15.中野石神井コース





『中野石神井コース』は、新宿中央公園を起点にして、東中野・哲学堂公園を経て、練馬大根畑を横目に見ながら、中村橋駅を経て、石神井公園に至る全長14.7kmの道程です。高層ビルが偉容を誇る新都心から、上高田の寺町、哲学堂など維新後の新名所を経て、往古の武蔵野の面影を残す三宝寺池へ向います。時代とともに表情を変えてきた、かつての近郊農村の歴史と変遷を辿ります。

このコースは、次の4つの区間に分かれています。

  1. 新宿今昔散歩 (新宿中央公園−東中野駅: 3.0km)

    超高層ビル街のお膝元、新宿中央公園から青梅街道を横断します。成子天神社には、祭礼で若者達が力自慢を競った力石が残っています。かつて北新宿一帯は柏木と呼ばれていましたが、その由来となった平安朝の武士柏木右衛門の館は、円照寺の付近にあったと云われています。円照寺の「右衛門桜」は柏木右衛門が植えたもので、江戸名物でした。善福寺川と合流した神田上水の流れを渡り、東中野駅へ向います。

  2. 寺町哲学堂散歩 (東中野駅−中野区立歴史民俗資料館: 3.2km)

    東中野駅から早稲田通りに出た北側一帯が上高田の寺町です。ほとんどは、明治から大正にかけての都市計画で市中から移転して来たもので、河竹黙阿弥の墓がある源通寺、新井白石の墓がある高徳寺などが著名です。寺町をめぐりながら北上し、妙正寺川に出会います。川は下流の下落合で神田上水に合流し、江戸市民の生活用水の源となっていました。哲学堂公園を経て、中野区立歴史民俗資料館へ向います。

  3. 練馬すずしろの道散歩 (中野区立歴史民俗資料館−中村橋駅: 4.3km)

    すずしろとは大根の別名です。練馬大根は元禄期以来の練馬の特産物です。中野区立歴史民俗資料館から徳川将軍の御膳所であった由緒ある東福寺、僧良弁ゆかりの南蔵院をめぐり、西武池袋線中村橋駅へ向います。駅前の千川通りは、かつての練馬大根の道でした。農民達は旧千川上水沿いのこの道を通って、野菜を江戸市中の江戸川橋まで運んだと云われています。

  4. 東高野みち散歩 (中村橋駅−石神井公園: 4.2km)

    中村橋駅から西へ進み、江戸庶民の霊場として東高野山の異名をとった長命寺へ向います。江戸時代、寺へと至る道筋は参詣客の往来でにぎわい、「東高野道」と呼ばれていました。創建は慶長18年(1613年)です。僧慶算が紀州の高野山にならって建立したという古刹です。ここから西武池袋線を渡り、石神井公園へ向います。武蔵野のわき水から生まれた三宝寺池と人工の石神井池は石神井川の水源です。園内には、中世の豪族豊島氏の居城であった石神井城跡があります。



昨日は、『世田谷コース』を巡って結構足が疲れました。今日は祝日だし、日頃の勤労を感謝してお散歩は休みにしたいところです。でも起きてみると、今日もまたすんばらぴい上天気です。昨日と同じく、空のどこを見ても雲ひとつありません。分かった、分かった、分かりました。今日もお出かけしましょう。。。今日も時間が早いので、16kmコースに挑戦しましょう!下調べしておいた『中野石神井コース』がちょうどいいですね。という訳で、早速スタートポイントの新宿中央公園に向います。何故新宿中央公園がコースの起点になるのか分かりませんが、ガイドにそう書いてありますので素直に従います。地下だか地上だかはっきりしない通路を通っていきますと、左手に都庁の巨大な建物が見えます。ツインタワーの形状はパリのノートルダム寺院を思わせ、私にはどうしても馴染めません。展望台からの眺めは絶景でしたけど。。。

