- 12.荒川堤防
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荒川堤防
「荒川堤防」は、江戸川区が健康推進の一環として整備した荒川堤防上の遊歩道です。荒川沿いにおよそ2.5km続く遊歩道を東京湾方向に進むと、葛西臨海公園に繋がっています。地元の人たちは、この遊歩道をお散歩やジョギングやサイクリングにも活用しています。
- コース 踏破記
- 今日は江戸川区の「12.荒川堤防」を歩きます。清砂大橋東詰をスタート地点として、荒川の堤防上の遊歩道を河口に向かって進み、葛西臨海公園の大観覧車前まで歩きます。
スタート地点:清砂大橋東詰
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ゴール地点:葛西臨海公園大観覧車前
スタート地点の清砂大橋東詰から歩き始めます。清砂大橋は、荒川の河口から0.5kmの地点に架かる橋で、江戸川区清新町と江東区新砂の間の荒川(荒川放水路)および中川を跨ぎ、平成十六年(2004年)3月に完成しました。橋名は「清」新町と新「砂」の町名から一文字ずつをとって命名されました。清砂大橋は3径間連続鋼斜張橋(主塔間230m)の構造形式で、橋長は1317.2mあり、都内の一般道に架かる橋としては船堀橋に次いで2番目に長くなっています。
清砂大橋の歩道と荒川堤防上の遊歩道は直接繋がっていて便利です。遊歩道はサイクリング道も兼ねていて、一応歩車分離のラインは引かれていますが、それほど厳格に守られているわけではないようです。今回のコースは荒川堤防上の遊歩道と葛西臨海公園の中にある大観覧車までですが、「健康の道」としては、更に新左近川を渡って清砂大橋に戻ってくる一周6.0kmのルートが設定されています。
中川は、河口付近の荒川0キロ標の直ぐ川下側で荒川と合流しています。しかし、法令上の中川の河川区域はその先も続き、葛西臨海公園の西なぎさの突端で東京湾に達しています。
荒川中州南端(荒川と中川の合流部)は絶好の釣り場らしく、多くの釣り人が糸を垂れています。 鯛・ハゼ・コチ・シーバスなどが釣れるそうです。しかし、中洲は車もバイクも侵入することができないため、徒歩か自転車でしか辿り着けません。まさに都会の中の秘境の釣り場です。中洲へ降りることができる橋も限られていて、最も近くの橋は清砂大橋の上流に架かる葛西橋です。およそ1kmは歩かないといけませんね。
左近川は、江戸川区の葛西地域を流れる水路で、江戸時代には旧江戸川から直接東京湾に流れ込んでいました。農業用水としてだけでなく、河港としても利用され、かっては三枚洲で漁業やノリ養殖業を行う「べか舟」が沢山停泊していました。昭和四十七年(1972年)に葛西沖が埋め立てられて流路を失ったことで、左近川は旧江戸川と荒川・中川を結ぶようになりました。昭和五十二年(1977年)からは河川ではなく、水路(公共溝渠)として扱われるようになり、水門から荒川までの人工水路は新左近川と呼ばれ、流域は新左近川親水公園として整備されています。
荒川・中川最河口部に架かる荒川河口橋は、江戸川区臨海町と江東区新木場との間に架かる国道357号(東京湾岸道路)の2本の橋です。
荒川河口橋は首都高速湾岸線の荒川湾岸橋を挟み、上流側に下り線(東行き)・下流側に上り線(西行き)専用の橋が架設されています。下流側に隣り合って、JR京葉線荒川橋梁が平行し、その下流で荒川と中川は東京湾に注いでいます。
荒川河口に近づくと、遊歩道は左にカーブします。遙か彼方には、東京港第三航路(東京東航路)を跨ぎ、中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結ぶ東京ゲートブリッジが遠望できます。建設時には仮称として東京港臨海大橋と呼ばれていましたが、一般公募の中から「東京ゲートブリッジ」の名称が付けられました。また、恐竜が向かい合っているような特異な形状をしている事から、恐竜橋とも呼ばれています。東京ゲートブリッジは平成二十四年(2012年)に開通し、江東区若洲と大田区城南島間約8kmを結ぶ東京港臨海道路の一部を成す全長2、618mのトラス橋です。水面から橋梁最上部の高さが87.8m・海上を跨ぐ区間の長さが1、618m(横浜ベイブリッジやレインボーブリッジの約2倍)で、RC橋脚の上部に鋼3径間連続トラス・ボックス複合構造の橋桁が架けられ、4車線道路が設けられています。建設地が羽田空港に近く、航空機の飛行ルート上に位置しているため、航空法により橋の高さに制限が課されている一方、東京東航路を通る大型船舶が航行可能な桁下の高さを確保すべく、吊り橋や斜張橋ではなく、三角形に繋いだ鋼材を組み合わせて橋桁の荷重を分散するトラス構造が採用されました。
海上に突き出た人工島の「海ほたるパーキングエリア」が豆粒のように見えます。海ほたるPAは、東京湾を横断する東京湾アクアラインの中継所で、川崎側の約9.5km区間の東京湾アクアトンネルと、木更津側の約4.4km区間に架けられた東京湾アクアブリッジが直結しています。東京湾アクアトンネルは、山手トンネル・関越トンネル・飛騨トンネルに次ぐ日本第4位の長さ(全長9、607m)で、海底道路トンネルとしては日本最長・世界でも第2位の長さです。また、東京湾アクアブリッジは、日本一の長さ(全長4、384m)の橋梁です。豆粒のように見えますが、海ほたるPAは、幅100m・全長650m・5階建ての巨大休憩施設です。
遊歩道の突端から葛西臨海公園の中に入っていきます。ゴール地点の大観覧車が見えます。
葛西臨海公園は、昭和四十七年(1972年)から平成十六年(2004年)まで実施された葛西沖開発事業により造成された公園で、葛西渚橋を介して葛西海浜公園と隣接しています。面積は約80.6haで、都内では水元公園(96ha)や小金井公園(80ha)と並ぶ大規模公園です。園内には、日本有数の水族館である葛西臨海水族園・展望レストハウス・ホテル・大観覧車・鳥類園・芝生広場があり、休日を中心に行楽地として賑わっています。
ゴール地点の葛西臨海公園大観覧車前に着きました。「ダイヤと花の大観覧車」は、平成十三年(2001年)3月17日にオープンし、地上高は117mで、平成二十八年(2016年)7月1日に大阪府吹田市の「REDHORSE OSAKA WHEEL」(地上高123m)が完成するまでは日本一の高さでした。ゴンドラからは、東京ディズニーリゾートやレインボーブリッジ、東京タワーや東京スカイツリー、東京湾アクアラインの海ほたる、房総半島、富士山などが一望できます。
ということで、江戸川区で十二番目のコースである「12.荒川堤防」を歩き終えました。次は江戸川区で十三番目のコースである「13.旧江戸川」を歩きます。
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