蒲田・俺のやきとり
最近、「俺の」を冠したレストランが話題になっています。今までの常識を覆す形態で、国内外の有名店を渡り歩いたシェフを揃え、高級食材を惜しげもなく使いながらお値段は信じられないほどの安さ、予約席以外は基本的に立食、ワインは小売価格に999円を上乗せしたお値段などなど。当然のことながら、16時の開店前から長蛇の列ができ、人気店では4時間待ちのところもあります。休日はともかく、平日の16時前にお店で並ぶのには訳があります。先着5−10組に限り注文できる日替わり超激安メニューがあるのです。店頭に出向かないとその日の限定メニューは分かりませんので、これも行列ができる理由の一つになっています。
今日は「俺の」シリーズの5店目、蒲田にある「俺の焼肉屋」に行こうと思います。駒沢通りから呑川柿の木坂支流緑道に入り、都立大学駅裏手で呑川本流緑道(呑川緑道)に合流し、緑が丘駅手前で東急大井町線を渡って呑川沿いの側道をひたすら歩きます。途中、中原街道や第二京浜、それに池上通りと交差しますが、殆どの区間は歩道の整備された川沿いの道を歩きます。私のお気に入りのお散歩コースです。JR蒲田駅手前で東海道線の下を通り、御成橋で右折して蒲田五丁目交差点を左折すると、すぐ先に「俺のやきとり」と「俺の焼肉屋」が並んでいます。というか、同じビルの1・2階が「俺のやきとり」、地下が「俺の焼肉屋」になっているのです。「俺の焼肉屋」はここにしか出店していませんので、最初はこちらにするつもりだったのですが、「俺のやきとり」のメニューに「ソフトシェル蟹の唐揚げ」を見つけたもので、心変わりしました。ニューヨークのピア17で食べて以来です。
ちょっと早かったのですが、お店の前に並び(というか、誰もいなかったので先頭)、16時の開店を待ちます。2人以上なら空きのある予約席に申し込めたのですが、一人では並ぶしかありません。結局、予約なしで並んだのは7−8人でした。お店が開いて、一番端っこのテーブルに案内されました。予約席は全て座席に座れますが、予約なしだと立ち席になります。お店によって違いますが、立ち席にはカウンター席とテーブル席の二種類があり、このお店ではテーブル席だけのようです。テーブル席といっても、直径50cm程の二人用の丸テーブルです。一人でも窮屈な広さなので、二人ですと注文するお料理を絞っておかないとテーブルからお皿がはみ出してしまいます。私も5店目になりますので、そのへんの要領が大分分かってきました。
「俺の」お店では、案内された後勝手にスタッフを呼び止めて注文してはいけません。限定メニューがあるので、着席順にお店のスタッフがテーブルを回って注文を取りに来るのです。最初は飲み物の注文をとります。今日はソムリエお蔵のボトルワインがあるというのでそれにしようかと思いましたが、軽めの味ということでグラスワインにしました。最初はやっぱりスパークリングで始めないとイカンでしょう。フルート型のグラスになみなみとワインが注がれます。「俺の泡」というのだそうです。手で持つとこぼれそうなので、直接口をつけて啜ります。
なかなかお料理の注文を取りにきませんね。何も食べないうちにスパークリングワインのグラスは空になり、次に白ワインを注文します。「俺の白」というのだそうです。2杯目以降はその都度注文していいのです。白ワインを飲み始めた頃、「おもてなし」というお通しが運ばれました。小さなお皿に入ったモッツァレッラチーズです。ここでお料理を注文します。お目当ての「ソフトシェル蟹の唐揚げ」と本日の目玉である「黒毛和牛ランプステーキ」です。
お料理が来ないうちに白ワインがなくなってしまわないように、飲むスピードを抑えます。「俺の」お店ではお料理が順番に運ばれるとは限りません。出来上がった都度供されるのです。「ソフトシェル蟹の唐揚げ」が先に供されると思って白ワインにしたのですが、時間がかかると思っていた「黒毛和牛ランプステーキ」が先に運ばれてきました。そんなら赤ワインにするんだった。。。
「黒毛和牛ランプステーキ」を食べ終える頃に白ワインのグラスが空になったので、今度は赤ワインにします。「俺の赤」というのだそうですが、ちょっと軽い味ですね。「ソフトシェル蟹の唐揚げ」が運ばれてきました。確かに脱皮したての蟹の姿です。甲羅・足も全部食べれます。蟹ミソも身もみんな食べれますので、蟹の美味しさが全て味わえます。ピア17で食べた味とはちょっと違いますが、美味しいです。
店内がそれほど混んでいなかったので、スタッフの方が話しかけてきました。私が知ったかぶりして「重い味の赤ワインはないんですかねぇ?」と訊いてみたら、「じゃぁ、ソムリエを呼びましょう!」ということになってしまいました。もう3杯も飲んだので、私はそろそろ切り上げようかと思ったのですがね。やがてソムリエさんがやってきました。手に3本のボトルを持って。。。ソムリエさんは3本の赤ワインについて説明を始めました。まずいなぁ、今から1本は飲めないよぉ。今更止めるわけにはいかないし、「余ったら持ち帰ってもいいですよ」とおっしゃるソムリエさんの言葉に押されてボルドーの赤ワインを注文するハメになってしまいました。今夜も大散財か!食べ物もなくなったので、原価率120%なるお刺身の3点盛りを追加注文しました。そんなら白ワインのボトルにするんだった。。。
更に蒲田店お勧めの焼き鳥(純けい・鶏かわ・かしら・ぼんじり)と串焼(椎茸の肉づめ)を追加してお開きとしました。結局、ワインはボトルの8割方残り、お持ち帰りに。。。
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤)フランス: COMTE DE VALOIS BORDEAUX ROUGE (2009)
「コント ド ヴァロア ボルドー」という名前のフランスの赤ワインです。特に解説はありません。
- 容量: 750ml
- アルコール分: 13%
- 酸化防止剤:亜硫酸塩
- 原産国: フランス
重い赤ということで選んでもらったのですが、価格的にはちょっと無理なお願いだったようです。他の2本がどんな味だったか気になります。
グラスに注いでみますと、程々に濃い透明なワインカラーをしています。微かな香りがあります。口に含みますと、かなり塩辛い味がします。重口のワインということで選んでもらったのですけど、コクが欲しいですね。
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