ボーヌ・MARCHE AUX VINS





マルシェ・オ・ヴァン(ワイン市場)のHPは、ここをご覧下さい。


寝苦しかった夜が明け、今日はレンタカーでワイン街道をボーヌまで行きます。旅行で移動する際、重いスーツケースや手提げなどが負担になりますが、車なら楽なものです。それに時間に縛られないのがいいですね。鉄道の駅から離れた所にも自由に行けますし。ということで、ホテルをチェックアウトし、近くのハーツで予約しておいたレンタカーを受け取ります。スペイン旅行以来2年ぶりですが、大丈夫でしょうか?レンタカーの営業所から直ぐ近くに、コートドールの葡萄畑を貫くD122号線(通称ワイン街道)が通っています。狭い田舎道ですが、私には黄金の道です。



ワイン街道に入りますと、早速ジュヴレイ・シャンベルタンの葡萄畑が広がっています。待合所みたいなところにヴォーヌ・ロマネと書かれた地図らしきものが掲示してありました。



車を停めて近くを見ますと、ワイン屋さんらしき建物があります。



営業時間は、昼休みを挟んで10時〜18時とあります。試飲できるかなと思いましたが、運転に差し支えるので入るのは止めときました。



ヴォーヌ・ロマネ村といえば、かの有名なロマネ・コンティの畑があるところですね。どこにあるのでしょうか?一面に広がる葡萄畑には何も表示がないので、サッパリ場所が分かりません。



なだらかな傾斜の畦道を行ったり来たりしましたが、依然として場所がわかりません。実は行ったり来たりしている間に超有名な葡萄畑の横を何か所も通ったのですがね。



そうこうするうちに、道路から一段高くなった石垣の上に十字架のような石柱を発見しました。土台には、ここがロマネ・コンティの畑と記されていました。



畑の中を見ますと、青い小粒の葡萄の房が見えます。この葡萄があの高貴なロマネ・コンティを産みだすのかと感慨しきりです。



畑から反対側を見ますと、小さな村落が見えます。これがヴォーヌ・ロマネ村のようです。



畑に落ちていた(本当ですよ!)葡萄の葉をしおりにして記念に持ち帰りました。(←葡萄はどうした?)



ロマネ・コンティは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC)社が販売しています。私は何としてもロマネ・コンティを手に入れたく、村の中にあるDRC社の工場を訪ねました。丁度お昼休みで職人さんたちは休憩していましたが、たまたま門の近くに来た従業員らしき人に買いたい旨伝えますと、ここにはロマネ・コンティは一本も残っていないのだとか。どこに行けば手に入るか訊いてみますと、ボーヌのワイン市場だったらあるかもとの返事。仕方がないですね。ボーヌで探しましょう。ちなみに、この従業員さんの話によりますと、日本のサントリーがロマネ・コンティを買い占めているのだとか。。。



ボーヌの町に着きました。大きな街ではありませんが、そこそこ通行人はいます。



先ずは、ボーヌのオスピス(施療院)を見学します。1443年にブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランが創設したもので、貧しい人たちに無料で医療を施すための施設でした。入院の条件はただひとつ、貧者であることだったそうです。王侯貴族から寄進されたブドウ園と、そこから産みだされるワインで維持費用は埋め合わされていたそうです。この建物は、屋根瓦が黄色や赤・茶色とカラフルで、しかもブルゴーニュ風の文様を描くようにデザインされています。こうした施療院は、当時オテル・デュー(神の宿)とも呼ばれました。



調理室には、昔の道具とか食材が展示されています。



次はワイン市場を見物します。地下のカーヴには沢山のボトルが並べられ、試飲もできます。試飲といっても大らかなもので、入場料を払うと銀製の平たいカップが貰え、それを手にして樽の上に並べられたワインを好きなだけ飲むのです。



車を運転していることなぞすっかり忘れ、ひたすら樽から樽へと試飲を重ねます。白ワインは適度に冷やされていますので、美味しいのなんの!



観光客らしき人もガンガンいっていますねぇ。



セラー内には販売用のワインも置かれています。早速、ロマネ・コンティが置いてあるか係の方に訊いてみます。ここにもロマネ・コンティはありませんでしたが、同じDRC社のエシェゾーならあるとのこと。エシェゾーはDRC社のワインの中では下位に位置しますが、それでも400ユーロします。残念ながらロマネ・コンティは諦めて、エシェゾーにします。木箱に入ったボトルにはうっすらと埃が付いていました。



係りの方に記念撮影をお願いしたら、快く受けて下さいました。こんな高価なワインを買う人は少ないのでしょうか?



ワイン市場の裏には小さな葡萄畑がありました。街中とは思えない風景です。



私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(赤) フランス: DOMAINE DE LA ROMANEE-CONTI ECHEZEAUX (1995)

ワイン市場で買ったエシェゾーです。

ロマネ・コンティ畑とクロ・ド・ヴージュの間に位置するエシェゾー畑から生産されるDRCのエシェゾーは、酸味とタンニンとのバランス感が完璧に保たれたワインです。DRCで最も早熟で、早いうちから楽しめます。ラ・ターシュの力強さに比較して、優しさと気品のある味わいは官能的ともいえるほどです。

2020年10月吉日、遂に頂きました!作られてから25年、購入してから18年、その間フランスでは車に揺られ、日本では何回もの引っ越しで年輪とダメージを重ね続けてきましたが、ワインの状態は思ったより良かったです。さすがにコルク栓は半分朽ち果てていましたが、中味には全く問題ありませんでした。デキャンタに移し替えると、薄茶色の割と枯れた色をしています。香りはそれほど強くはありませんが、レカンで頂いたラ・ドミニクのように上品で鼻腔に長く残ります。味は強烈な個性はなく、割と淡泊な感じです。何よりもロマネ・コンティの端くれとはいえ、エシェゾーを口にしただけでも感激です。またひとつ秘蔵のワインがなくなり、寂しいかぎりです。ま、吉日をロマネ・コンティでお祝いできたので満足です。





















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