公園通りの歩道橋を渡った先が新宿中央公園になっています。園内には木々が多いのですが、それが却って公園内の雰囲気を暗くしているように思えます。とりあえず公園には用はないので、万歩計をリセットして出発します。時刻は10時過ぎです。先ず、公園通りに沿って成子天神社を目指します。祝日で時間も早いせいか、人も車も少ないですね。木漏れ日を浴びながら、ゆっくりと歩いて行きます。公園通りは青梅街道とT字路に交わり、そこで消滅します。ここを右折して、少し先を左の路地に入ったところに成子天神社があります。小さな神社ですが、外からお参りします。パンパンパン。。。力石ね。忘れていました。。。

神社の裏手の通りでは、道路の拡幅工事でしょうか、古い住宅や商店などが取り壊される一方、新築のビルが建てられたりして、家並みが新旧に分断されています。都内のあちこちをお散歩して目にしたのですが、東京のいたるところで道路が広げられているんですね。西新宿から北新宿に入りますと、路地が複雑に入り組んでいて、どの道がルートなのかよく分かりません。ところが、道が分岐しているところには、必ず『東京歴史と文化の散歩道』の案内標識があります。実によく考えて設置されているものです。おかげで入り組んだ北新宿の路地裏コースも無事に通り抜け、円照寺の桜を拝むことができました。

円照寺から少し歩きますと、神田川に出合います。都心の川にしては、ゴミもなく水もきれいです。神田川を渡りますと、中央線の高架橋の下をくぐり日本閣の前に出ます。日本閣は東中野駅前に位置し、煌びやかな結婚式場として知られています。ところが、今は白い工事用の仕切りに囲まれて建て替えが進められています。なんでも、敷地の片方に33階建と32階建のツインマンションができるとかで(30階建に変更されたようですが)、通りのあちこちに建設反対のノボリがはためいています。東中野も変わっていきますね。昔と変わらず、横丁に飲み屋さんがひしめく東中野駅前を通って山手通りに出ます。ここは昔から道路工事をやっています。大江戸線も開通したのに、何の工事なのでしょうかね?山手通りを渡りますと、左手に明治大学付属中野中学・高等学校の標識が見えます。若貴兄弟の母校として知られていますね。右手には、早稲田通りに至る昔ながらの『ギンザ通り商店街』が延びています。若乃花が学校帰りによく立ち寄ったという中華料理の『十番』は未だ健在のようです。5年前にもここを通りかかったのですが、入り口のガラス戸にはその時と全く同じ張り紙がしてありました。ここだけは時が止まっているかのようです。。。

商店街を抜け、早稲田通りを渡って上高田に入ります。なるほど寺院が多いですね。都合のよいことに、落合斎場も直ぐ近くのような。。。ずんずんと道成りに歩いて行きますと、西武新宿線の線路に出ます。新井薬師前駅はすぐ近くです。そういえば、昔この近所に住んでいたっけ。。。さらにゴチャゴチャとした路地を歩いて行きますと、妙正寺川に出会います。川の向こうには中野哲学堂公園が広がっています。何でも、哲学館(現東洋大学)の創設者である故井上円了博士が哲人養成のための道場として公園造りに参画したとかで、園内には難解な哲学用語を並べた表示板があちこちに立っています。池とか崖の前とかに立ててあるのですが、名前にちなんで造成したのか、はたまた奇妙な地形にちなんで名前をこじつけたのか、哲学の世界ですから哲人以外には理解し難いところです。頭が痛くなりますので、早々に公園を退散します。。。

哲学堂公園を出て、江古田の町に入ります。正式なコースは『歴史民俗資料館』を通るようですが、住宅地に迷い込んでしまったようです。名刹訪問も全てスキップで、単なるお散歩になってしまいます。標識はあちこちにあって、それに従って歩いていたのですがね。。。練馬に入りますと、あちこちに大根畑が散在しています。といっても大根ばかりではなく、白菜とかキャベツも植えられています。幸いにもこの秋の長雨の影響はそんなに受けずに済んだようです。練馬区役所の高層ビルを視界に入れつつ、西武池袋線に平行して中村橋を目指します。時刻は1時過ぎになっています。ランチはどうしましょうかね?何でも石神井公園に隠れたイタリアンのお店があるとか。。。グルメ本には、祝日も開店していると書いてあります。でもラストオーダーが2時だそうですから、コースの通りに歩いていては間に合いません。仕方がない、お散歩は中断して電車を使うことにします。大急ぎで切符を買い、階段を駆け上がった途端に目の前で電車のドアが閉まります。なんか今日はツイテナイようです。。。

