立ち呑み晩杯屋 (四日目)
踏破記
今日は晩杯屋巡りの四日目です。昨日の中断地点である新宿駅西口から今日の歩きをスタートします。
今日の最初の晩杯屋は下北沢にあります。新宿から下北沢に行くには玉川上水緑道を通るのが便利です。文化服装学院の裏側から羽村取水堰まで、延々40km余りも遊歩道が続いています。玉川上水は江戸時代に造られた六上水道のひとつです。承応二年(1653年)に多摩川の羽村から四谷までの高低差92.3メートル・全長42.74キロメートルの水路が築かれました。取水口から送水先まで全て現在の東京都内にあり、一部区間は東京都水道局の現役の水道施設として活用されています。
井ノ頭通りの大山交差点手前で玉川上水緑道と別れ、東北沢駅に向かいます。かって地上を走っていた小田急線は地下に潜り、地上の線路跡は遊歩道になって下北沢駅に繋がっています。
- 09.立ち呑み晩杯屋 下北沢店
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晩杯屋下北沢店は下北沢駅から茶沢通りに抜ける商店街の路地に面しています。晩杯屋の店舗には珍しい地下のお店です。しかも、全て座り席となっています。掘りごたつ方式のテーブルとカウンター席があり、若者の街だけあって、閉店は翌朝の4時になっています。下北沢に住んでいないと、閉店時刻までは飲めませんね。
茶沢通りから北沢川緑道に入ります。北沢川緑道は池尻大橋駅の手前で烏山川緑道と合流し、その先は目黒川緑道となります。
目黒川の両岸には桜の並木が続いています。お花見シーズンには川の両側の遊歩道には花見客が溢れます。この桜はかって護岸に植えられていた桜の木を移植したものだそうです。
記念碑の説明
この記念碑は、昭和の初めに行われた目黒川の初期の改修にあわせて、地元の有志の方々により植樹された桜を記念して建てられたものです。建てられた当時は、ここより上流の目黒橋の近くにありましたが、昭和五十六年から昭和六十一年にかけて行われた護岸改修に伴い、この場所
に移しました。また、柳橋から目黒橋の間に植えられた桜は、昔の護岸のときに植えてあったものを、再び植え直したものです。
目黒川の案内板が立っています。昭和の時代には大雨になると頻繁に氾濫していましたね。
”暴れ川”だった目黒川
全長約8km。世田谷、目黒、品川の3区を貫いて東京湾に注ぐ。蛇行と浅底のため、大雨ごとに氾濫する暴れ川だったが、今は改修が進み、おとなしくなった。江戸時代にはここで垢離とり(水垢離行)をする風習があり「こりとり川」と呼ばれたことも。遠く縄文期は東京湾の入江で、海の魚も多くいたようだ。
- 10.立ち呑み晩杯屋 中目黒目黒川RS店
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晩杯屋中目黒店には店名が表示されていませんが、「目黒川RS」のRSとは「リバーサイド」の略だと思います。昔はもっと早い時間からオープンしていたと思うのですが、現在は他の多くのお店と同じ平日15時・土休日13時になっています。お花見のシーズンは店の内・外共に大変な混雑となります。
目黒川沿いにある目黒清掃工場は今春竣工しましたが、現在はフル稼働しているようです。田道広場公園では、毎年秋に行われる目黒区の「目黒区民まつり」の一大イベントとして、恒例の「目黒のさんま祭」が10月8日(日)に開催されるそうです。目黒区の友好都市である宮城県気仙沼市から仕入れる鮮度抜群のさんまを炭火で焼き上げ、大分県産のカボスを添えて無料で提供されます。秋の味覚を存分に楽しむことができる人気のイベントです。昔は大行列して順番を待っていましたが、今は事前申し込み制になったようです(お天気が心配されましたが、「目黒のさんま祭」は盛況の内に無事終了しました)。
かって、五反田の幽霊屋敷と呼ばれていた朽ち果てた旅館跡には高層マンションが竣工間近になっています。結構緑豊かな敷地だったのですが、今は一本の木も残っていません。
- 11.立ち呑み晩杯屋 五反田東口店
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晩杯屋五反田東口店は五反田の卑猥な歓楽街の「有楽街」の中にあります。有楽街のルーツは大正時代に遡ります。当時、まだ東京の「郊外」で発展していなかった五反田で鉱泉が見つかりました。すると温泉旅館が開業し、人々の娯楽の場所が生まれました。この頃の都市近郊の温泉街では芸者遊びも行われており、五反田は「花街」として発展していくことになりました。その後、大正十二年(1923年)に関東大震災が発生し、被災した東京都心の人々が郊外へ流れ出していくとともに、芸者も品川や渋谷などから五反田にやってきました。こうして五反田周辺は急激に人口も増え、「花街」も発展していきました。さらにこうした歓楽街を支えたのは大正時代以降に隣町の大崎で生まれた工場群です。ここで働く人々が息抜きに五反田の歓楽街で遊んでいたのです。これが現在まで続く五反田の歓楽街の源泉になりました。晩杯屋五反田東口店は、有楽街のメインストリートからひとつ奥に入った路地に面しています。店内の明かりは点いていますが、開店まで未だ一時間もあります。今日も晩杯屋で一杯飲むことは叶わず、帰宅の途に着きます。
有楽街の入口は五反田駅の東口ロータリーに面しています。東五反田には高級住宅地として知られる池田山があり、有楽街とは対照的です。大崎寄りのかっての工場や倉庫の跡地は再開発され、今ではオフィスビルやマンション群が建ち並ぶに未来都市に変貌しています。
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