亀戸・やまや:赤ワイン編
現在ではにわかに信じられませんが、亀戸は大昔(石器時代?)海に浮かぶ島だったそうです。本当かどうか知りませんが、島の形が亀に似ていたので亀島と呼ばれたのだとか。それが地続きになって亀村になり、村の神社に「亀ケ井」という井戸があったことから、亀井戸を経て亀戸になったと伝えられています。そういえば、激安店が軒を連ねる亀戸中央通商店街の酒屋さんの店頭に「亀井戸」というラベルが貼られた日本酒を見かけました。そういう謂れがあったんですね。余談ですが、昭和49年に「街路灯完成記念」として定価の9割引売り出しを敢行し、商店街は一万人余りの買い物客で溢れて大変な盛況だったそうです。現在は中華系のお店が増え、通行人の話は殆ど中国語といっても過言ではありません。そのうちに、商店街の入口に牌楼(中華門)が建てられるかも。
お酒の「やまや」は、中央通商店街とは明治通りを挟んだ反対側の奥まった場所にあります。同じ通りには「河内屋」もありますが、客層が違うのでお互いに影響はないようです。「やまや亀戸店」はワインの品揃えもさることながら、安い価格帯に質の良いワインが沢山あります。赤・白・スパークリングなど、交通費をかけても絶対お得です。持ち帰るのは大変ですが。。。
最初は赤ワイン編です。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) オーストラリア: BLACK SWAN MERLOT (2011)
- オリジナルの説明書きです。
BLACK SWAN MERLOT:
GRAPES, SUN, WIND, A DASH OF DARING, UNFILTERED LAUGHTER, THE FEELING OF LEAVING WORK AT THREE ON A THURSDAY, THE RUSH OF HAVING YOUR FAVORITE CAFE NAME A DESSERT AFTER YOU, THE PRIDE OF FILLING PAGE 6 OF YOUR PASSPORT... IN OTHER WORDS, FLAVORS OF MIXED BERRY AND MELLOW CHERRY, WITH A VELVET FINISH LIKE A JAZZ SOLO 'ROUND MIDNIGHT.
日本の説明書きです。
ブラックスワン メルロー:
ミディアム・ボディのワイン。プラム、ブラックベリー、モカなどのアロマと、バニラ・オークの香りが特徴のやや辛口のワイン。(相性の良い料理)すき焼き、チキンの照り焼きなど。
- 品名:ワイン
- 容量:750ml
- アルコール分:12.5%
- 飲み頃温度:12−16℃位
- 辛口度:やや辛口
- 酸化防止剤:亜硫酸塩含有
オーストラリアには、バロッサバレー・クーナワーラ・ハンターバレー・ヤラバレー・マーガレットリバー&スワンバレーなどのワイン産地があります。私はこのワインの名前からして、てっきりスワンバレー産かと思っていました。でも、裏面の説明を読みますと、このワインは南オーストリアに位置するアデレード近郊のバロッサバレーで造られたとのことです。それにしても、黒い「白鳥」っているんですかね?
コルク栓を抜きます。ということは、今まで飲んでいた金属キャップのワインよりランクが上がったということです。グラスに注いでみますと、色は濃い褐色です。醸造の香りが少しします(醸造の香りとは私が勝手に表現したもので、お醤油を醸造する時の微かな匂いをいいます)。口に含んで飲んでみますと、柔らかいコクがあり、少し辛口です。特徴はあまりありませんが、とにかく美味しいワインです。
コルク栓まで真っ黒とは。。。
- (赤) チリ: VISTANA CARMENERE (2012)
- ヴィスターニャ カルメネール
果実味に溢れ、柔らかくシルキーなタンニンを感じる赤ワインです。お肉料理やパスタ、チーズによく合います。
- 品名:ワイン
- アルコール分:12.5%
- 容量:750ml
- 原産国名:チリ
- 酸化防止剤:亜硫酸塩含有
- JUICY/ライトボディ
ラベルの「D.O. VALLE CENTRAL」は、チリの主要ワイン産地であるセントラルヴァレーの格付けを示しています。「D.O.」は、「Denominacion de Origen」の略で、原産地呼称ワインと認定されていることを示します。ラベルには「DO」と表示し、その後に地域を記載することになっています。私がこのワインを選んだのは、カルメネール種という葡萄が使われているからです。ワイン好きの友人が嵌ったというこの葡萄は、元々ボルドー産の赤ワイン用の品種でしたが、結実が悪かったために現在ではボルドー地域では殆ど栽培されていません。その代りに、チリでは良く育ったために、チリを代表する品種になったとのことです。
