烏山川コース  

コース 踏破記  

昨日まで雨が降ったり止んだりと、梅雨らしいお天気が続きました。今日から3日ほどは晴れの日が見込めるそうです。ということで、「東京の河川を歩く」の一回目を歩きたいと思います。候補は沢山あるのですが、まずは慣れ親しんだ烏山川に挑戦しましょう。烏山川を暗渠化した烏山緑道は何度も歩いたのですが、今までは緑道の終点である環八沿いの都営八幡山アパート脇の空の用水路まででした。川には必ず源流があります。空の用水路が烏山川の源流である筈はありません。ネットで調べてみますと、八幡山アパートと遙か離れた北烏山の高源院というお寺にある鴨池(または弁天池)が水源ということらしいです。世田谷区の北烏山二丁目、四丁目、五丁目、六丁目にかけては26ものお寺が立ち並び、烏山寺町と呼ばれています。関東大震災後に浅草・築地・本所・荒川などにあった寺院が集団でこの地に移転してきたのが直接的な契機とされています。高源院は烏山寺町の中でも最も北に位置しています。久我山駅前のT字路から松葉通りに入り、高源院を目指します。岩崎橋で玉川上水を渡ります。この辺りの玉川上水は、両岸が高い樹木に覆われ、遊歩道もよく整備されています。久我山一丁目交差点の先に都営久我山住宅があります。地図を見ますと、この辺りから高源院の方向に川の流れの跡が見てとれます。両側に木の生い茂った住宅地の小道ですが、所々に「東京下水道」のマークのあるマンホールの蓋があります。見るからに暗渠化された旧河川といった感じです。



道なりに歩いていきますと、寺町通りという細い道路に出ます。路線バスも通るのですが、とにかく道幅は狭いです。北の方角に歩いて行きますと、「高源院」と書かれたお寺の前に着きました。中をみますと、住職さんと思われる方が庭の掃除をされていました。邪魔にならないように奥に入って行きますと、本堂の横に大きな池が見えます。烏山寺町にある寺院の中でこんなに立派な池のあるところは他にありません。近づいて見ますと、池の真ん中に扉が朱色に塗られた弁天堂があります。この池が別名弁天池と呼ばれる由縁です。池には鯉とか亀とかが泳いでおり、水草も生えていてなかなかに見応えがあります。



でも鴨池というには鴨は見当たりませんね。池のほとりに鴨池と呼ばれる謂れを書いた解説碑がありました。



寺町の北の外れにある高源院の鴨池には秋も深まるとたくさんの鴨がシベリアから飛んできます。コガモ・カルガモ・マガモなどが浮御堂が映した水面を泳ぎます。。。

ということで、この弁天堂の鴨池を烏山川の源流とします。お寺の中からはどの位置から烏山川に水が流れていくのかよく分かりません。お寺の外に出て水の出口を探します。お寺の裏手に回り込んでみましたら、小さな用水路がありました。ここが池の水の出口のようです。



その先はどこに流れているか地図で見ますと、川の流れのマークがありますが、お寺の周辺は宅地化が急ピッチに進んでいてどこを探しても川の流れは見いだせません。同じところをグルグル回って時間の無駄を悟り、烏山川の跡を辿るのを諦め、松葉通りに出て甲州街道を目指します。中央自動車道の高架下をくぐり、南烏山四丁目交差点で甲州街道と交差し、直ぐその先で左折し住宅地の中の道を進みます。微妙にカーブした形状は昔ここに川の流れがあったことを確信させます。旧甲州街道に突き当たりますが、その先には金網が張られ中に入れません。



迂回して京王線に突き当たり、高架沿いに芦花公園駅に向かいます。芦花公園駅脇には千歳通りがあり、少し行くと世田谷文学館の立派な建物が見えます。その文学館の南橋で左折しますと、環八方向に遊歩道が延びています。大きな案内板には「烏山川ふれあい散歩道」と書かれています。



この先、環八を渡ると都営八幡山アパートがあります。結局、烏山川の水の流れは見られませんでしたが、部分的にせよその跡地は歩けたかなとひとまず満足です。歩道橋を渡って環八の反対側に出ますと、ナント都営八幡山アパートは一棟を残して全くの更地になっていました。何故一棟だけ残ったのか分かりませんが、周囲は工事用の鉄板に囲まれもはや人が住める環境ではありません。立て替えの計画があるそうですが、どうなるのでしょうか?



その八幡山アパート脇にあった空の用水路は埋立てられ、暗渠化されています。その先の芦花公園前交差点の脇から烏山緑道が始まります。



高源院からここまで、約1時間半かかりました。烏山川の流れは見れませんでしたが、いろんな発見があって面白かったです。ここから先は烏山川緑道を歩けばいいのでルートを間違えることはありません。ただURの希望ヶ丘団地の中では、団地の通路と緑道が混在して行く手を迷うことがあります。小田急線の高架下を通り、城山通りと平行して進みます。ところどころに烏山川緑道の案内板があり、地図上で位置と見所を確認できます。



東急世田谷線の宮坂駅線路で緑道は一旦途切れますが、線路の反対側の直ぐ先で復活します。烏山川はここから大きく蛇行し、世田谷城阯公園を回り込み、国士舘大学の縁に沿って進み、環七の若林踏切近くに出ます。環七を渡って再び緑道に戻り、茶沢通りと交差して三宿神社の前を通ります。この辺りには所々再生水を利用した水の遊び場が造られていて、今日のような暑い日には子供達が水遊びしています。三宿通りを越えた先で烏山川緑道は北沢川緑道と合流し、終点となります。ふたつの緑道の合流点には意図がイマイチ不明の子供のモニュメントがあります。



長い道のりでしたが、初めての発見もあり面白かったです。次は北沢川を歩いてみましょうかね。
 




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