電車が石神井公園駅に到着したのは2時15分前です。多分ダメだろうなぁ。。。とは思いつつ、大急ぎでグルメ本に書いてあった番地を探します。駅から5分ほど歩いた(駆けた)ところにそれらしい番地は見つかったのですが、肝心のイタリアンがありません。何度も番地を確かめたら、どうやら閉店してしまったらしいことが分かりました。ツイテマセンネ。。。お腹はランチモードになっていましたので、このままお散歩を再開する気にはなれません。駅前の『全品一皿100円!』の回転寿司屋さんに入ります。店内はなかなかきれいです。おんや、回転寿司のベルトコンベアが回っていませんね。どうやら、職人さんに握ってもらうようです。冷たい生ビールをガアァッと飲み干して、早速握りを注文します。サーモンにホタテにアジにイワシに。。。やや小ぶりな握りですが、美味しいですね!パクパクと食べ、生ビールのお代わりをします。えっ、一皿ではなく、一個が100円?



小腹を満たしたところでお散歩を再開します。とはいっても、中村橋まで戻るのも帰りの効率が悪いので、先に石神井公園に行って逆向きに中村橋を目指すことにします。富士街道を通って適当なところで路地に入ったら、道が分からなくなってしまいました。地図を頼りにそれとなく歩いていたら木々の生い茂る石神井公園が見えてきました。どこがルートの終点か分かりませんが、とりあえず三宝池のところなので、ここからお散歩を再開することにします。万歩計はリセットしていませんので、駅から公園まではダブルカウントになります。2、000歩位ですかね?もう3時過ぎですから、日の暮れないうちに中村橋に着きたいものです。井草通りを渡り、石神井池に沿って歩きます。紅葉見物でしょうか、午後も遅い時間ですのに結構な人出ですね。池にはカップルを乗せたボートも浮かんでいます。ここは井の頭公園ではありませんから大丈夫でしょう。。。

石神井公園の東の端のボート乗り場に着きました。本当はここから高野台の長命寺を目指すのですが、方向を間違えて先ほど通った富士街道に出てしまいました。車の込み合うフツーの道路で、見るべきものは何もありません。しかも本来のコースに比べますとえらく遠回りになります。ちょっと地図を確かめればなんということもなかったのですけど。。。まわりは細い路地の入り組んだ住宅地ですので、入り込んでしまうと道に迷ってしまいそうです。夕暮れも近付いてきましたので、間違いようのない目白通りに入って中村橋まで戻ろうと思います。富士街道はさほどでもなかったのですが、目白通りは車の洪水で排気ガスと埃の洗礼を受けます。しかもトラックなどの大型車が多いので、とてもお散歩の気分にはなれません。早く中村橋に着かねば。。。有名な谷原の交差点を過ぎ、なおも歩きます。おんや、こんなところにスーパーが。。。業務用の食材・器材を扱っているプロ向けのお店のようです。一般の人も入れるとありましたので、ちょっとのぞいてみます。さすがにプロ仕様だけあって、食材などは1kg単位の袋詰めがされています。シチューのルーなんか、巨大な箱に入っています。えっ、50人前?近所に住んでいればお買い物したいところですが、お散歩で疲れた体に重たい買い物袋はこたえます。またにしましょう。。。

あたりが暗くなってきた頃に、ようやっと中村橋駅に通じる中杉通りに入ります。こぎれいな商店街が続きます。西武池袋線の電車が見えてきました。今日は予定のコースを外れて6時間も歩いてしまい、結構疲れました。駅前の『笑笑』で一杯飲んで帰りましょう。。。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
万歩計の記録によりますと、『中野石神井コース』の歩数は、26、319歩−2、000歩(位?)でした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−







戻る