スクリューキャップの栓を抜きます。グラスに注いでみますと、色は透明度の高いワインカラーです。グラスを持った指が透けて見えるほどです。香りはあまりないですね。口に含んでみますと、軽い渋みが感じられます。少し辛口です。とにかく軽くて何にでも合う飲みやすいワインです。
- (赤) スペイン: MARICEL MERLOT MONASTRELL (2011)
- マリセール メルロー モナストレル
スペイン特有品種で果実味豊かな骨格のあるモナストレル種45%とメルロー種55%を使用したフルーティな赤ワインです。熟したチェリーやレッドベリーの豊かなアロマが口の中でまろやかに広がります。滑らかで優しいタンニンと酸味のバランスが良く、肉料理やピザ等と幅広いお料理に合わせてお楽しみ下さい。
- 品名:ワイン
- 原産国名:スペイン
- アルコール分:14%
- 容量:750ml
- 酸化防止剤(亜硫酸塩)、酸味料含有
- JUICY/ライトボディ
マリセールには、この他にカベルネ種を使ったものとか、ソーヴィニヨンブラン種を使った白ワインがあります。どれもお値段の割には美味しく、コスパが高いです。産地のカスティーリャ地方はスペイン中央部に位置しており、メセタとよばれる乾燥した内陸高原の大部分を占めます。私が旅した時にも、緑豊かな風景は殆ど見当たりませんでした。こういうところで育った葡萄は逆に力強いワインを生み出すんですよね。
スクリューキャップの栓を抜きます。グラスに注いでみますと、色はやや濃いワインカラーです。でも、透明度はそこそこ高いですね。かすかな香りがあります。口に含んでみますと、やや渋みがあり、かなり辛口です。メルロー種55%とのことですが、それほどコクは感じません。アルコール度数がやや高い(通常は12.5%程度)からか、いつもは1本空けるのに今夜は残ってしまいました。
- (赤) イタリア: LUCCARELLI MONTEPULCIANO d'ABRUZZO (2011)
- ルカレッリ モンテプルチャーノ ダブルッツォ
イタリア中部オルトーナの肥沃な大地の恵みを受けたジューシーな赤ワインです。独自の製法で短期間の樽熟成による強い香りとドライな味わいが特徴的です。
- 品名:ワイン
- アルコール分:13%
- 容量:750ml
- 原産国:イタリア
- 酸化防止剤(亜硫酸塩)含有
- SMOOTH/ミディアムボディ
見た目は高級そうなワインですが、お値段は驚くほど安いです。ボルドー型のイタリアワインのボトルは、他のボトルよりも少し背丈が長いです。イタリアの貴公子といった感じですかね。味も絶対いいと思いますよ。
キャップシールをフォイルカッターではがし、ソムリエナイフでコルク栓を抜きます。グラスに注いでみますと、色はかなり濃いワインカラーです。かすかな香りがあります。口に含んでみますと、相当に辛口です。コクは結構あります。ちなみに、このワインはモンテプルチアーノ種の葡萄から造られています。イタリアでは生産量が多く、そのために出来たワインはピンキリの幅があるといわれています。このワインは「みたこ」位でしょうか?
- (赤) スペイン: FINCA LAS VIRTUDES CABERNET SAUVIGNON
- フィンカ ラス ヴィルトゥードス カベルネ ソーヴィニヨン
美しいチェリー色で、ラズベリーの香りがします。素晴らしくバランスのとれたスムースな口当たりの赤ワインです。
- 品名:ワイン
- アルコール分:13%
- 容量:750ml
- 原産国:スペイン
- 酸化防止剤(亜硫酸塩)、酸味料含有
- JUICY/ライトボディ
生産年が表示されていないので分かりませんが、ボトルとラベルの状態からして、恐らく2011年か2012年だと思います。産地はマリセールと同じく、カスティーリャ地方とのことです。マリセールはモナストレル種の葡萄を使っていましたが、これはカベルネ種100%で造られています。気候の厳しい高地ですが、カベルネ種の葡萄も育つんですね。どうでもいいのですが、ラベルの解説文はオリジナルの文章の直訳でした。私の感想からすると、チェリー色とスムースな口当たりはその通りと思います。ただ、ラズベリーの香りというのはどうかなぁ?
