駒込駅から染井の地を巡ります。染井稲荷は染井村の鎮守様でした。染井霊園は播州林田藩の屋敷跡地で、ここに染井と呼ばれる名水のあったのが地名のおこりと云われています。水はけのよい土地柄は園芸に適し、古くから染井は植木屋が多いことで知られています。東京都の花、ソメイヨシノが誕生するのは幕末の頃です。白山通りを渡り、旧中山道へ向います。とげぬき地蔵で知られる高岩寺は毎月4の日が縁日です。参道の商店街は参詣がてらの買物客で大いに賑わいます。
都電荒川線の庚申塚駅から旧中山道をさらに歩きます。沿道に建つ種子屋は、江戸時代から道中を行き交う人に野菜のタネを売ってきた店です。古風な店構えが懐かしく感じられます。再び白山通りと交差し、東光寺を過ぎれば、道はいよいよ旧道の面影が深くなります。ここからが板橋の宿でした。板橋宿は平尾、中宿、上宿の三宿からなり、その全長は1.7キロにも及んだと云われています。細長く続く商店街沿いには、本陣跡・脇本陣跡などの史跡が残されています。途中の石神井川に架かっていたのが板橋の地名の由来となった橋です。現在の橋は昭和47年の架橋です。
『旧中山道コース』は、山手線の駒込駅を起点にして、都電荒川線の庚申塚駅・埼京線の板橋駅を経由し、都営地下鉄三田線の板橋本町駅に至る6.6kmに及ぶコースです。かつての街道、旧中山道に沿って巣鴨から板橋へと北上します。昭和に開通した新道は古くからの人家を避けたため、旧道の道筋はほぼそのままに、街並は懐かしい面影を残しています。巣鴨は江戸の郊外、板橋は宿場町、それぞれの地域が市中に果たした役割を訪ねます。
このコースは、次の2つの区間に分かれています。
ここのところ小春日和が続いています。おかげで今週は5日連続でお散歩を楽しみました。というか、毎日歩いていると結構疲れます。今日こそは休息を。。。と思ったのですが、快晴の空と風のない穏やかなお天気に誘われて今日もお散歩することにします。足にかなり疲れが溜まっていますので、割と軽めのコースを選びたいですね。残っているコースの中から比較的短く単純なルートということで、『中山道コース』を選びます。起点と終点が家から電車一本でつながっていますし、コースの枝分かれもありません。ちょっと出遅れましたが、いざ出発です。駒込駅には、山手線でも南北線でも行けます。せっかくのお天気ですから沿線の景色も楽しもうと、山手線で行くことにします。
山手線で駒込駅に着いたのは1時過ぎでした。今日は全行程が6.6kmですから、1時間半もあれば大丈夫だろうと余裕の気持ちで駅を出ます。おっと、万歩計をセットするのを忘れていました。また駅まで戻って万歩計をセットします。駅から『アザレア通り』という商店街が延びています。方角からして最初のポイントの染井霊園は多分こっちの方向だろうと、地図を確かめることもなく歩き出します。暫く歩いて地図で番地を確認しますと、何と本来のルートと全く逆の方向に歩いています。イケマセン、また今来た道を戻って駅に向います。駅から、『アザレア通り』と反対の『駒込さつき通り』という昔懐かしい感じの商店街を歩きます。今度は慎重に番地を地図と確認します。どうも染井霊園とは方角がずれているようです。おかしいな。。。
霜降橋という交差点でちょっと大きな通りに出ました。地図で確かめますと、ここを左折すればまた駒込駅に戻ってしまいます。しょうがないですね。。。通りに沿って歩いていたら、案の定駒込駅に戻ってしまいました。どうやら、反対側の改札口のようです。地下鉄南北線を使えば何の問題もなかったのですけど。。。コースの案内図には、駅から染井霊園までほぼ一直線にのびる道がしるしてあるのですが、見たところそれらしき道路はありません。しょうがないので線路に沿って細い路地を歩きます。途中で線路沿いの道から離れ、住宅地の中に入ります。本郷高校・中学の縁を通って、ようやっと染井霊園の端に辿り着きました。コースの案内ではここは出口で、本当は染井神社に立ち寄った後で中央から染井霊園に入ることになっていましたが、コースと大きく逸れてしまったようです。
かといって霊園を見ないで帰る訳にはいきません。出口から中に入っていきます。染井霊園は播州林田藩の屋敷跡地に造られたとかで、広さは67,000平方メートルもあります。青山霊園と同じように、ここには著名人が眠っているそうです。『渋谷コース』で青山霊園に行った時には夕暮れ間近だったのでお墓の探検はしませんでしたが、今日は未だ太陽も燦燦と輝いていますので大丈夫です。二葉亭四迷、岡倉天心、高村光雲・光太郎・智恵子、若槻礼次郎などのお墓があるそうですので探してみようと思います。霊園内を歩いていましたら、『高村光太郎・智恵子の墓はこちら−>』という標識が立っています。でもその通りの方向に歩いてもどこがお墓だか分かりません。墓石が古いせいもあるのでしょうけど、結局どれが高村光太郎・智恵子の墓か分かりませんでした。岡倉天心のお墓も。。。
コースの案内を読み返していましたら、染井霊園の近くにある慈眼寺というお寺に芥川龍之介・谷崎潤一郎のお墓があるとか。これ以上時間を費やせませんので、お墓めぐりは諦めることにします。染井霊園から白山通り(中山道)を隔てた反対側に、とげぬき地蔵で有名な高岩寺があります。境内の隅にある洗い観音は、患部と同じ場所をこすると病が治るといわれています。以前はこするのにタワシが使われていたそうですが、お参りの人がタワシであまりに力を入れて洗ったために摩滅し、現在は二代目を白い布で洗うようになったそうです。いつも行列が絶えませんが、私も並んで水だけかけました。タオルを使うと服が濡れそうでしたので。。。これでご利益はあるのでしょうか?