C馬事公苑界わいコース・経堂駅→馬事公苑  

コース 踏破記  

今日は世田谷区の「馬事公苑界わいコース・経堂駅→馬事公苑」を歩きます。小田急線の経堂駅をスタート地点として、賑やかな経堂駅前商店街を抜け、農大通りから馬事公苑までを巡ります。尚、ウォーキングマップが英語版しか入手できませんでしたので、一部表記は英語になっています。  

「馬事公苑界わいコース・経堂駅→馬事公苑」の歩行距離は約1.7km(約2,430歩)、歩行時間は約26分、消費カロリーは約78kcalです。

スタート地点:小田急線経堂駅南口
@Heartful Family statues
Walking the road nicknamed "Heartful Nodai-dori St." extending away from Kyodo Sta. towards the Tokyo University of Agriculture, visitors will notice cute heart-shaped statues scattered about. Called the Heart Family statues, look closely and you'll find a name and description written for each character. There are three locations in total. Be sure to keep your eyes peeled while walking Nodai-dori St.
JKeyaki Square
Situated in front of Equestrian Park, Keyaki Square is located in the almost exact center of Setagaya City and is a city road connecting Setagaya-dori Ave. and Equestrian Park. Delighting visitors with seasonally changing scenery, events are also Occasionally held here.

ゴール地点:馬事公苑けやき広場


「馬事公苑界わいコース」には、馬事公苑をゴール地点とする異なる6つのサブコースが設定されています。更に、その中の3つは一部区間でループ状のコースになっています。なので、全部で9つのコースを歩くことになります。最初は経堂駅から馬事公苑までの一本道のコースです。スタート地点の小田急線経堂駅南口から歩き始めます。



経堂駅南口から城山通り交差点までの約300mの商店街の通りは、その先にある東京農業大学に因んで「農大通り」と呼ばれています。またの名を「ハートフル通り」といいます。



農大通りの入口の角にある三井住友銀行の敷地内に、ハート型をした不思議な石のモニュメントが置かれています。見所ポイント@の「ハートフル・ファミリー像」です。農大通り商店街が経堂を見守るモニュメントとして、計10体の石像を商店街の3か所に設置したものです。元々は農家で、祖父の代からこの地で商店を営んでいる二代目店主の農大家の四世代家族(祖父・祖母・父・母・兄・兄嫁・甥・弟・主人公の夢子【16歳の高校生】、それに夢子の彼氏)という設定です。それぞれのモニュメントに夢子のコメントが付けられています。イマイチ農大家と商店街の守護神の関係が分かりませんが。

Heart Family

私(農大夢子)
小さい頃から駅前広場が私の遊び場だった。だからこの街が、大好きな私のふるさと。

私の彼(小田鉄雄)
駅前の本屋さんで知り合った長身の彼氏。農大めざして浪人中。




商店街を抜けて農大通りを進みます。沿道には巨木に覆われた屋敷林が残っています。



農大通りの先は東京農業大学のグランドに突き当たります。



グランドを回り込むようにして進みますと、東京農業大学の正門に出ます。明治時代に北海道開拓に携わった榎本武揚は、日本の力を高めるためには国内農業の発展が不可欠で、日本の農業発展のためには農民の教育が必須と考え、1891年に徳川育英会育英黌に農業科を設立しました。設立地付近である飯田橋駅近くには、「東京農業大学開校の地」という碑が建っています。1893年には徳川育英会育英黌から農業科が独立して私立東京農学校となり、1925年に大学令に基づく東京農業大学となりました。現在の世田谷キャンパスに移転したのは1946年のことです。略称は東京農大・農大です。日本で初めて設立された私立の農学校で、2018年に新潟食料農業大学が開学するまでは農学を専門に扱う日本で唯一の4年制農学専門大学でした。現在では従来の農学に加え、生命科学・環境科学・情報科学の分野も扱っています。ちなみに、校門に掲げられた校標の「東京農業大学」の文字は棟方志功が制作しました。



