北品川・北一食堂



六月に入ったというのに、今日は快晴の日和です。湿気はゼロに近く、陽射しを受けて歩くと額から汗が滲み出ますが、日陰に入ると爽やかな風が吹き通って直ぐに汗は引いてしまいます。五反田から品川に向かう八つ山通りのゆるやかな坂を上っていきますと、ラフォーレ東京のビルが聳えています。オフィス棟とホテル、それに教会が広い敷地にゆったりと建っています。品川から五反田にかけては、御殿山・池田山・島津山・花房山・八つ山と呼ばれる城南五山の小高い丘が続いています。五反田から御殿山までは登り、御殿山を過ぎて第一京浜に合流する頃から下りに転じます。いつもなら八つ山橋から線路を跨いで東口に渡るのですが、今日は第一京浜に沿って少し歩き、歩道橋を渡って京浜急行の北品川駅の前に出ます。そこから横丁を入ると北品川商店街の通りに出ます。

2006年11月25日に放送されたテレビ東京の『アド街ック天国−北品川』で第19位にランクされた『おふくろの味の定食屋−北一食堂』を探して商店街の通りを歩きます。2006年6月の雑誌・週刊現代でも、『全国取材拒否の旨い店ベスト15』に選ばれたほどの有名店です。どこにあるのでしょうね。でも、直ぐに見つかりました。商店街に面した小さなお店です。表にはおかずの品々が書き出されています。さば味噌煮やさつま揚げなど、メニューはおよそ30種類もあるとか。毎朝、全て手作りしているおふくろの味は絶品とのことです。とりあえず、ガラス戸を開けてみます。狭い店内には『コ』の字型に囲んだカウンターに20脚位の丸椅子が置かれています。その中の1席を除いて、他の席にはおじさん・おばさん達が黙々と箸を動かしています。ただでさえ狭いのに、箸を動かすもので隣の人と肩が触れ合ってしまいます。

潔癖症の私としては肩が触れ合うのは耐え切れず隅っこで立って待っていましたら、この忙しいときに何を考えているのとばかり、お姉さんがそこにどうぞと空いている椅子を指差します。仕方ありません、窮屈な思いで丸椅子に腰を下ろします。初めてなので勝手が分からず、壁のメニューをキョロキョロ見ていますと、小さなコップに熱いお茶を入れてお姉さんが注文を聞きにきます。とりあえず品川らしく『アサリの味噌汁とご飯』を注文します。それだけでは寂しいので『鯖の塩焼き』も追加します。カウンターの内側には、小鉢・小皿に盛ったお惣菜が並んでいます。どれも美味しそうですねぇ。茄子の煮びたしとか、ポテトサラダとか、盛りもいいですね。付け合せに目移りしている間にご飯が丼に盛られてきました。中盛りを注文したのですが、結構大盛りです。味噌汁の器も大きいですね。鯖の塩焼きだけでは足りないので、もう一品追加しましょうかね。メニューの中に『アジフライ』があります。主皿2枚というのも大人気ないとは思ったのですが、思わず注文してしまいます。

お店の奥には狭い厨房があって、娘さんのお母さんとおばさんでしょうか、ひっきりなしに来る注文を手際よくさばいています。なるほど、おふくろの味がする訳です。鯖の焼き物が届きました。焼き立てで美味しそうですね。大根おろしが添えられているだけですが、火が絶妙に通っていて、ご飯が幾らでも入ります。また、鯖のさばき方が上手なのか、お腹周りのところなのに小骨が一本もありません。安心して食べられます。先日あるランチバイキングで鰯の香草焼きを食べた折に小骨が喉に引っかかって2週間位違和感を感じ続けましたので、骨のない焼き魚は特に美味しく感じます。鯖の塩焼きを食べ終わった頃アジフライが届きました。こちらにはマカロニスパゲッティとキャベツの千切りが添えられています。アジフライも丁寧な下ごしらえがされています。尻尾を除いて全く骨がないのです。フライになった身はふっくらとして鯵の旨みが堪能できます。揚げたてのアジフライ、炊き立てのご飯、熱々のアサリの味噌汁、たまりませんね。ガツガツと食べていたら、アッという間に丼とお皿の中身はカラッポになっていました。昼真っからお腹は大満足です。夜も開いているようですから、また来なくっちゃぁね。

せっかくなので、商店街を少しお散歩してみます。食堂のテレビの天気予報では午後雷雨があるとのことで、あまり遠くまでは歩けません。通りの両側のお店を覗いていましたら、この商店街も激安のお店が揃っています。その中でも特に目を引いたのは『やまのて青果』という八百屋さんで、今が旬のサクランボが普通のお店の半値以下で売られています。思わずアメリカンチェリーと日本のサクランボの両方を買いこんでしまいました。お昼寝後のおやつに頂きましょうかね。それにしてもいいお天気だなぁ。本当に雷雨なんて来るのかいな。。。







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