016.谷端川追跡コース



『谷端川追跡コース』は、失われた川を歩くをテーマとしています。千川駅を起点にして板橋駅に至る、凡そ7kmのコースです。豊島区の粟島神社を水源として、豊島区から板橋区境を東に下った谷端川の水路跡を歩きます。ほとんどが水路跡の谷端川緑道公園になりますので、かなり歩きやすいコースです。

このコースの出発点は、東京メトロ有楽町線の千川駅になります。2008年6月に副都心線が開業し、現在は両線が利用可能になっています。千川駅は池袋駅から延びる要町通りの直下にあり、島式ホームが上下2層に重なった珍しい地下駅です。副都心線の和光市と小竹向原間は有楽町線の線路・駅・施設を共用していますが、小竹向原と池袋間は有楽町線が上層を、副都心線が下層を走る形で併走しています。このため、千川駅でも有楽町線ホームの直下に副都心線のホームがあるのです。使用中の有楽町線の下に副都心線のホームを作るのは困難と思われるでしょうけど、副都心線のホームは有楽町線建設時に既に出来上がっていて、副都心線開業までは未供用となっていたそうです。

歩きだして数分でコースを外れ、右折して住宅地に進みます。2ブロックほど行った先に小さなスーパーらしき店舗が見えます。店先には自転車がズラリと並び、お買物の人たちが出入りしています。「ビック築地」という名前の鮮魚直売店です。鮮魚直売といっても、お店の半分は野菜などの食材も扱っています。奥の半分が鮮魚売り場になっているのです。野菜も安いのですが、お魚の値段は築地以下のようにも思えます。それにお魚の種類が多く、珍しい種類のお魚も並んでいます。生ものは勿論、干物・漬物・冷凍品・貝に海藻、何でもござれです。一番奥は調理場になっていて、カウンター越しに威勢の良いおばさんの声がかかります。隣の巨大なまな板では、メジ鮪を何本も並べてその場でさばいています。メジ鮪は本鮪の幼魚だそうですが、5−60センチはありそうな丸々と太った魚体をしています。それをおにいさんが包丁で下ろすのですが、どんどん売れていくのでさばくスピードも速くなります。半身の半分が1パックになって1、200円!ずっしりと重く、あまりの新鮮さと檄安さについ買ってしまいます。中には2パックも買うお客さんがいて、夜は一族郎党が集まって大宴会になるのでしょうか?ちなみに、お魚を買ったら、お散歩は中止となりますのでご注意下さい。

再びコースに戻って200mほど程歩きますと、粟島神社に着きます。境内には小さな池があり、谷端川の湧水点となったところだそうです。現在も水が湧き出しているかどうか定かではありませんが、何故か亀が沢山います。粟島神社を出てから、逆コの字型に道を進み、椎名町サンロードに出ます。駅前から続く商店街ですが、このあたりには未だお店はありません。300mほど歩きますと、左手に公園があり、子供たちが沢山遊んでいます。この公園の中には金網で囲まれた一角にホームがしつらえてあり、両側に本物の電車が一両ずつ置かれています。都営大江戸線の試作車両だったのだそうですが、今では車内にテーブルが置かれ、湯茶の食器などが用意されていて、休息もできるとのことです。子供の恰好の遊び場にもなっています。公園を過ぎたあたりから段々とお店の数も増え、西武池袋線の椎名町駅に至ります。

椎名町駅を起点として、サンロード、仲通り商店街、すずらん通り商店街が延びています。でも、駅の反対側は住宅地や公園になっていて、静かな佇まいです。山手通りを越え、西武池袋線の踏切を渡りますと、ここから終点の板橋駅までは谷端川緑道に沿ってひたすら歩きます。とても手入れの生き届いた緑道で、近隣の方の生活道路の役目も担っているようです。要町通りに出て、有楽町線の要町駅の地下通路を渡り(本当は交差点の信号を渡った方が楽)、再び谷端川緑道に入ります。ここでちょっとコースを出てお寺めぐりをします。最初に功雲寺を訪れます。鳩にまつわる不思議な言い伝えから、別名を鳩寺とも呼ばれています。堀直廣の妻である功雲院が原因不明の病いに倒れた折、三晩続けて鳩が夢枕に立ち、そのお告げどおりにある薬を煎じて飲むと病いが全快したそうです。その鳩の供養として、慶長18年に泉岳寺の境内に観音堂を建立し、明治43年に当地に移転されたのだそうです。

次に、功雲寺の裏手にある洞雲寺を訪ねます。大正3年に文京区関口より移転したお寺で、松尾芭蕉の木像や後世の門人が作った芭蕉の位牌などがあり、芭蕉ゆかりの寺として有名です。庭には大きな葉の茂った芭蕉の木も植えられています。更に、洞雲寺の隣にある祥雲寺を訪れます。明治39年に小石川より移転された曹洞宗のお寺で、境内には首斬り浅右衛門の名で知られる山田浅右衛門の碑があります。山田家の本業は、徳川家刀剣類御試し御用でしたが、罪人の首を斬る同心の代役も勤めていたとか。本堂の奥には漫画家の石ノ森章太郎のお墓もあるそうですが、残念ながら私が行った時には門が閉まっていて中には入れませんでした。

再び谷端川緑道に戻ります。後は板橋駅手前の駐輪場付近までひたすら歩きます。緑道の両側にはよく手入れされた草花が咲き乱れ、お散歩の疲れも吹き飛びます。駐輪場を超えたら、コースの終点である板橋駅西口広場に到着です。

「谷端川追跡コース」は、住宅街をゆっくり歩いて2時間半の歩きやすいコースです。


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「谷端川追跡コース」を歩いた際の写真集です。

ご注意:

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コース写真集

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