高井戸・高井戸東急ストア



都内に高級住宅地と呼ばれるところは幾つかありますが、私なら井の頭線の高井戸駅から富士見が丘駅にかけての高井戸西2−3丁目あたりを推薦します。豪華な家が何軒もあるという意味でなく(勿論そういったお屋敷もありますが)、武蔵野の自然が実にさりげなく住宅地と調和しているのです。本当はもう23区内には武蔵野の自然といえるものはないのでしょうけど、ここにはその面影が色濃く残っていると思います。それを可能にしているのが緑地保全のために区と農家が契約して無秩序な開発から自然を守る試みだと思います。世田谷区などにも勿論そういった場所はありますが、杉並区は都心から少しだけ離れている点、他の区よりも緑の保護が進んでいるようです。

緑を楽しむお勧めのコースは2つあります。一つは、高井戸駅から高井戸小学校の塀に沿って井の頭線と平行に吉祥寺の方角にゆっくりと歩くルートです。どういう訳か、杉並には栗の木が多く秋ともなるとたわわに実った栗が所在なさげに枝にぶら下がっています。山の中の栗の木でなく、一応23区内の栗の木ですから非常に整然と植えられています。新緑の芽吹き、真夏の青々とした葉っぱ、秋のはちきれんばかりの(本当にはちきれた)栗の実、それに冬の雪をかぶったモノトーンなたたずまいはまさに四季折々の素晴らしい自然の営みを見せてくれます。ここをゆっくりと歩いているといつか山の中に迷い込んだような錯覚に陥ります。夕暮れともなると、カラスの鳴き声とか野鳥の群れとか、とにかく素晴らしい自然の散策路なのです。

もう一つは、高井戸駅から逆に浜田山の方に向かって神田川沿いを歩くコースです。ここは本当に歩くためだけの遊歩道です。このコースでは、井の頭公園の神田川の源から明大前あたりまで神田川に沿って樹木が植えられており、四季を通じて花が絶えることはありません。時々ジョギングをする人達とすれ違いますが、あとはのんびりとした時間だけが過ぎ行きます。富士見が丘から高井戸を過ぎるあたりは特に桜の木が多く、川の両側にびっしりと植えられていて、桜の開花シーズンともなるとこれらの桜の木がいっせいに花を開き、それはそれは豪華なお花見となります。井の頭線の電車からもその見事な桜が見られ、朝の通勤のブルーな気分を和ませてくれます。ただ、その間に環状8号線の巨大な帯と杉並清掃工場の高い煙突がちょっと人工的な構造物となって不調和な気がしない訳ではありません。最近、清掃工場の北側に杉並区内で一番大きな規模のマンション群が建てられていて、このあたりの景色も一変しそうです。人々の生活を豊かにするためとはいえ、昔から大事に受け継がれてきた緑が消えていくのも寂しい限りです。

高井戸駅を出て荻窪方向に100mほど歩くと左手に東急ストアがあります。公団アパートの一階がお店になっているのですが、なかなか広いスペースです。衣類や日常の雑貨もありますが、中心は食料品です。ワインも少しだけ置いてあります。まあ、晩御飯のお惣菜を選んだついでにワインでも買っていこうかといった感じです。高井戸駅近辺にはまとまった種類のワインを扱うお店が少ないのでもっと充実させたらな、といつも思っています。

私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。

(白) ドイツ: MOSEL-SAAR-RUWER ZELLER SCHWARZE KATZ (1996)

ドイツ・モーゼル河流域のツェル地区でつくられるワインです。シュヴァルツェは『黒』、カッツは『猫』の意味で、日本でも『黒猫』の愛称で親しまれています。酸味と甘みとがうまく調和したすっきりとした味わいは和食にも良く合います。冷やしてお楽しみ下さい。

シュヴァルツェ・カッツは前にもご紹介致しましたが、今回の黒猫はなんとなく愛らしく、またおとなしい感じがします。

味の方はモーゼルワインのほのかな甘さとかすかな酸味が交じり合って非常に飲みやすいです。お値段の割にはとても美味しいと思います。晩御飯に軽く合わせて飲まれると宜しいのではないでしょうか。



(赤) カリフォルニア: GOLDEN GATE

ゴールデンゲート社は、カリフォルニアの自家農園で獲れた良質のぶどうを原料とした自家製ワインを日本の食卓へお届けいたします。ワインに対して一貫した品質管理姿勢により、バランスのとれた味でかつ口当たりの良いワインを生み出しております。お食事に、お祝い事に、ご家族・お友達とご一緒にお楽しみ下さい。

このワインには同じ名前で白とロゼもありました。要するに、赤・白・ロゼの3つのタイプで同じ銘柄を味わうことができる訳です。こういう場合は、経験的に赤から入ることをお勧めします。赤が美味しければ自然と白もロゼも美味しいというのが私の経験則なのです。

で、結果はといいますと、もう少しコクが欲しいところです。軽いことはそれはそれとしていいのですが、やはり赤ワインとしての渋味とか重さとか深みといったものがバックにあって始めて軽い味の良さが引き立つのではないかと思います。機会がありましたら私の経験則が当たっているかどうかチェックしてみましょう。









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