01.お堀端コース





『お堀端コース』は、大手町を起点にして、玉砂利を敷き詰めた皇居外苑を散策し、桜田門から半蔵門を経由して千鳥ケ淵まで皇居を半周し、九段下から神田小川町に至る全長6.4kmの道程です。幕府の中心地であった江戸城の内堀沿いに広がる大手町・丸の内は、今は日本を支えるビジネス街になっています。皇居前広場には整然と玉砂利が敷き詰められ、松の緑と櫓の白壁が映えます。お堀端には徳川300年のあゆみを物語る史跡が残り、歴史を刻んだ桜田堀・半蔵堀・千鳥ヶ淵の周辺は散策路になっています。九段坂を下り靖国通りから神保町への沿道には古い家並みも点在しています。神保町は古書と学生の街です。学問所のあった江戸期と同様、書物と文化を集めた街です。

このコースは、次の4つの区間に分かれています。

  1. 丸の内今昔散歩 (大手町−桜田門: 2.4km)

    東京駅とそのはす向いの丸ビルはどちらも大正生まれです。現代丸の内の象徴的存在ですが、ここがその昔は大名屋敷地であったことなど皇居に至るまでは思いもつきません。徳川300年の歴史の名残りを遠望しつつ、皇居前広場を横断すればすぐ桜田門です。万延元年(1860年)の井伊大老暗殺事件は明治維新への序曲でした。

  2. 三宅坂・千鳥ヶ淵散歩 (桜田門−靖国神社: 2.3km)

    桜田堀・半蔵堀・千鳥ヶ淵と内堀をめぐって靖国神社に着きます。桜田堀沿いに上る三宅坂付近は江戸時代の武家屋敷でした。加藤清正邸跡地である国会前庭には桜の井、柳の井が残っています。千鳥ヶ淵は都内有数の桜の名所です。水上公園に整備された庭園風の散歩道ガーデンロードは四季折々の花で彩られています。

  3. 神田古本屋街散歩 (靖国神社−神田小川町: 1.7km)

    靖国神社前から神保町方向に向かって下るのは九段坂です。ここから神田の大書店街はすぐ目と鼻の先になります。江戸時代、種々の学問所が置かれ、大田蜀山人・滝沢馬琴・平賀源内など学者・文人が多く住んだ神田の文化は、明治以降に建てられた大学群やこの書店街に継承されています。



今日も良いお天気でした。お散歩には絶好の日和です。ところが、昨日入れたインプラントの影響か、歯茎が腫れてズキズキ痛みます。当然、何も食べれません。今日はランチはおろか、ディナーにもありつけないかもしれません。そういう訳で、何となく出かけるのが億劫になっているうちにお昼になりました。でもベランダに出て晩秋の日差しを浴びているうちに、ようやっと出かける気持ちになってきました。何にもしないでいると歯茎の痛みが余計に感じられますが、お散歩でもしたら気が紛れるかもしれませんからね。

この時間からお出かけすると、大した距離は歩けません。『東京の散歩道』をチェックしてみますと、1番目の『お堀端コース』が6.4kmと比較的短く、しかも起点の大手町には電車で行けば大した時間はかかりません。よぴっ、今日は手軽に都心のお散歩といきましょう。早速、地下鉄に乗り込みます。大手町で下車し、適当に階段を上がりますと、いいあんばいに和田倉濠の近くに出ました。ここを出発点にしましょう。時刻は1時過ぎです。万歩計をリセットし、皇居の方角に向けて歩き出します。平日なのですが、結構皇居見物の方がいらっしゃいますね。外人さんもチラホラと見えます。和田倉橋を渡って行きますと、お濠には白鳥とか鴨とかがのんびり羽を休めています。巨大な錦鯉も見えます。余程餌に恵まれているのでしょうね。

橋を渡りきった先には和田倉噴水公園があります。広々として手入れも行き届いています。おんや、左手に休息所がありますね。お散歩は始まったばかりで休息する気にはなれませんが、お茶でも買っていこうかなと休息所に近づいてみますと、そこはレストラン和田倉(正式には和田倉休息所というらしいですが)の看板と共に、ランチバイキングのメニューが出ています。さすがに皇居内のレストランだけのことはあって、そんじょそこいらのランチバイキングのメニューとは大違いです。メニューの字体も格式が感じられ、お料理の種類も多いですね。これはラッキー!と、入り口のドアを開けます。サービスの方に案内して頂こうと声をかけたら、なんとランチタイムは終了したとのこと。。。11:00−14:00がランチタイムなのですが、13:30までに入らないとダメらしいのです。残念ですが、またの機会にしましょう。。。それにしても、あの内容で1,200円は安いっ!

