足立区(新田コース)


踏破記


豊島区の次はどの区にしようかと考えたのですが、隣り合う文京区には登録された坂道が127もあり、「巡回セールスマンの問題」が解決されていないことには最短ルートを見つけ出すことは不可能です。そこで、登録された坂道が少ない区から歩こうと思います。坂道リストのトップに掲載されている足立区なんか手頃ですね。なにしろ、たったふたつの坂道しか登録されていませんからね。しかもその坂道は100mほどしか離れていないんです。お散歩には物足りない距離ですが、行ってみましょう。バス便もあるのですが、それだとあっという間に着いてしまいますので、王子駅北口から歩いて行くことにします。



足立区は23区の中で大田区・世田谷区に次いで3番目に広い面積を有しています。ただ、土地は平坦で川が多く、千住地区・五反野地区・綾瀬地区には海抜ゼロメートルにも満たない地域もあります。新田は足立区の最西端に位置し、周囲を荒川と隅田川に囲まれています。北は荒川河川敷で埼玉県川口市に接し、南から西にかけては隅田川を挟んで北区と接しています。



新田の町域は北西から南東に向けて一丁目から三丁目が配されていて、三丁目には1990年代までトーアスチール足立工場がありましたが、平成八年(1996年)に移転後、跡地は住宅用地として住宅都市整備公団(UR)に譲渡されました。約7万坪(22ヘクタール)の面積があり、現在は「ハートアイランドSHINDEN」として大規模高層住宅街に変身しつつあります。



1.さくら坂

ハートアイランドSHINDENには、一番街・二番街・三番街・四番街があり、さくら坂は一番街と二番街の間に設けられた細い遊歩道です。坂といっても殆ど傾斜はなく、バス通りから荒川堤防上にゆるやかに続く、長さ100mほどの遊歩道です。平成十五年(2003年)頃に、この遊歩道に「さくら坂」という愛称が付けられました。




さくら坂から100mほど離れた二番街の東側に、もうひとつの緩やかな傾斜の長さ90mほどの遊歩道が荒川堤防上に続いています。

2.ふじみ坂

ふじみ坂は、さくら坂と同じ平成十五年(2003年)頃に、「ふじみ坂」という愛称が付けられました。




荒川堤防上の土手には桜の並木が続いています。今は晩秋の季節で紅葉も過ぎようとしていますが、春には満開の桜が楽しめます。荒川土手に植えられているのは五色桜と呼ばれています。五色桜というのは五つの色をした桜という意味ではなく、明治時代の新聞に「五色に彩られ」と記事に紹介され、それが由来になったといわれています。

荒川の五色桜

明治三十年頃から昭和初期にかけて、荒川堤は日本有数の桜の名所として人々に親しまれていました。明治十九年(1886年)、江北地域の堤防に、八重桜を中心に70種類以上の桜苗が植えられたのが始まりといわれています。盛時には、そのさまざまな彩りから「荒川の五色桜」と呼ばれていました。その後、公害や堤防工事、戦争により衰退してしまいました。この「荒川の五色桜」をここ新田地区でも再現し、華やかな景観を取り戻すために、かつて植えられていた桜の中から多くの種類の桜を選び、植栽しています。




ということで、早々と「東京23区の坂道を歩く」の「足立区新田コース」を歩き終えました。ハートアイランドSHINDEN住民唯一の商業施設ベルクで買い物をしてしまい、荷物ができたので日和ってバスで帰ります。






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