目黒・オーパス天空庭園収穫祭
私も国産のワインをいろいろ飲んできましたが、都内では三鷹産のワインはあったものの、23区内で造られたワインにお目にかかったことはありませんでした。23区内にも小規模なブドウ園はありますが、観光用か食用しかないと思っていました。ワイン造りにはある程度の量の確保が必要で、しかも食用と醸造用ではブドウの種類が違うからです。
私のお気に入りのお散歩コースである目黒川緑道の池尻大橋手前に、数年前から巨大な建物が姿を現しました。大橋ジャンクションと呼ばれ、首都高速3号渋谷線と中央環状線を結ぶ施設なんだそうです。2010年3月に部分的に供用が開始され、2014年に全面開通の予定になっています。その施設の屋上に造成され、今年年3月にオープンしたのが目黒天空庭園という名称の屋上庭園で、目黒区の区立公園として整備されています。先日、お散歩の途中でふとコンクリートの壁の張り紙に気づきました。近づいてよく見ますと、「オーパス天空庭園収穫祭」と銘打った案内のポスターです。ブースの先頭に「天空庭園で収穫されたブドウで造ったワインのお店」と書かれてありました。23日限定の開催です。これは行ってみねば。。。
天空庭園のワイン造りについては、次のような紹介記事があります(開園当時のものです)。
目黒天空ワイン 住民夢膨らむ 大橋JCT庭園 ブドウ栽培挑戦
3月に開園した目黒区の首都高速大橋ジャンクション屋上の区立公園「目黒天空庭園」でブドウ栽培への挑戦が始まっています。全国初のジャンクション上の公園で住民団体が挑むのは地元産の赤ワイン。山梨・勝沼町のワイナリーが醸造を申し出て、新たなワインの誕生が現実味を帯びています。
園内の一角に今月(3月)十日、国内の赤ワイン用ブドウを代表する品種「マスカットベリーA」の苗木約二十本が植えられた。「地元ワインを毎年飲めるようになったら楽しい」。近隣住民でつくるNPO法人「大橋エリアマネジメント協議会」の栽培ガーデニングクラブに所属するメンバーの一人は、苗木の成長を待ち望む。協議会から息の長い街づくり活動にしたいと熱烈に口説かれたのが、勝沼町にある白百合醸造の社長だ。「屋上なのでブドウ栽培には風が強い。一メートルの厚みの土の下はコンクリート。都心での挑戦に驚いたが、夢があって面白い」。自社農園で二年かけて育てた苗木を贈った。無農薬栽培にこだわる天空庭園では、特に夏場の住民有志による雑草除去や害虫駆除が大切になる。順調に育ちブドウの糖度が一八度以上あれば、今秋の収穫を経て、一年目からのワイン醸造も夢ではない。
私が初めて天空庭園を訪れたのは、残念ながらブドウの収穫が終わった後のことでした。今は棚に若干の葉っぱが残っているだけですが、来年は是非とも葡萄のたわわな房を見てみたいものです。
さて、23日の勤労感謝の日の10時過ぎに天空庭園にやってきました。ブースが開くのは10時30分なのですが、その前には既にワインを求める人たちの行列ができています。限定200杯のみの販売ということで、私は先頭から3番目に陣取りました。グラスに200杯といいますと、ボトルにして40本程になります。そんなに少数のためにわざわざ瓶詰することはないだろうと思っていましたら、ナント専用のラベルを貼った立派なボトルが箱から出されています。しかもグラスには「天空庭園」と書かれ、このイベント専用に造られたものが使われています。超レアもののワインとここでしか手に入らないグラス込で600円はお得!感動で涙が出そうです。
気分よくワインを飲んだら、ほろ酔い加減で庭園をお散歩します。ループ状の屋根の上に造られた庭園の南向きのゆるやかな傾斜の花壇にはさまざまな花が植えられ、晩秋の今でも美しく咲き乱れています。展望スペースから眺めますと、ビルの間に富士山もきれいに見えます。それにしても、iPhoneのズーム性能は凄いな!
私のお勧めのワインは次の通りです(説明文はラベルから転記しました)。
- (赤) 目黒:天空庭園 (2013)
目黒天空庭園のマスカット・ベリーAに白百合醸造のぶどうを加えて目黒天空庭園栽培ガーデニングクラブの皆さんで仕込みました。1ケ月で発酵し、なるべく手をかけないで瓶詰めしました。豊かな果実味が特徴で、肉料理の旨みを引き出します。10−15℃に冷やしてお召し上がり下さい。
- タイプ: 辛口(5段階中1番目)、ややライトボディ(5段階中4番目)
- 飲み頃温度:10℃ー15℃位
- 内容量: 720ml
- アルコール分: 11.5%
- 酸化防止剤:亜硫酸塩
- 製造元:白百合醸造株式会社
販売するワインの量が少ないので、てっきり樽に入った状態で持ち込まれると思っていました。専用のボトルに瓶詰めされていましたが、勿論ボトル単位では販売されません。しかも一人1杯限定です。なんとか貴重なラベルを手に入れたく、HPで紹介するからと言って空ボトルを頂きました。
テーブルの上にはグラスに注がれたワインが出番を待っています。グラスには「天空庭園」の文字が刻まれ、周囲に天空庭園の風景が描かれています。ワインもグラスも希少価値満点のレアものです。3番目にワインをゲットし、グラスをかざしますと、やや薄い茶褐色に近い色をしています。香りはあまり立っていませんね。口に含んでみますと、結構渋みがあります。目黒大橋ジャンクションの屋上で収穫されたブドウで造られたワインとは思えない本格的な味です。
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