『逃がした魚は大きい』と云いますが、お食事にも当てはまりますね。気を取り直して、内堀通りを渡って玉砂利の敷き詰められた皇居外苑の広場を歩きます。それにしても広いですねぇ。皇居全体では230ヘクタールもあるそうですので当然ですね。ちなみに、ニューヨークにあるセントラルパークの面積が340ヘクタールといいますから、公園ではありませんが皇居の広さもまんざら捨てたものではありません(ちなみに、ロンドンにあるハイド・パークは隣のケンジントン・パークと合わせて310ヘクタールの広さだそうです)。見事に手入れされた松の植栽を眺めながら、広場を横切っていきます。広場から丸の内のビジネス街を見ますと、いつの間に建てられたのか高層ビルが林立し、そこはまるでニューヨークのようです。たまには皇居にも来て見るものですね。

桜田門から内堀通りに出ますと、目の前に警視庁の巨大なビルが迫ってきます。病院にはお世話になっても、ここだけはお世話になりたくはないですね。お濠にそって歩いて行きますと、ジョギングの方々を見かけます。ゆったりと走っている方もあれば、必死の形相で突進してくる方もいらっしゃいます。そんなに頑張らなくても。。。それはさておき、内堀通りにはいろんな木々が植えられています。夏の暑い日差しを遮ってきた木々の葉が、その役目を終えて晩秋の淡い日差しを受けて枯れ葉となって舞っています。まるで枯れ葉吹雪のようです。おんや、道路脇に『東京歴史と文化の散歩道』という標識があります。その道を歩いているのだと思うと、何となく嬉しくなってきます。半蔵門を経て、千鳥が淵で皇居は視界から外れます。イタリア文化会館は建て替えの真っ最中です。来年秋の完成とのことですので、完成の暁にはイタリア語でも習ってみますかね。。。

内堀通りは靖国神社で途切れ、靖国通りに入ります。桜の季節しか縁はないのですが、九段下界隈はいつも賑わっているようです。昭和館の前にはご婦人方の長蛇の列が!何かのチケットを握り締めているところを見ますと、ヨン様のショーなのでしょうか?ショーいうことはないでしょうけど。。。靖国通りを更に下りて行きますと、首都高速道路下のドブ川に架かる橋を渡ります。こんな時に東京直下型地震に出会ったら最悪です。幸い何ともありませんでしたが。。。

神田神保町に入りますと、歩道に沿って古本屋さんが並んでいます。凄い数ですね。お店の中も本がうず高く積んであるのですが、店先には歩道にもはみ出して古本の山です。『マルクス・エンゲルス全集』なんか初めて見ましたが、昔は経済学のバイブル本だったものの、いまやヒモに縛られて本の山に埋もれています。時代が変わったことを実感させられます。元来が新しモノ好き屋で、古本は今まで買ったこともなかったのですが、ふと並んでいる本の中に『バッカスが呼んでいる−ワイン浪漫紀行』というタイトルを見つけました。外観がきれいなので手にとってパラパラと捲ってみますと、筆者が巡った世界各国のワインの旅が紹介されています。ページにはシミひとつありません。これでお値段は300円!これは安いと思って、早速購入しました。本離れが叫ばれて久しいのですが、古本屋さんの存在も重要ですね。

神保町を過ぎますと、何故かスポーツ用品店が目立つようになります。周辺に学校が多いせいでしょうかね。靖国通りをそのまま道なりに歩いて行きますと、今回のコースの終点である神田小川町に出ます。時刻は3時過ぎですから、大手町から1時間45分ほどかかったことになります。結局、今日はランチを頂けませんでした。目の前に地下鉄の入り口もあるし。。。と、そのまま帰ろうとしたら、通りの向こうのに『アルカサール』という看板が見えます。アルカサールとは懐かしいですね!それに、看板に描かれている牛の絵がスペインのあちこちで見た巨大な看板の絵と同じような形をしています。もう3時過ぎだし、どうしよう。。。と思いましたが、これも何かの縁と横断歩道を渡ります。看板に近づいてみますと、ステーキ・ハンバーグが主体のレストランのようですが、なんとランチサービスを5時までやっているというのです。そんなら間に合いますぅ!おまけに、1時以降はコーヒーも含めて、ソフトドリンクは無料!ランチビールは250円!これは頂くしかないですね!いそいそと階段を下りて地下の入り口を開けます。

さすがに中途半端な時間なので、店内にはお客さんは一組しかいません。そんなに広くはありませんが、40人位は入れそうです。壁には牛の肉の部位が丁寧に解説された図が貼ってあります。相当に牛肉への拘りが感じられます。おじさんが注文をとりに来ます。『150gのハンバーグ下さいな!』と言ったついでに、『ランチビールも。。。』と言ってしまいました。昼間っからイケマセ〜ン。。。先ずビールが出されます。シャンパングラスのように細いグラスに入ったビールは大した量はありませんが、よく冷えたビールがお散歩後の疲れた体に心地よく染み込みます。う〜〜〜、うまいっ!

テーブルには、ナイフとフォークの他に紙ナプキンが置いてあります。ご丁寧に。。。と思いつつ膝の上に広げていたら、おじさんが来てテーブルの端に半分のっけて下さいとのこと。どうして?と思いましたが、ハンバーグが来てその理由が分かりました。ここのお店では新鮮な牛肉100%で作られたハンバーグを焼いているのですが、テーブルに届いた段階ではレアの状態に焼きあがっているのだそうです。それを熱く熱した鉄板の上で半分に切り、切った面を鉄板に押し付けて更に鉄板の上で焼くことによって、お客さんの好みの焼き加減に調節できるようにしているのだそうです。この時に熱い鉄板にソースも一緒にかけるので、それがプレートのまわりに飛び散るのです。テーブルの端に半分敷いた紙ナプキンの上にプレートを置き、片方を手に持って服の前に広げておけば汚れずに済むという訳です。確かに、手に持った紙ナプキンは飛散物と油でベトベトになっていました。。。



いんやぁ、ハンバーグは美味しかったですねぇ!それに食後のコーヒーも!今度はディナーで400gのステーキに挑戦したいものです。


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万歩計の記録によりますと、『お堀端コース』の歩数は、8、834歩でした。
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