあります。
往年の映画スターもエドシックシャンパンの虜だったようです。
さて、お待ちかねの試飲タイムです。
折角ですので、ロゼも一緒に。。。
ヴーヴ・クリコのセラー見学まで時間がありますので、その間にノートルダム大聖堂を見物します。ノートルダム大聖堂は、歴代フランス国王の戴冠式が行われた歴史を持つ、フランス屈指のゴシック様式の聖堂として知られています。
大聖堂の壁や塔には、彫刻・彫像が多く据えられています。西正門入口の彫像は聖母マリアの物語を描いており、その中の「微笑みの天使」が有名です。
右端が「微笑みの天使」像みたいです。
ノートルダム大聖堂は、国家を救う舞台にもなった場所です。100年戦争のさなか、フランスがイギリスに占領される危機に直面しました。その時、新しい国王がこの大聖堂で戴冠式を行ったことにより、軍の士気が高まりフランスを勝利に導きました。困難な状況の中この戴冠式を実現させたのがジャンヌ・ダルクでした。ジャンヌ・ダルクはシャルル七世を戴冠させるためにオルレアンから敵地を越えてランス入りしたのです。
ジャンヌダルク像です。未だ十代の少女だったそうです。
教会内の厳粛な空間で光を受けて淡く浮かびあがる「シャガール・ブルー」と称される独特のブルーを微妙なグラデーションでデザインしたステンドグラスは神秘的で必見です。
シャガールのステンドグラスです。
さて、ヴーヴ・クリコのセラーを見学します。
カーヴの扉が開けられ、地下に続く長い階段を下りていきます。このカーヴは古代の石切り場だったそうです。多くの水分を含んだ白亜質の地層は温度を一定に保つ効果があり、シャンパーニュの熟成に最適な環境なのだとか。ヴーヴ・クリコのカーヴの地下通路の長さは、葡萄畑の下を網目のように巡って全長24kmあまりだそうです。このカーヴだけで三千万本以上のシャンパンが保存されているとか。。。
シャンパーニュ地方の村名入りの木樽も並べられています。
年代物の木箱も積み上げられていますね。
鉄格子の向こうには、埃を被った超ヴィンテージのシャンパンが無造作に置かれています。100年以上も前のシャンパンって今でも飲めるのでしょうか?
葡萄の収穫を祝う親子のレリーフでしょうか?
地下のカーヴから地上に向かう階段の一段一段にはヴィンテージ年を示すプレートが貼られています。
展示スペースの壁にはヴーヴ・クリコ夫人の肖像画が飾られています。シャンパンのキャップに描かれているものと同じですね。
セラーの外には一面の葡萄畑が広がっています。シャンパンの原料となる葡萄は全て手摘みだといいますから、収穫時には大変な人手が必要ですね。
私が訪れたのは7月の半ばでしたので、葡萄の房は未だ固く、青々としていました。
さて、セラー見学の後は列車でエペルネに移動します。といっても、列車に乗っている時間は20分ほどですので、エペルネまではアッという間です。エペルネは小さな町なのですが、住民一人当たりの収入がフランスで最も高いと言われています。シャンパンの恵みを受けた街ですね。エペルネにはモエ・エ・シャンドンがありますが、見学は明朝なのでぶらりと街を散策します。ディナーはル・テアトルで頂くことにしましょう。
最初はフォアグラのソテーです。付け合せは何もありません。スライスされた塊がお皿に乗っかっているだけです。贅沢と言えば贅沢ですが、フォアグラだけを食べるのはコッテリし過ぎて結構キツイですね。シャンパンとの相性は抜群ですが。
お肉はチキンだったかな?
デザートは?思い出せません。でも、さすがハイセンスな街のレストランというだけはあります。どのお料理も、とても美味しかったです。
翌朝はパリに戻る前に、シャンパーニュ最大にして最高知名度を誇るモエ・エ・シャンドン社のセラーを見学します。モエ・エ・シャンドン社は、その昔シャンパンの発明者とされるドン・ペリニョン修道士が住んでいたオーヴィレール修道院があった場所にあります。修道院の酒庫係りだったドン・ペリニョン修道士は、ある日偶然から面白い発見をします。まだ発酵の完了していない地元のワインに、 たまたま当時使われ始めたコルク栓をして放置しておいたところ、瓶の中で再発酵(「瓶内二次発酵」と呼ばれます)して発泡性のワインが造られたのです。この発見により、シャンパーニュは偉大な発泡性ワインの産地としての地位を築くに至ったのです。ドン・ペリニオン修道士への敬意として、モエ・テ・シャンドン社は同社の造り出す最高級品に「キュヴェ・ドンペリニョン」と名づけています。
いよいよセラー見学の始まりです。
モエ・エ・シャンドン社のセラーには1億本近くのシャンパンがストックされていると言われ、これを収容するために28KMにも及ぶ貯蔵庫が巡らされているということです。
見学はツアー形式で行われ、案内のお姉さんが引率します。
この大樽には何か由来があるのでしょうか?
またまた試飲タイムです。皆さん、真剣にテイスティングしていますね。私はアッという間に飲んじゃいましたが。。。
さて、シャンパンを堪能した後はパリに向けて出発です。パリでTGVに乗り換え、今夜の宿泊地のディジョンへ行きます。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (シャンパン) フランス: CHAMPAGNE MICHEL GENET A CHOUILLY GRAND CRU
- 特に解説はありません。
ル・テアトルでフォアグラと一緒に頂いたシャンパンです。「GRAND CRU」、特級の格付けです。
このシャンパンはエペルネ産ではありませんが、本格的な味です。酸味が少しあり、辛口です。モエにもひけを取らないくらい美味しかったです。
- (赤) フランス: CHATEAU HAUT-BADETTE ST. EMILION GRAND CRU (1998)
- 同じく、ル・テアトルで頂いたワインです。特に解説はありません。シャトー・オー・バデットのセカンドワインらしいです。
芳醇な香りでしたが、それほど濃くはなかったです。でも、さすがにサンテミリオンのグラン・クルーだけのことはあります。飲んでいる間に半分眠っていたので、よくは覚えていないのですが。。。
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