08.篠田堀親水緑道  

篠田堀親水緑道

かって農業用水として使用された篠田堀は、市街化が進む中で家庭からの排水が流れ込む水路となり、一部においては蓋をかけ、歩行者道路として地域の方に利用されてきました。その後、下水道整備に合わせてその役割は終わりましたが、既存の水路を生かし、緑豊かな親水緑道として整備されました。整備に際しては、自然回復を目指し、川床に砂利を敷き、動植物の生息環境に配慮した構造となりました。下流部では既存の桜並木を生かした整備が行なわれ、毎年お花見の時期には多くの人で賑わっています。篠田堀親水緑道は平成六年に開通し、総延長は1600メートルあります。

コース 踏破記  

今日は江戸川区の「08.篠田堀親水緑道」を歩きます。篠崎街道から水路に沿って桜並木が続く緑道を進み、江戸川の堤防前の柴又街道の起点となる篠崎ポンプ所前まで歩きます。

スタート地点:篠崎街道交点

ゴール地点:篠崎ポンプ所


スタート地点の篠崎街道交点から歩き始めます。



篠田堀親水緑道は、既存の水路を生かしつつ、自然環境への配慮を大切にした緑道として、地元の人たちに親しまれています。緑道に沿って続くソメイヨシノなど、桜を中心とした約3、200本の樹木は、親水緑道が整備されるはるか昔の戦後まもなくに植えられました。春には見事な桜並木となり、道路沿いにある「篠田堀さくらひろば」や「江戸川区立篠崎第三小学校」などの桜も花開き、春爛漫の景観が楽しめます。



また、緑道を維持するためにボランティアの団体が発足していて、清掃活動などが精力的に行われています。緑道には多くの石像が置かれ、それぞれに味わいのある表情を見せています。



篠田堀親水緑道の整備当初から清掃活動などを通して景観を守り続けている「篠田堀親水緑道を愛する会」(13町会・自治会/約5、800世帯)に、国交省関東地方整備局から、令和二年度「手づくり郷土賞(大賞部門)」の認定証が贈られました。「手づくり郷土賞」は、地域特有の自然や歴史・伝統・文化などを貴重な地域資源として見直し、積極的に利活用することで地域の魅力や個性を生み出している日本各地の社会資本や団体の努力を国が表彰するものです。昭和六十一年度に創設され、「一般部門」の他、一般部門受賞後も活動の充実が行われているものに贈られる「大賞部門」があります。これまで江戸川区では「一般部門」12件と「大賞部門」2件が受賞しています。



5月になり、新緑が水辺に映えています。



篠崎堤の桜は、日露戦争(明治三十七年【1904年】〜明治三十八年【1905年】)の戦勝記念として地元篠崎の人々によって植栽されたのが始まりで、数百本のソメイヨシノが桜のトンネルを作り、都内からの花見客を呼び込みました。昭和七年(1932年)に、当時の報知新聞社が「新東京八名勝投票募集」を行い、「篠崎堤の桜」が選外十六景の八位に推薦されたことが石碑に刻まれています。石碑は、最初は堤防の下に建てられましたが、現在は篠田堀親水緑道に移されています。110年前に戦勝記念として植えられた桜は、江戸川の改修や大気汚染などによって今は姿を消しましたが、江戸川区の桜15、000本の原点は篠崎堤なのです。



緑道は、板張りやカラー塗装など、変化に富んだ舗道になっています。



水路は、都の下水道局篠崎ポンプ所の脇で行き止まりになっています。この後は地下の水路を通って旧江戸川と繋がっているのでしょう。



東京都の最東端に位置する篠崎ポンプ所は、主に篠崎幹線から流入する汚水と雨水を汲み上げ、沈砂池とその前後の濾過機で砂分と夾雑物を取り除いた上でポンプアップし、汚水と一部の雨水を葛西水再生センターに送り、残りの雨水を旧江戸川に放流しています。下水道管の一部らしき設備が展示されています。



ゴール地点の篠崎ポンプ所前に着きました。このT字路は柴又街道の起点になります。



ということで、江戸川区で八番目のコースである「08.篠田堀親水緑道」を歩き終えました。次は江戸川区で九番目のコースである「09.東井堀親水緑道」を歩きます。




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