スクリューキャップを開けます。グラスに注いでみますと、やや褐色ですが透き通っています。香りは殆どありません。ラズベリーを食べたことがないからかもしれませんが。。。口に含んでみますと、軽い感じで、ちょっと辛口かなという程度です。渋みはかなり感じます。総じていえば、雑味のないすっきりした味(解説文で言うところの「スムースな口当たり」)です。お魚との相性もいいですね。
- (赤) チリ: BODEGAS CENTENARIAS CABERNET SAUVIGNON (2011)
- ボデガス センテナリアス カベルネ ソーヴィニヨン
濃いルビー色で、シルクのように柔らかく滑らかな口当たりです。ブラックカラントやプラムのアロマがし、甘くフルーティな味わいと丸みのあるタンニンの心地よい後味をお楽しみ頂けます。
- 品名:ワイン
- 内容量:750ml
- アルコール分:13%
- 原産国:チリ
- 酸化防止剤(亜硫酸塩)、保存料(ソルビン酸)含有
- JUICY/ライトボディ
ヴィスターニャと同じく、セントラルヴァレー産です。こちらはカベルネ種の葡萄を使っていますが、カルメネール種の葡萄を使ったヴィスターニャとどう違うのでしょうか?スペインとチリは同じスペイン語圏とあって、ラベルで国名を確認しないとどちらの国のワインか判別がつきません。チリのワインは、当初征服者であるスペインから持ち込まれた葡萄を使って造り始められましたが、19世紀にフランスから持ち込まれたカベルネ・ソーヴィニヨン、コー(別名マルベック)、メルロー、ピノ・ノワール、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、セミヨンなどが現在のワイン造りを支えています。従って、外見は似ていても中味には違いがある筈です。でも、私には両者の違いが判らず、どちらも美味しいとしか言えません。。。
スクリューキャップを開けます。グラスに注いでみますと、やや濃い褐色ですが、かなり透明度があります。香りは殆どありません。口に含んでみますと、柔らかいコクがあり、軽い感じですが、かなりの辛口です。渋みはあまりなく、微かな甘みが感じられます。うまい(旨い)ですね!ただ、カベルネらしい力強さがイマイチのような気がしないでもないような。。。
- (赤) イタリア: MURARI BARDOLINO (2011)
- ムラーリ バルドリーノ
北イタリアのヴェネト州産の若々しいルビー色の赤ワインです。軽くやさしい飲み口で、パスタや鶏肉料理によく合います。室温(18〜20度)、または軽く冷やしてお召し上がり下さい。
- 品名:ワイン
- アルコール分:11.5%
- 内容量:750ml
- 原産国名:イタリア
- 酸化防止剤(亜硫酸塩)、クエン酸含有
- JUICY/ライトボディ
「MURARI」とはワインの生産者の名前で、「BARDOLINO」はイタリア最大の湖であるガルダ湖の東岸に広がる丘陵地帯の地区の名前のようです。使われている葡萄の品種は書いてありませんが、コルヴィーナ・ヴェロネーゼ種、ロンディネッラ種などらしいです。「ヴェロネーゼ」は、同じヴェネト州にある「ロミオとジュリエット」で知られるヴェローナに由来します。ラベルに描かれている馬の絵が何を意味するかは分かりませんが。。。
スクリューキャップを開けます。グラスに注いでみますと、明るい褐色で、殆ど透明といっていいくらいの薄い色です。香りは殆どありません。口に含んでみますと、ちょっと酸っぱさを感じます。何故かわかりませんが、痺れる感じもします。コクはありませんが、どちらかというと辛口です。少し渋みもありますね。一言で云えば、上品で軽い味の赤ワインというのが私の感想です。
- (赤) フランス: CHATEAU BELLEVUE BORDEAUX (2010)
- シャトー ベルヴュー ボルドー
美しい深紅色で、さくらんぼやすみれのアロマにほんのりとスパイス香を感じます。口当たりの良いまろやかなタンニンが印象的なエレガントな赤ワインです。
- 品名:ワイン
- アルコール分:13.0%
- 原産国名:フランス
- 内容量:750ml
- 酸化防止剤(亜硫酸塩)含有
- SMOOTH/ミディアムボディ
ラベルに表示はありませんが、メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、カベルネ・フラン20%のセパージュだそうです。フランスの赤ワインとしては最強の組み合わせです。通販のパンフレットによく見かけるラベルなのがちょっとね。。。
キャップシールをフォイルカッターではがし、ソムリエナイフでコルク栓を抜きます。グラスに注いでみますと、色はやや濃いワインカラーです。かすかな香りがあります。口に含んでみますと、ちょっぴり辛口です。ちょっとした渋みがあります。コクはありませんね。いわゆる普通のボルドーの赤ワインです。
- (赤) フランス: CHATEAU HAUT COURREAU (2010)
- シャトー オー クロー
美しい紫色で、イチゴやラズベリーのフルーティなアロマにほんのりとコショウやシナモンの香りを感じます。しなやかな口当たりで、とてもソフトなタンニンが印象的です。お肉料理やチーズと好相性です。16℃〜18℃の室温でお召し上がりください。
- 品名:ワイン
- アルコール分:13.5%
- 原産国名:フランス
- 容量:750ml
- 酸化防止剤(亜硫酸塩)含有
- SMOOTH/ミディアムボディ
私がこのワインに惹かれたのは、お値段が安いということもありますが、名前に「HAUT」が付いていたこともあります。ボルドーのグラン・クリュ・クラッセの中にメドック地区以外から唯一選ばれた「シャトー・オー・ブリオン」にも「HAUT」が付いていますが、辞書には「最上」とか「上流」とかの訳が出ています。要するに良いワインだと云っているのです。それなら私が試してみましょう。
キャップシールをフォイルカッターではがし、ソムリエナイフでコルク栓を抜きます。グラスに注いでみますと、色はやや濃いワインカラーです。香りは殆どありません。口に含んでみますと、かなり渋みがあり、辛口です。コクはありませんね。最初は軽いだけの味ですが、段々とまろやかな味に変わっていきます。ラベルは恰好良かったのですが、味は普通のボルドーの赤のような。。。
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