2023年七福神巡りコース

コースのご紹介
 
七福神

七福神とは、インド伝来の仁王経の中にある「七難即滅 七福即生」という仏教語に由来する福徳の神として信仰される七人の神の組み合わせです。日本では、大黒天・恵比寿・毘沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人とされており、それぞれがヒンドゥー教・仏教・道教・神道など様々な背景を持っています。寿老人は福禄寿と同体異名として除き、吉祥天を加えることもあります。東京では、正月三が日・松の内・小正月までの期間、あるいは通年に亘って七福神詣が定着し、特にお正月の期間中は年頭の風物詩になっています。

2023年の七福神詣は、雑司が谷七福神から始めます。過去の記録を調べてみましたが、今まで巡ったことがなく、今回初めてとなります。

踏破記

雑司が谷七福神巡りのスタート地点は都電鬼子母神前電停です。




最初は、鬼子母神堂です。

鬼子母神堂【大黒天】

鬼子母神堂は江戸時代から安産・子育ての神様として愛され、毎年10月16日〜18日に行われる、万灯を揺らして練り歩く「御会式」は有名です。本殿は寛文四年(1664年)に造営され、拝殿・相の間・本殿からなるどっしりとした構えです。堂前には樹齢700年の「子授けイチョウ」があります。大黒堂に祀られる大黒天は、鬼子母神の天神にあたります。




二番目は、大鳥神社です。

大鳥神社【恵比壽神】

大鳥神社の創始は正徳二年(1712年)です。元は鬼子母神堂の境内に鷲明神として祀られていましたが、明治維新の神仏分離によって現在の地に移されました。「おとりさま」と呼ばれ、雑司が谷一帯の氏神として親しまれています。江戸時代から続く酉の市は、雑司が谷の風物詩です。地誌によると、創始時に恵比壽神が合祀されていたことから七福神に加えられました。




雑司が谷七福神には、お祀りする神様を紹介する案内板が立っています。

雑司が谷七福神 大鳥神社 恵比壽神 【商売繁昌・芸能上達】

七福神の中でも日本古来唯一の神様で伊邪那岐・伊邪那美の御子です。鯛と釣り竿を持った姿は「釣りして網せず」ということで、暴利を貪らない清い心をしていると言われ、商売繁昌の神として愛されています。皆様もハイ「えびす顔」ですよ。




三番目は、仙行寺です。

仙行寺【華の福禄壽】

仙行寺は江戸時代初期の創立です。明治四十一年(1908年)に小石川にあった善行院と、隣接する仙応院が合祀して「仙行寺」となり、その後、現在の地に移転しました。昭和二十年(1945年)に戦火で焼失しましたが、石造浄行菩薩像のみが残りました。本堂右側のコンクリート造りのお堂のガラス小窓の中に木彫りの「福禄壽尊像」が安置され、いつでもお参りができます。




四番目は、中野ビルです。

中野ビル【布袋尊】

東通りの中野ビル前にある布袋尊像は大正六年(1917年)に建立され、中野石材商店の店頭に祀されました。中野家は皇居の二重橋や国会議事堂などの石造建築を手掛け、その七代目は布袋尊を護持し、尊像は太平洋戦争の戦火を被りましたが、八代目によって昭和六十二年(1987年)に現在の地に安置されました。池袋復興のシンボルとして地域に愛されています。




中野ビルには、布袋尊を紹介する案内板が立っています。

雑司が谷七福神 中野ビル 布袋尊 【千客万来・金運隆盛】

中野ビル七代目に護持されている布袋尊。唐の末期に実在したと言われる仏教の禅僧でもあり、弥勒菩薩の化身とも言われています。満面微笑みと大きなお腹。大層な宝物が入っているような布の袋は福々しさを感じさせてくれます。




五番目は、観静院です。

観静院【弁財天】

春には桜のトンネルになる鬼子母神堂から法妙寺へ続く参道です。その途中にある静かなこの寺院は元禄年間(1688年〜1704年)の初期に創立されました。現在の地はかつては一面の梅林だったといいます。秀吉の子飼いから肥後の大名へ躍進した加藤清正が供奉したご神体がご尊像です。山門を入った左手に芸事上達祈願の神である弁財天を祀っています。




観静院には、弁財天を紹介する案内板が立っています。

雑司が谷七福神 觀静院 弁財天 【福徳施与・学徳成就】

元々はインドの女神サラスヴァティーで河の神・水の神です。昔々の漢字表記は本来「弁才天」ですが、財宝神としての願いも加えられた「弁財天」と使い分けされ、琵琶を奏でる美しい微笑みに包まれ、歌を口ずさみたくなる芸術の女神です。




六番目は、清立院です。

清立院【毘沙門天】

真言宗「清龍寺」として、約770年前に創建されました。後に、村を疫病から救った雲水が日蓮上人像をこの寺に残したことから、日蓮宗「清立院」と改められました。石段脇に「かさもり薬王菩薩安置」の石碑があり、皮膚病・雨乞い祈願寺として親しまれ、三度火災にあいましたがその度に再建されました。木彫りの毘沙門天像は豊島区の指定文化財となっています。




清立院には、毘沙門天を紹介する案内板が立っています。

雑司が谷七福神 清立院 毘沙門天 【心願成就・降魔厄除】

約770年前から皮膚病・雨乞いの祈願寺として尊崇されてきました。甲冑をつけ槍を持った姿は昔から武将達に愛されたインドの戦勝の神様ですが、左手の宝塔は人々へ福徳を与える優しさを持ち合わせています。また、区指定文化財でもあります。




最後の七番目は、清土鬼子母神です。

清土鬼子母神【吉祥天】

雑司が谷七福神のうち、唯一文京区にあります。「清土出現所」という名があり、雑司が谷の鬼子母神堂に祀られる鬼子母神像はこの地から出土しました。地元では親しみを込めて「清土鬼子母神」と呼ばれています。吉祥天は鬼子母神の娘神です。仏教では毘沙門天の妃といわれ、福徳安楽を与える天女です。境内には左手に如意宝珠を持った吉祥天像があります。




ということで、2023年七福神巡りの最初のコース「雑司が谷七福神」を歩き終えました。ゴールは東京メトロ有楽町線の東池袋駅です。






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