ゴール地点の馬事公苑に着きました。見所ポイントJの「馬事公苑けやき広場」は3つのコースの共通ゴール地点になっています。けやき広場は樹齢50年のケヤキ並木を中心とした洗練されたデザインの広場で、馬事公苑と一体となり近隣住民に親しまれています。けやき広場は、元は世田谷区で最も道幅の広い(約35メートル)区道でしたが、交通量が多くなかったことから路上駐車が絶えない状況になっていました。こうした中で、昭和十四年に植えられたケヤキの木が大きく成長し、また隣接して馬事公苑があることから世田谷区ではこの広場を対象として「生活と文化の軸」整備計画を策定しました。これに従って、道路の自然石張り、特徴ある街路灯、電線の地下埋設化、雨水排水の地下浸透方式など様々な工夫を凝らし、色彩も周辺の建物と合わせて白と黒色にしました。このような質の高い整備により、今では区民に親しまれるアメニティの高い広場となり、毎年八月の「サマーせたがやふるさと区民まつり」など様々な催物の会場として広く利用されています。また、路上駐車も激減し、隣接民有地の塀が改良されるなどの誘導作用も生じています。


今では自転車の駐輪場と化していますが。


けやき広場の世田谷通り沿いにお馬さんの銅像があります。彫刻家の西村修一氏が還暦を迎え、馬の彫刻を始めた頃の処女作で、躍動感溢れる素晴らしい作品です。西村修一氏は小学生の頃から馬に親しみ、人生の多くの時間を馬術家としての活動に費やしてきました。しかし、60歳の時に重度の心臓病を患い、成功率50%の大手術を受けることになりました。この先、もう馬には乗れない、そして死ぬかも知れないと思い、馬事公苑に自分のお墓を作りたいと思いました。それが馬の彫刻活動を始めたきっかけになりました。馬乗りとして名馬を触り続けていた自分の感覚を頼りに、独学で馬の彫刻作品を作ってきました。台座には、”En avant、 en avant、 et toujours en avant!”と記されています。フランス語で、”en”は”〜へ”、”avant”は”前”、”et”は”そして”、”toujours”は”常に”を意味します。

1990年9月、馬事公苑は開苑50周年を迎え、その記念事業の一つとしてこの馬像を造りました。この馬像は馬術の振興と馬事の普及を担う当苑の新たな象徴であり、また当苑が我が国の馬術界の期待に応え、更なる発展を期して”前進”をテーマとして馬術家でもある西村修一氏に依頼し製作しました。台座に記された言葉は、「前進、前進、常に前進!」と言う意味で、馬術の基本であり、19世紀フランスで活躍された著名な馬術家J.フィリス氏の言葉です。



けやき広場に面して、東京農大の「食と農」の博物館があります。東京農大創立以来、130余年にわたる教育と研究の成果を広く世に発信する大学博物館です。ニワトリの剥製標本や古農機具などを展示する古民家再現ジオラマといった常設展のほか、年数回多彩な企画展を開催しています。元は醸造博物館として公開されていましたので、農大卒業生が蔵元になっている酒瓶も大量に展示してあります。また、「食」と「農」にまつわる各種講演会や体験イベントは子供から大人まで楽しめます。



博物館の前の植え込みの中には、不思議な鶏の像が建っています。タイの鶏なんだそうです。

ナレースワン大王鶏の由来
Chicken of Nareesuan the Great (Thailand)

タイのアユッタヤー王朝第19代目ナレースワン大王(1555年〜1605年)に因んだものである。モチーフは「カイ・チョン」と呼ばれる闘鶏用品種の1内種で、大王の名にちなんだ「カイ・ナレースワン」である。ナレースワンは長い間、ビルマ(現ミャンマー)の属国となっていたアユッタヤーに再び独立をもたらした救国の英雄で、とらわれの身の幼少期にビルマの副王と戦況を占う闘鶏を行った際に彼の鶏が勝利したと言われている。そしてのちにアユッタヤーを独立させたことから、「闘鶏」はナレースワンの象徴となった。タイ中部のスパンブリーに建立されているナレースワン大王記念碑周辺には、大小数千体の闘鶏の置物が供えられている。これは人々が願掛けを行い願がかなったときに寄進をしたもので、そのことからも人々のナレースワン大王に対する敬愛の念がうかがえる。タイの人々にとっては、とても縁起のよいものなのである。




ということで、「馬事公苑界わいコース・経堂駅→馬事公苑」を歩き終えました。次回は、「馬事公苑界わいコース・上町駅→馬事公苑」を歩きます。




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